1000人のエリートを育てた

爆伸びマネジメント

未読
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出版社
かんき出版

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定価
1,870円(税込)
出版日
2021年12月17日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

リクルートの住宅領域子会社(現スーモ)において、6年間で売上30倍、拠点数12倍、従業員数5倍という、まさに「爆伸び」の成果を上げてきた著者。その急成長を支えたマネジメント手法の解説書が登場した。

著者が率いてきた組織は大きな成果を残すだけでなく、高い従業員満足度と顧客満足度、低い離職率も実現した。さらに著者が異動した後も、その組織は成長を続けている。著者はそうした自らが考えて動ける「自律自転する」組織をつくり上げてきた。

新型コロナウイルスの蔓延など、今まで以上に不確実性が高まる現代では、その場で適切な判断を下し、素早く行動することが肝要となる。つまり、現代では自律自転する力がより求められているのである。

著者が20年にわたり、観察・体現してきたマネジメントの秘訣を体系化したのが、本書で紹介するG―POPマネジメントである。このマネジメント手法を実践することで、自律自転する人や組織をつくることができる。

本書で学べることは自律自転する人や組織をつくるマネジメント手法の知識だけではない。著者のリクルートでの経験も合わせて解説されていることで、現場でどのように実践していけばよいのか、イメージも掴みやすい。

本書は組織でマネジメントを行うリーダー必見の1冊である。ぜひ手に取り、爆伸びの秘訣を身につけていただきたい。

ライター画像
木下隆志

著者

中尾隆一郎(なかお・りゅういちろう)
◉──株式会社中尾マネジメント研究所(NMI)代表取締役社長。株式会社旅工房取締役。株式会社LIFULL取締役。株式会社博報堂DYホールディングスフェロー。LiNKX株式会社監査役。1964年生まれ。大阪府摂津市出身。1989年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了。同年、株式会社リクルート入社。2018年まで29年間同社勤務。2019年NMI設立。NMIの業務内容は、1.業績向上コンサルティング 2.経営者塾(中尾塾)3.経営者メンター 4.講演、ワークショップ 5.書籍出版、執筆。
◉――専門は、事業執行、事業開発、マーケティング、人材採用、組織創り、KPIマネジメント、経営者育成、リーダー育成、OJTマネジメント、G―POPマネジメント、管理会計など。
◉――著書に『「数字で考える」は武器になる』(かんき出版、6刷)、『最高の結果を出すKPIマネジメント』(フォレスト出版、11刷)など10冊(2021年11月時点)。Business Insider Japanで「自律思考を鍛える」を連載中。
◉――リクルート時代での29年間(1989年~2018年)では、主に住宅、テクノロジー、人材、ダイバーシティ、研究領域に従事。リクルートテクノロジーズ代表取締役社長、リクルート住まいカンパニー執行役員、リクルートホールディングスHR研究機構企画統括室長、リクルートワークス研究所副所長などを務める。住宅領域の新規事業であるスーモカウンター推進室室長時代に6年間で売上を30倍、店舗数12倍、従業員数を5倍にした立役者。リクルートテクノロジーズ社長時代は、リクルートが掲げた「ITで勝つ」を、優秀なIT人材の大量採用、早期活躍、低離職により実現。約11年間、リクルートグループの社内勉強会において「KPI」「数字の読み方」の講師を担当、人気講座となる。

本書の要点

  • 要点
    1
    G―POPとはGoal(ゴール・目的)、Pre(事前準備)、On(実行・カイゼン)、Post(振り返り)の頭文字を表したものである。
  • 要点
    2
    Pre(事前準備)において、未来に備える上で役に立つのが「未来の組織図」をつくることだ。未来の組織図をつくることにより、いつまでに組織のどの部分を強化しなければいけないかを把握できる。
  • 要点
    3
    Post(振り返り)の目的は犯人探しではない。成功の再現性を高める、または失敗の再発を防止することである。

要約

G―POPマネジメントの必要性

G―POPとは

著者は20年間観察してきた成果を出すリーダー、ハイパフォーマーに共通する「G―POPマネジメント」を考案した。G―POPとはGoal(ゴール・目的)、Pre(事前準備)、On(実行・カイゼン)、Post(振り返り)の頭文字を表したものである。

好成績を出し続ける人は、Goalを意識し、Preを行い、Onの段階で変化に柔軟に対応する。そしてその結果からPreとOnの差分を確認し、Postを行うサイクルを回している。

G―POPマネジメントは、このG―POPに沿って仕事を進める。これを行うことで自律自転する人・組織をつくり上げていくことができる。

Preを忘れて業務に着手するなど、この4つのどれかが欠けると、成果を出し続けることはできない。

ワクワク度を高める「ゴール」

マネジメントに必要な2つのゴール
tadamichi/gettyimages

G―POPマネジメントにおいて、最初にすべきことがGoal(ゴール・目的)の設定だ。Goalとはプロジェクトや仕事の目指すべきところであり、目的地である。Goalを間違ってしまうと、目的地に最短距離でたどり着くことはできない。

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要約公開日 2022.01.17
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