「後回し」にしない技術

「すぐやる人」になる20の方法
未読
日本語
「後回し」にしない技術
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「後回し」にしない技術
出版社
定価
1,672円(税込)
出版日
2021年01月19日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「家に帰ったらやろう」「ご飯を食べたらやろう」「少し休んだらやろう」「テレビを見終わったらやろう」……このように心の中でつぶやいて、やるべきことを後回しにする悪癖。直したいと思っている人は少なくないのではないか。

本書は心理学博士でありカウンセラーも務めた著者が、心理学的見地から問題を分析し、後回しにしないための解決策を提示するものだ。単に勉強や仕事をはかどらせるための小手先のテクニックではなく、一歩足を踏み出せないでいる人が行動に移し、人生を成功に導くための本質的な法則をまとめているのがポイントである。

早起きできない、勉強に身が入らない、重要な仕事の前に雑用をしてしまう……これらの事象を近視眼的に見れば、やるべきことを後回しにしただけの、取るに足らないことのように思える。ところが大局的に見ると、そこには目標が達成できない根本的な原因が存在する。物事を後回しにしてしまう人とそうでない人の違いは、人間の特性をよく理解しているかどうか、そしてそれを利用できているかどうかで決まるのだ。

「願えばかなう」といった自己啓発によくある法則は、けっして効果がないわけではない。ただ願うだけでは不十分なのも事実である。本書を読んだら、ぜひ1%でもいいから自らの行動に反映させていただきたい。そのとき本書は、「自分の人生」を生きたい人にとってのバイブルとなるだろう。

ライター画像
金井美穂

著者

イ・ミンギュ
心理学博士、臨床心理専門家。
檀國大学校特殊教育学科を卒業し、ソウル大学校大学院心理学科で臨床心理学の修士・博士の学位を取得。ソウル大学校学生生活研究所にカウンセラーとして勤めた後、朝鮮大学校医科大学精神科教授を経て、現在亜洲大学校心理学科教授として研究を続けている。
2001年には第1回亜洲大学校講義優秀教授賞を受賞。「幸せな人生を手に入れるためには1%だけ変えればいい」という哲学を主張して数多くの人に影響を与え、「1%行動心理学者」と呼ばれている。著書に、韓国で100万部売れたベストセラー『好かれる人は1%が違う』(東洋経済新報社)をはじめ、『1%だけ変えても人生が変わる』『肯定の心理学』(ともに未邦訳)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    99%の平凡な人たちと1%の特別な人たちを分けるものは、優れたアイデアを持てるかどうかではない。実行力の有無である。
  • 要点
    2
    目標達成には、成功への「ルート探索」と、障害物をいかに乗り越えるかという「プロセスの視覚化」が必要だ。
  • 要点
    3
    成功者は「終了デッドライン」だけでなく、いつから始めるかという「開始デッドライン」も同時に設定している。単純で楽な仕事へ逃げず、重要な仕事から手をつけるようにするためだ。

要約

真の競争力とは

99%の凡人と1%の特別な人を分けるもの

勉強ができる学生とできない学生。成功する人と失敗する人。一歩踏み出せる人といつもその場にとどまっている人。こうした人たちの違いは、いったいどこにあるのだろう。

たとえばスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツは、すばらしいアイデアを持った最高のCEOだ。だが彼らが偉大なのは、秀でたアイデアがあったからではない。アイデアを実行に移したことからこそ、彼らは偉大な成功を手にしたのだ。

99%の平凡な人たちと1%の特別な人たちを分けるものはここにある。99%の平凡な人たちは、すぐれたアイデアを持っていても実行に移さない。一方で1%の特別な人たちは、かならずアイデアを行動に移す。望むものの違いではない。ひとえに実行力の差なのである。

実行力は技術
Dilok Klaisataporn/gettyimages

多くの人は、朝の運動習慣や悪い癖を直す決心をしては三日坊主になり、自分の意志の弱さを嘆いて自分を責める。しかしこれは間違いだ。

実行力は生まれもった資質や意志の力などではなく、ある種の「技術」である。ピアノの演奏や車の運転と同じく、練習すれば誰でもうまくなる。

本書では、実行力を高める方法を「決心―実行―維持」の3段階で紹介する。アイデアを実行に移して成果を出すには、かならずこのステップを踏まなければならない。また、なぜわたしたちが実行に移せないのかを心理学的な分析とともに明らかにし、解決策を提示していく。

実行力を高めるための第一段階:決心

願うだけでは成功は手に入らない

「願えばかなう」といった類の自己啓発は、昔からよくある。ところが毎日自分が成功した姿を生き生きと思い描いてみても、実現しなかったという人が意外と多い。その理由について、プリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授は、自信過剰ゆえの「計画誤信」と説明する。

バラ色の未来を「イメージ」するだけでは、目標達成までにぶつかる困難を前にくじけてしまい、イメージの中に逃げてしまう可能性が高い。著者がカウンセリングをした人たちのなかにも、イメージが膨らみすぎて良縁を次々と断る人や、可能性のないビジネスで失敗する事業家、一攫千金を夢みて身を滅ぼした人は少なくない。

望みを実現するには、成功への道を探し出す「ルート探索」が必須だ。また、それ以上に重要なのが、目標達成までに何をやり、障害物をどう乗り越えていくかをイメージする「プロセスの視覚化」である。これらの条件を満たさなければ、成功を手にすることはできないだろう。

反対側の足をかいていないか

著者に相談に来た人のなかに、3度の離婚を経験して男性不信に陥った女性がいた。最初の夫は暴力で、2番目の夫はお酒で、3番目の夫は浪費癖で、それぞれ離婚にいたった。

問題を抱える多くの人に共通しているのは、問題の原因を自分の外に求める点だ。相談に来たこの女性も、よくよく話を聞いてみれば、

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