そもそも「論理的に考える」ってどうすればできるの?

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出版社
定価
781円(税込)
出版日
2021年06月05日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

信頼されるビジネスパーソンになるためには、ロジカル・シンキング(論理的思考)が何より必要だ。苦手な人もいるかもしれないが、心配することはない。この能力は、考えるコツを学び、経験を積んでいけば、誰でも身につけられる。

本書は、そんなロジカル・シンキングの基本をわかりやすく教えてくれる内容になっている。サオリと優斗の会話を中心としたストーリー&クイズ形式になっており、どんな人でも親近感をもって読めるはずだ。

時刻はちょうど18時。広告会社に勤める常盤サオリは、新幹線「のぞみ」に乗って出張から帰るところだ。たまたま隣り合わせた数学を専攻する大学院生、浅野優斗との会話が始まり、彼から「論理的に考える」コツをさまざま学ぶことになる。帰納法や演繹法を使った考え方から、素早く決めるためのコツ、発想法、問題解決のためのちょっとズルい考え方まで、どれも今日から活用したくなる方法ばかりだ。

著者は、ビジネスパーソンの思考力や数学力を鍛える「ビジネス数学」を提唱しているだけあって、内容はシンプルながら奥深い。ロジカル・シンキングに自信がある人も「なるほど」とうなずける仕掛けが満載の、著者の本質的洞察が光るユニークな本になっている。

考えるコツがわからないと悩む人にも、わかっていると思っている人にもおすすめできる楽しい本である。この本のストーリーのように、出張帰りの新幹線で読んでみてはどうだろうか。

ライター画像
たばたま

著者

深沢真太郎(ふかさわ しんたろう)
ビジネス数学教育家。BMコンサルティング株式会社代表取締役。一般社団法人日本ビジネス数学協会代表理事。国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者。
1975年神奈川県生まれ。幼少の頃より数学に没頭し、日本大学大学院総合基礎科学研究科修了後、大学院にて理学修士(数学)を取得。予備校講師、外資系企業の管理職などを経て、2011年に「ビジネス数学」を提唱する研修講師として独立。大手企業やプロスポーツ団体の研修を手がけ、数字や論理思考に強いビジネスパーソンの育成に務める。2018年からビジネス数学インストラクター養成講座を開講。指導者の育成にも従事している。

主な著書にベストセラーとなった『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(日本実業出版社)、『数学的思考トレーニング』(PHP研究所)、『数字アタマのつくりかた』(三笠書房)、『数学的に考える力をつける本』(三笠書房《知的生きかた文庫》)など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    何かを考えるときは、テーマを設定しよう。
  • 要点
    2
    相手の主張を否定する方法は、「反例を挙げる」と「背理法を使う」の2種類ある。
  • 要点
    3
    優柔不断になることなく決断するためには、決める基準やルールを1つに絞るとよい。
  • 要点
    4
    斬新なアイデアを生み出すには、“逆を行く”“常識を疑う”のが効果的だ。
  • 要点
    5
    盲点を見つけ、ちょっとズルい発想をすることで、ビジネスはうまくいきやすくなる。

要約

「論理的に考える」ための基本

「“考える”って、どうすればできるの?」

東京の大手広告会社に勤務する常磐サオリは、クライアントへの謝罪のために大阪に来ていた。仕事の段取りがうまくいかず、キャンペーンのウェブサイトが納期に間に合わなかったのだ。

ノリがよく明るいサオリだが、このような場ではしゅんとすることしかできない。「ちゃんと“考えて”仕事をしてくれていましたか? 少し考えれば、こんなことは起こるはずがないと私は思いますが」というクライアントの言葉が胸に突き刺さる。会社の同僚や上司からも、ずっと言われ続けていることだ。

謝罪を終えたサオリは、新大阪駅から東京行きの「のぞみ」に乗り込み、自分の座席を探す。隣に座っている若い男性は、数学か物理のものと思われる学術書を熱心に読んでいる。

サオリと隣の男性、浅野優斗は、ふとしたことがきっかけで言葉を交わすようになる。優斗は数学専攻の大学院生で、研究発表のために東京から大阪に来ていたらしい。

隣にいるのは今日たまたま会った学生で、もう二度と会うことはないだろう。サオリは優斗に、恥ずかしくて今さら誰にも聞けない、「“考える”って、どうすればできるの?」という質問をした。

考えるときは、テーマを設定する
metamorworks/gettyimages

思いがけない質問に戸惑う優斗に、サオリは大阪での出来事を話した。サオリの話を聞いた優斗は、「サオリさん、今から1つお題を出してもいいですか?」「“数字”について何でもいいので、1分間考えてください」と言う。

サオリは面食らいながらも、言われた通りに頭を働かせようとする。しかし、“数字”について考えろと言われても、何をどう考えていいのかわからない。会社のことだろうか、そもそも数字とは何か、といったことだろうか。

続いて優斗は、「サオリさんの“好きな数字”はいくつか、1分間で考えてください」というお題を出した。まったく意図が読めないものの、サオリは自分の好きな数字について考えてみる。

この2問を通して優斗が伝えたかったのは、何かを考えるときは、具体的なテーマを設定することからスタートするのがよいということだ。すると、同時にゴールも決まる。「割り算について考えろ」と言われても考えるフリしかできないが、「割り算の便利なときはいつか?」であればちゃんと考えられるし、答えも導き出せるだろう。

帰納的に考える

続いて優斗は、ゴールから逆算して考えることや論理的に考えることについて、サオリに話していく。サオリの次の質問は、論理的に考えるというテーマで、ほかに優斗が自然にしていることだ。優斗の回答は、「帰納的に考えること」であった。

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