サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
人生100年時代の個人M&A入門

未 読
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
ジャンル
著者
三戸政和
出版社
定価
840円 (税抜)
出版日
2018年04月19日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
人生100年時代の個人M&A入門
著者
三戸政和
未 読
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ジャンル
出版社
定価
840円 (税抜)
出版日
2018年04月19日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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レビュー

退職後に会社を買う――突拍子もないアイデアにも思えるが、今後はこれが最も現実的な選択肢となるかもしれない。

現在、日本は「大廃業時代」を迎えている。業績も悪くなく、黒字経営している企業が「後継者がいない」というだけの理由で続々と廃業しているのだ。本書では、そうした企業を買う「個人M&A」が推奨される。

平均寿命は延び続け、「人生100年」の時代は目前に迫っている。60歳で退職すると、その後の人生は実に40年も残されている計算となる。サラリーマンとして働く限り、得られる報酬は限られているうえ、会社からの退職金と年金だけでは心もとない。その一方で、会社を所有する「資本家」になれば、手にする報酬はけた違いに増える。購入した会社の経営改善に取り組み、高い値段で売却することも可能だ。不安に思うかもしれないが、会社購入のハードルは意外にも低く、一般的なサラリーマンでも十分に手が届く値段だし、大企業でのマネジメント経験があれば十分に会社を経営していけるという。後継者のいない企業を買うことは、売り手の企業にとってはもちろんのこと、買い手にとっても、メリットばかりなのである。

本書では、個人M&Aのメリットや手順、買うべき企業の見極めのポイントなどが具体例を交えて詳細に紹介されている。読む前は夢物語だった「資本家」への道も、読後はさほど遠くはないと感じられるだろう。普通のサラリーマンにこそ、読んでもらいたい一冊だ。

池田 明季哉

著者

三戸 政和(みと まさかず)
株式会社日本創生投資代表取締役CEO。1978年兵庫県生まれ。同志社大学卒業後、2005年ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)入社。ベンチャーキャピタリストとして日本やシンガポール、インドのファンドを担当し、ベンチャー投資や投資先にてM&A戦略、株式公開支援などを行う。2011年兵庫県議会議員に当選し、行政改革を推進。2014年地元の加古川市長選挙に出馬するも落選。2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行っている。また、事業再生支援を行う株式会社中小事業活性の代表取締役副社長を務め、コンサルティング業務も行っている。Twitterアカウントは「@310JPN」。

本書の要点

  • 要点
    1
    人生100年時代を安心して過ごすための資金を準備するには、中小企業を購入してオーナー社長になるという選択肢が最良である。
  • 要点
    2
    ゼロからの起業は一握りの天才にのみ可能なものだ。起業するよりも、すでに経営が成り立っている企業を買うべきである。
  • 要点
    3
    大企業でマネジメントを経験したサラリーマンには、経営の基礎が身についている。当たり前のことを当たり前に実行するだけで、購入した企業の業績改善が見込める。
  • 要点
    4
    デューデリジェンスと引き継ぎを兼ね、買収候補先企業に取締役として入社しよう。

要約

サラリーマンが会社を買うべき理由

サラリーマンは大富豪になれない

日本長者番付にランクインする社長としない社長、その違いはどこにあるのだろうか。それは、個人の優秀さの差でも、社長を務める企業の時価総額の差でもない。違うのは、会社という「箱」を持っているオーナー社長なのか、それとも雇われ社長なのかという点である。

上場企業のサラリーマン社長は、役員報酬を受け取るだけで精一杯だ。任期も短く、大きな資産を形成することはできない。一方、オーナー社長であれば、役員報酬だけでなく、保有株式の配当も受け取ることができる。だから著者は本書で、「会社を買う」ことをすすめている。

オーナー社長として会社という「箱」そのものの価値を上げれば、引退のタイミングで会社を売却することも可能だ。中小企業のM&A(会社の合併・買収)の相場は、1億1000万円程度だ。労働対価に加え、株式の売却益による収入を得られるということである。

定年退職後にかかる費用はおよそ1億円

平均寿命はのび続け、今後は100歳まで生きることが珍しくなくなる時代が来る。60歳、または65歳で定年退職したとして、その後40年生きるということだ。私たちの老後は本当に大丈夫なのだろうか。

それなりの生活レベルを維持するためには、年金に加えて夫婦で月々20万円ほどの費用がかかる。つまり、引退後40年の間に悠々自適の暮らしをし、老後破産を防ぐには、1億円近くの費用がかかるということだ。会社を買い、オーナーになるということは、老後の生活を安定させる意味でもメリットが大きいといえよう。

ゼロからの起業は難易度が高い

起業して成功できるのは一握りの天才だけ
wutwhanfoto/iStock/Thinkstock

資本家になるには、会社を買うことのほかに、起業するという方法もある。しかし、この方法はおすすめできない。なぜなら起業はあまりに難しいからだ。ゼロから自分の事業を作り出し、ようやくイチになったものを10まで育てていくことができる人は、ほんの一握りの天才だけだ。

サラリーマンは、ゼロから新しいものを創出した経験がない。「新事業を立ち上げたことがある」という人がいるかもしれないが、それは、

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ジャンル
ファイナンス
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三戸政和
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