ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ

若き日のバフェットに学ぶ最強の投資哲学
未読
日本語
ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ
ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ
若き日のバフェットに学ぶ最強の投資哲学
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ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ
出版社
ダイヤモンド社

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定価
1,980円(税込)
出版日
2018年03月14日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

成功者の伝記を読むのは楽しいものだ。なぜなら、成功のかげにどんな努力と苦労があったのかがわかるからだ。成功者の人生は、私たちに多くの示唆を与えてくれる。

本書は、「ウォーレン・バフェットが最初の1億ドルをいかにして稼いだか」に焦点を当てた一冊だ。彼の初期の投資がいかにして行われ、どのような結果になったかが紹介されている。彼の投資人生を追体験することができる、伝記的な一冊であると言えよう。

彼の初めての投資は、11歳のとき、姉と貯金を出し合って購入したシティ・サービスの優先株だった。やがて株価が下落してしまったため、彼は自分を信用して出資してくれた姉に対して罪悪感を抱いたという。第2の投資として紹介されるのは、彼の恩師であるグレアムが会長を務める保険会社、ガイコだ。彼はガイコの素晴らしさに惹かれ、純資産の65パーセントを投資することとなる。翌年にはそれらの株式を売却してしまうのだが、彼が株式を保有したままであれば、20年後にはおよそ85倍に膨らんでいるはずだったのだ。

このように本書では、バフェットの成功だけでなく、失敗の数々が語られる。バフェットでさえ多くの失敗を経験しているという事実は、多くの投資家を強く勇気づけてくれることだろう。バフェットの投資哲学に大きな影響を与えたとされる20のストーリーから、ぜひヒントを得ていただければと思う。

著者

グレン・アーノルド
イギリスの投資家、実業家、著述家。サルフォード大学経済学部元教授(投資・金融学)。50代の半ばで退職した後は、個人資産管理会社のアーノルド・インベスト・ファンドを営む。2004年にフィナンシャルタイムズから“Financial Times Guide to Investing"を刊行、イギリスの投資関連書でトップの売上部数を記録。以降も、投資・金融・著名な投資家に関する書籍の出版多数。日本での翻訳に、『億万長者の黄金律 名トレーダーから学ぶ投資の教訓』(朝日新聞出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    バフェットは、ベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』を読んだことがきっかけで、コロンビア・ビジネス・スクールでグレアムの授業を受けた。また、グレアムのもとで株式アナリストとして働いていたこともある。バフェットの成功の礎を築いたのは、グレアムの思想だった。
  • 要点
    2
    バフェットの初めての投資は、11歳のときだった。彼は姉と貯金を出し合い、シティ・サービスの優先株を6株取得した。しかしやがて株価が下落してしまい、彼は姉に対して罪悪感を覚えることとなる。

要約

バフェットがグレアムから学んだこと

投資と投機の違い
ovelyday12/Thinkstock

1949年、19歳だったバフェットは、ベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』を読んだ。彼はその後、コロンビア・ビジネス・スクールでグレアムの授業を履修し、1954年から1956年までは株式アナリストとしてグレアムのもとで働くことになる。グレアムの思想が、彼の成功の礎を築いたのである。

グレアムは、投資を次のように定義した。「投資とは詳細な分析に基づいて、元本の安全性と満足できるリターンを確保する行為だ。これらの原則を満たさない行為は投機と言える」。

グレアムの言う投資における3つの重要な要素は、次の通りだ。

(1)詳細な分析:投資とは、会社の一部を保有する行為である。投資する際には、会社の一部ではなく全体を買う場合と同様の質問を自分自身に問いかけなければならない。たとえば、「売上高と利益の過去の推移はどうか」「顧客からの評判は良いか」「資産は潤沢で負債は少ないか」「競争環境はどうか」「経営陣は有能で誠実か」といったことだ。グレアムはこうした分析において、定性的な側面よりも定量的に証明された事実を最重要視した。

(2)元本の安全性:株式を買うときは、取得価格と自分自身が計算した企業の本質価値の間に大きな安全性マージン(安全性の余裕度のこと)があるときのみ買うべきだ。

(3)満足できるリターン:卓越したリターンを目指してはならない。

知識・経験・気質が投資リターンを左右する

さらにバフェットはグレアムから、投資リターンが投資家の持つ知識、経験、気質に左右されることを学んだ。

まず、知識についてだ。投資家は、ビジネスについて理解しておかなければならない。特に、会計とファイナンス、経営戦略については、ある程度の知識が必要となる。

これらの知識は、投資家としての経験を通じて深まり、拡がるものでもある。ほかの投資家の失敗や成功から学ぶことも多いだろう。

また、投資においては、IQよりも気質が重要である。いくら賢くても、精神面での正しいアプローチを心得ていなければ、投資はうまくいかない。たとえば、一部の投資家が最新のテクノロジーに投資して利益を上げていることにつられ、便乗してしまう投資家がいる。根拠なき熱狂に参加してしまうのは、悪い気質のひとつだ。

事実を見よ

グレアムはバフェットに、「ほかの投資家を出し抜きたいのであれば、マーケットで彼らが何に気を取られているのかを理解する必要がある」と言い聞かせた。

多くの投資家たちは、企業の将来への期待に関心を持っている。しかし、将来のことを確実に予測することは不可能だ。そうしたことに気を取られていると、貸借対照表や過去の利益の推移、株価など、もっと重要なことに注意が向かなくなってしまう。ビジネスストーリーに気を取られ、その企業の本来の姿を無視してはいけない。

【必読ポイント!】第1の投資:シティ・サービス

姉と貯金を合わせて最初の株を購入
BrianAJackson/iStock/Thinkstock

バフェットが生まれたのは、ウォール街大暴落の直後、1930年8月だった。子どものころは、ゴルフボールを拾い集めて売ったり、パックで買ったコカ・コーラを1本ずつ売ったりしてお金を稼いだ。ワシントンに住んでいたときは、通学前に3つの配達ルートでワシントン・ポストを配ったという。

11歳のときにはすでに6年間働き、120ドルの貯金があった。その貯金と姉のお金を合わせて、シティ・サービスの優先株を6株取得した。

ところが、

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