スタートアップで働くということ

起業家ではなく参加者(ジョイナー)として会社を立ち上げる
未読
日本語
スタートアップで働くということ
スタートアップで働くということ
起業家ではなく参加者(ジョイナー)として会社を立ち上げる
未読
日本語
スタートアップで働くということ
出版社
ダイヤモンド社

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定価
1,650円(税込)
出版日
2017年12月06日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

起業家になるためのハウツー本は数多くある。しかし新しく起業した会社の「参加者(ジョイナー)」になるための本はほとんどない。これはいささか奇妙なことだ。新しいスタートアップに関わるすべての人が、「起業家」というわけではもちろんないのだから。

ほとんどのスタートアップ企業は創業者だけでなく、何人もの従業員を抱えている。彼らはどのような仕事をしているのか。どうやったらその「参加者」になれるのか。できたばかりのスタートアップ企業は秩序がなく、混沌としているように映る。そこにたどり着くまでの道筋を見出すことも、仕事を理解することも、難しく思えるかもしれない。

本書はまさしく起業に「参加」したい人のための教科書だ。スタートアップの組織構成が明快に解説されているため、どの分野でどのような人材が必要とされているのかが一目瞭然である。また、スタートアップ企業に就職する方法も指南されている。自分に合った企業の探し方や、スタートアップの世界独特のアプローチ方法などが詳細に説明されており、読み応えたっぷりだ。

スタートアップ企業に就職したい人はもちろん、起業を考えている人にも本書を強くおすすめする。スタートアップのイメージが、より具体的につかめるようになるだろう。

ライター画像
池田明季哉

著者

ジェフリー・バスギャング (Jeffery Bussgang)
フライブリッジ・キャピタル・パートナーズのゼネラルパートナーであり起業家。ハーバード・ビジネス・スクールの上級講師として起業家精神と効率的なスタートアップ経営の授業を担当。大学卒業後、ボストン・コンサルティング・グループに入社。在職中にハーバード・ビジネス・スクール(HBS)で最優秀賞とともにMBAを取得する。HBS在学中に起業家としてのキャリアをスタートし、そこで得た資金によってベンチャーキャピタルのフライブリッジ・キャピタル・パートナーズを設立する。同社では設立後15年間で100を超えるテクノロジー系スタートアップへの投資を行っている。現在、HBSで起業家精神の上級講師として教鞭をとる。著書に『起業GAME』(道出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    スタートアップ企業で「参加者」として働きたいなら、企業の大まかな組織構成を知ることが重要だ。自分の適性がどのポジションなのか見極められるからである。
  • 要点
    2
    スタートアップ企業では、肩書や部門は流動的である。リソースの少ないスタートアップ企業では、ひとつのことだけに特化した人材は使われにくい。ほとんどの業務が部門を横断して行なわれている。
  • 要点
    3
    スタートアップ企業への就活は、人脈と自分の価値を提示することが大切だ。ネットワークを駆使して人脈をつかみ、製品へのアイディアを持って自分の価値を提示するべきである。

要約

スタートアップで働く

スタートアップ企業とは

スタートアップ企業の定義は難しい。「小規模な企業」というイメージがあるが、その成熟段階によって、規模は従業員1人から5000人と大きく異なる。

しかし共通するもっとも大きな特徴は、「野心的」であることだろう。スタートアップとは、これまでになかった製品や価値基準を創造するものだ。新たな分野を開拓し、市場をつくりだすのがスタートアップ企業なのである。

スタートアップは肩書が流動的
scyther5/iStock/Thinkstock

スタートアップの世界では、役割や肩書の境界が曖昧である。とくに創業間もないうちはリソースが少ないため、多種多様な仕事をこなさなければならない。企業のかたちを模索している段階のスタートアップ企業は流動的で、従業員の役割もどんどん変化していく。そのため肩書を設けない企業も多い。

しかしスタートアップ企業の典型的な組織構成を知っておくと、自分にとってふさわしいポジションを知る手がかりになる。実際スタートアップにおける各部門の役割を知ると、どんな仕事が行なわれているのかイメージしやすい。したがってスタートアップで働く場合でも、その企業の基本的な組織構造と各部門の業務は知っておく必要がある。

【必読ポイント!】スタートアップの仕事

プロダクトマネジャー

プロダクトマネジャー(PM)は文字通りプロダクト、すなわち製品に責任をもつポジションだ。起業したばかりのスタートアップの中で、もっとも重要なポジションといえる。初期段階のスタートアップ企業では、創業者がPMを担うことも多い。

PMの仕事は、製品の理念と要件を明確にすることだ。どうすれば製品がよくなるか、どうすればより顧客のニーズに応えられるかを常に考えなければならない。

製品の要件が決まったあと、製品開発に必要なリソースを確保するのもPMの仕事だ。スケジュールを確認しつつ、エンジニア部門など他部門との調整を行ないながら、製品が当初のビジョン通りに完成するように尽力しなければならない。

このように総合的なマネジメントを行なうPMには、業務のスペシャリストとなることよりも、対人スキルや判断力が求められることになる。

事業開発マネジャー
Yozayo/iStock/Thinkstock

スタートアップ企業の場合、社内だけで業務を完結させるのは難しい。他企業のほうが効率的に行える部分があれば、アウトソージングすることになる。

このとき他企業とパートナー契約を結ぶのが、事業開発マネジャーだ。契約によって双方がどのような価値を得るのか提示し、よりよい契約を結べるよう尽力する。加えて、契約が完了した後も契約の履行管理を行なう。社内すべての部門が確実に契約履行できるようにするのだ。

事業開発マネジャーには、製品についての知識はもちろんのこと、人脈や交渉のスキル、ビジネスモデルや財務などを分析するスキルも求められる。

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