スタンフォードの脳外科医が教わった

人生の扉を開く最強のマジック

未読
日本語
人生の扉を開く最強のマジック
スタンフォードの脳外科医が教わった
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人生の扉を開く最強のマジック
出版社
プレジデント社

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定価
1,870円(税込)
出版日
2016年11月19日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書は脳外科医である著者の半生をたどった実話である。著者のジム(ジェームズ)は12歳のときに、ルースという女性と偶然出会い、彼女からマジックを授けられた。彼はそのマジックにより、富と成功を手に入れ、そして突如それを失った。だが、その喪失を機に「共感と利他主義(Compassion and Altruism)」という人生の真実を手に入れたのである。

そのマジックとは、いまではマインドフルネスとビジュアライゼーション(視覚化)と呼ばれているものだ。ただし、このマジックは諸刃の剣であり、「心を開く」というプロセスを省いてしまえば、自己陶酔と孤立につながりかねない。このプロセスを経てはじめて、本物の人生と自由がジムのもとに訪れることになった。

本書は3部構成となっている。ルースとの出会いとそのマジックの説明が第1部。まるで映画を見ているかのように展開する栄光と挫折の半生が第2部。そして、そこから彼が学んだ人生の真実が第3部となる。

本書の特長は、なんといってもマインドフルネスを手にした「その先」について考えさせてくれることだろう。マインドフルネスにつながる習慣を日常に取り入れている読者の方にも、ぜひ読んでいただきたい内容だ。

ジムの半生をたどりながら、マインドフルネスの持つ「人生を変える力」を追体験していただきたい。

ライター画像
しいたに

著者

ジェームズ・ドゥティ James R. Doty, MD
スタンフォード大学医学部臨床神経外科教授。スタンフォード大学共感と利他精神研究教育センター(CCARE)創設者兼所長。ダライ・ラマ基金理事長。カリフォルニア大学アーバイン校からテュレーン大学医学部へ進み、ウォルター・リード陸軍病院、フィラデルフィア小児病院などに勤務。米陸軍では9年間軍医として勤務した。最近の研究対象は、放射線、ロボット、視覚誘導技術を使った脳および脊髄の固形腫瘍治療。CCAREでは共感・利他精神が脳機能に及ぼす影響、共感の訓練が免疫をはじめとする健康への影響などの研究に携わっている。起業家、慈善事業家としても幅広く活動。

本書の要点

  • 要点
    1
    欲しいものがなんでも手に入るというルースのマジックは、「からだを緩める」「頭の中の声を止める」「心を開く」「なりたい自分を描く」ことから成る。ただし、本当に欲しいものを見つけるには、心を開いて、心の声を聞かなくてはならない。
  • 要点
    2
    心を開く「心のアルファベット」の最初は共感(COMPASSION)だ。共感とは、他者の苦しみに気づき、その苦しみをやわらげようとする意識である。
  • 要点
    3
    共感は本能である。人の脳には、お互いを助けたいという願望が埋め込まれている。

要約

ルースのマジック

ルースとの出会い

長いあいだ、脳は固定的で変化しないものと考えられていた。しかし、いまでは脳は非常に柔軟で、刺激に順応し変容するものであることがわかっている。専門用語では、これを脳の「神経可塑性」という。この特性を少年時代の著者ジムに身をもって理解させてくれたのは、手品用品専門店「マジックショップ」で出会ったルースという女性だ。彼女との出会いは1968年にさかのぼる。

「ジム、どう? 本物のマジックを習いたい?」この問いがジムの運命をガラリと変える契機となった。

当時のジムは、誰からも求められないと感じていた。誰の役にも立たず、誰も気づかない場所に置きっぱなしにされているかのようだった。ジムの父親はアルコール中毒で何日も家を空けることが多く、母親はうつ病を患っていた。翌月の家賃の心配も絶えない。いつアパートを追い出されるかとびくびくしていた。周りの誰もが自分のことで精一杯だったのだ。

身体を緩めること
pinstock/gettyimages

そんなジムにルースはあるマジックを授けてくれた。マジックは四つの教えから成る。一つ目の教えは、「からだを緩める」こと。そして二つ目は「頭の中の声を止める」こと。呼吸に意識を集中して、浮かんでくる思考を遮断することによって、自分の考えから自分自身を切り離す。そして次の10カ条の言葉を繰り返すことである。

「僕には価値がある。愛されている。大切にされている。僕は他人を大切にする。自分のためにいいことだけを選ぶ。他人のためにいいことだけを選ぶ。僕は自分が好きだ。他人が大好きだ。僕は心を開く。僕の心は開かれている」。

最後は「なりたい自分を描く」ことだ。そうすれば欲しいものがなんでも手に入るという。だが、その前に三つ目の教えである「心を開く」ことが欠かせない。ルースは次のように忠告している。

「このマジックを使う前に、心を開いて、何が欲しいかをよく知らなくちゃならないの。本当に欲しいものを知らずに、欲しいと思い込んでいるものを手に入れたら、欲しくないものが手に入ってしまうの」。

お金が欲しい

ジムは大人になってから、こう振り返っている。12歳の少年はこの「心を開く」ことの意味をあまりよく理解できないままスキップしてしまったと。欲しいものがいっぱいあったため、早く最後のマジックにたどり着きたかった。何より貧困から抜け出すためのお金が欲しかったのだ。

ジムが挙げた欲しいものは次のものだった。「アパートを追い出されないこと、好きな子とのデート、大学に行く、医者になる、100万ドル、ロレックス、ポルシェ、豪邸、島、成功」。

最初の願いごとを頭の中で繰り返すうちに、それが現実になった。強く願えばそれがかなうことを12歳のジムは確信した。

富と成功、そして挫折

マジックの正体

「強く思えば、望んだものが手に入る」。これは神経科学と脳の可塑性の強力な例である。意識を向けることには大きな力があり、それは脳を変え、学習や成果や夢の実現を助ける部分を強化する。

ルースは、誰も面倒を見てくれない貧しい子という自画像からジムの意識を逸らせて、心がいちばん欲しているものに集中させた。これがルースのマジックの正体だ。

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