破壊的イノベーションの起こし方

誰でも使えるアイデア創出のフレームワーク
未読
日本語
破壊的イノベーションの起こし方
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誰でも使えるアイデア創出のフレームワーク
著者
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破壊的イノベーションの起こし方
著者
出版社
東洋経済新報社

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定価
2,860円(税込)
出版日
2021年07月29日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

スマートフォンが世に出回って久しい。ガラケー時代には想像もしなかったプロダクトであるが、一度手にした人は、もうガラケーに戻りたいとは思わないだろう。スマートフォンは、まさにガラケーを「破壊」したソリューションである。ここまでの破壊的イノベーションは、いったいどうやってつくられたのだろうか。こうしたイノベーションをねらって起こす方法はあるのか。

本書は、サービスが爆発的ヒットとなって従来のサービスを一掃する「破壊的イノベーション」を、意図的に起こすために必要なロジックやフレームワークがまとめられた一冊だ。まずは「イノベーション」という言葉に対する誤解を解いてから、iPhoneやSuica、牛丼チェーン店などの身近な例をあげながら、イノベーションを生むための思考法を解説している。多くのアプローチは、著者が独自に開発したものだ。本書を読み終えると、「だからあのサービスは流行ったのか」と、身の回りのサービスの持つ価値を新たな視点で分析することができるようになるだろう。ユーザーのニーズを読み解く視点や、共感を呼ぶために必要な思考法、イノベーションが生まれる過程を理解することができる。革新的なアイデアはセンスがなければ生み出せないものではなく、練習次第で誰でも創造的なアイデアが出せると教えてくれるのが、本書の何よりの魅力である。アイデア出しが苦手だ、自社ではイノベーションは難しい、と感じている人にほど、読んでいただきたい一冊だ。

ライター画像
藤平泰徳

著者

松本勝(まつもと まさる)
VISITS Technologies CEO/創業者
東京大学大学院工学系研究科修了後、ゴールドマンサックス証券に入社。株式トレーダー、金利デリバティブトレーダーを経て、2010年に人工知能を用いた投資ファンドを設立。2014年にVISITS Technologies株式会社を設立し、人の創造性を可視化する「デザイン思考テスト」を独自技術(日米で特許取得)により開発。また、企業向け意思決定DXツール「VISITS forms」等のクラウドサービスを幅広く展開し、大手企業200社に対してイノベーション・DX推進の支援を行う。内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」、文部科学省「インターンシップ等推進委員会」、金融庁「金融審議会」、内閣官房「成長戦略会議」等のWG委員を歴任。2018年、スタートアップ経営者として初めてサマーダボス(夏季ダボス会議)に招待され、その翌年には注目の経営者としてスーツ・オブ・ザ・イヤー2019を受賞。趣味は筋力トレーニング。1997年全日本学生ボディビル選手権3位、2010年アームレスリング日本代表選出。ベンチプレスの自己ベストは180kg。愛称は「マッスル」。

本書の要点

  • 要点
    1
    イノベーションとは、これまで組み合わせたことのない要素を組み合わせることによって、新たな価値を創造する新結合のことだ。
  • 要点
    2
    イノベーションには、正解が存在しない問題を自ら定義する経験が必要だが、日本ではそれが圧倒的に不足している。そこで、脚光を浴びているのがデザイン思考である。デザイン思考は、自分の目指す姿とそれを実現する道筋をデザインする思考法だ。
  • 要点
    3
    デザイン思考をビジネスに転用できれば、破壊的イノベーションを意図的に起こせるようになる。

要約

イノベーションとは

求められる企業のイノベーション力

平成から令和に変わるとき、平成元年と平成最後の年の世界の時価総額ランキングが話題となった。平成元年は、日本企業が世界の上位を席巻していたが、平成が終わる頃にTOP50にランクインしたのはトヨタ自動車1社のみであった。

さらに衝撃的なことに、2020年にGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)にMicrosoftを加えた5社の時価総額合計が、日本の東証一部2170社の時価総額合計を上回った。GAFAと日本の大手企業の売上高にそこまでの差はない。ところが、日本の大手企業の多くは売上高のほうが時価総額よりも大きい。一方、GAFAのような巨大テクノロジー企業は、売上よりも時価総額のほうが5~10倍程度大きいのだ。売上高は「企業の今の力」を表し、時価総額は「投資家が考える企業の将来の力」を表している。日本企業は投資家に「今はいいけど将来性がない」と評価されているということになる。つまり、株式市場に「日本企業よ、イノベーション力を向上せよ」と言われている状況にあるのだ。

イノベーション=新結合
Rudzhan Nagiev/gettyimages

本書のキーワードであるイノベーションは、「技術革新」のことだと誤解されがちだ。数十年前のこの誤訳が、「技術革新がないとイノベーションが起こせない」という誤った認識を広げ、日本企業を「目的なき技術革新」に奔走させたと言っても過言ではない。

イノベーションの正しい意味は「新結合」であり、「これまで組み合わせたことのない要素を組み合わせることによって新たな価値を創造すること」を指す。

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