時間革命

1秒もムダに生きるな
未読
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時間革命
出版社
朝日新聞出版

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出版日
2019年09月30日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「ホリエモン」の愛称で知られる著者が何よりも大切にしているという「時間」。その「時間」をテーマにして書かれたのが本書である。

まず著者が訴えているのは、「時は金なり」ではなく、「時間は人生そのもの」だということ。人間にとって時間は何より尊いもので、お金など比べものにならないと断言している。そして時間こそが「誰もが平等に手にできる、唯一の資産」だとし、「その価値を最大化することに、すべてを注がなければいけない」とも、著者は言う。

著者がここまで言い切るのは、時間は有限なのだから、他人の時間に振り回されている場合ではないという考えに基づいてのことだ。本書を通して書かれているのは「自分の時間を増やして人生の質を上げる」という目的のために何をすべきかという具体的な方法であり、「時間がない」と日々感じている人にとっては、大いに参考になるはずだ。

他人の時間に振り回されないというと、「ホリエモンだからできることだろう」と感じる方もいるかもしれない。だが、蓋を開けてみれば、非常にシンプルで、今日にでも取り入れられる考え方である。しかも効果は絶大で、人生がガラリと変わるのだから、試さない手はない。

本書をきっかけに、常識だと思っている時間の使い方について、今一度考えてみてはいかがだろうか。

ライター画像
小嶋平康

著者

堀江 貴文 (ほりえ たかふみ)
1972年福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。
東京大学在学中の1996年、23歳でインターネット関連会社の有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年、東証マザーズ上場。2004年から05年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙立候補など既得権益と戦う姿勢で注目を浴び、「ホリエモン」の愛称で一躍時代の寵児となる。
2006年、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、懲役2年6カ月の実刑判決。2011年に収監され、長野刑務所にて服役するも、メールマガジンなどで獄中から情報発信も続け、2013年に釈放。
その後、スマホアプリのプロデュースや、2019年5月に民間では日本初の宇宙空間到達に成功したインターステラテクノロジズ社の宇宙ロケット開発など、多数の事業や投資、多分野で活躍中。メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は購読者1万人以上、会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」でも優秀な人材を輩出し続けている。
著書に『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB新書)、『多動力』(幻冬舎)、『自分のことだけ考える。』(ポプラ新書)など、ベストセラー多数。
Twitterアカウント:@takapon_jpはフォロワー数330万人を超える。

本書の要点

  • 要点
    1
    時間には「自分時間」と「他人時間」の2種類がある。自分時間を増やして他人時間を減らすことで、人生の質は高まる。
  • 要点
    2
    悩むことが自分の人生の時間を削っていく。プライドや自意識に邪魔されることなく、自分が本当にやりたいことをやろう。
  • 要点
    3
    しっかり眠れば、仕事のスピードが上がり、健康を保てる。つまり、睡眠時間を長くすれば自分時間を確保できるということだ。
  • 要点
    4
    やりたいことや夢中になれることは、探すものではなく自分のもとへ流れてくるものだ。少しでも興味があるなら、「とりあえずやってみる」というノリの良さが大切である。

要約

「他人の時間」を生きてはいけない

「自分時間」と「他人時間」
inarik/gettyimages

時間には、「自分のための時間」と「他人のための時間」の2種類しかない。「自分時間」とは、好きな仕事や趣味のこと。一方「他人時間」とは、やらされている仕事や通勤、気を遣う飲み会などである。「自分時間」を増やし、「他人時間」を減らすほど、あなたの人生の質は高くなる。

ほとんどの人は、自分の人生が「他人のための時間」で埋め尽くされていることに気づいていない。でも、考えてみてほしい。もしも部屋に猛獣が入ってきたら、その状況から逃れるための方法を必死で考えるのではないだろうか? 死んでしまえば、自分の時間はそこで尽きてしまうのだから。

それなのに、他人時間に対して同じような脅威を感じる人はほとんどいない。他人のせいで時間が奪われている状態は、「生きながら猛獣にゆっくりと食い殺されている」のと同じだと言っても過言ではないのに、なぜ平気でいられるのだろう。

まずは日頃から、「これは自分時間? それとも、他人時間?」と自問することを習慣づけよう。すべてはそこからはじまる。

【必読ポイント!】 徹底的に「ムダ」な時間を殺せ

ムダに悩むな、本質を見直せ

「他人時間」はあなたの人生を削っていく。ただし、他人時間の正体は、他人そのものではない。その発生源のほとんどは、あなた自身の中にある。

その原因は、あなたが「悩んでいる」ことだ。悩むのは、「こうしたい」という自分なりの答えがあるのに、プライドや自意識が足を引っ張って実行できていないからだ。ほとんどの人はここで、変なプライドに邪魔される。「失敗したときに、みんなにバカにされたら恥ずかしい」などと言うのだ。これはただの自意識過剰である。

自意識が描き出す「世間」なんて心の中の幻にすぎないので、全部取っ払ってしまえばいい。そうすると、「起業したい」とか「会社を辞めたい」という本音が出てくる。そこを出発点にしよう。

悩んでいる人の99%は、このシンプルな「心の事実」のまわりに、余計な「世間」をまとわりつかせて、手も足も出せなくなっている。「シンプルがいい」と自己暗示をかけて、シンプルに本質を見直すところからはじめよう。

シンプルに考えれば、時間は増える
Adene Sanchez/gettyimages

時間を増やすうえでは、「シンプルに考えること」が欠かせない。真実や価値のあるものは、いつだってシンプルだ。

実際のところ、物事は複雑に考えるほうがラクだ。

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要約公開日 2019.11.16
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