「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた

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「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた
出版社
出版日
2022年03月10日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

ビジネスにおいて、相手の評価を得る一番確実な方法は、結果を残すことだ。しかし、結果を残す前に評価を得る方法がある。それは、説明上手になることだ。

本書の著者は、人気YouTuber、ハック大学 ぺそ氏だ。著者によると、説明が上手いと、一緒に仕事をする人に、「仕事ができる」「頭がよさそうだ」「この人ならきっと上手くやってくれるだろう」などといったポジティブな印象を与えることができるという。説明力は、あなた自身の価値を周囲に認めさせるツールになるのだ。

外資系金融機関勤務の著者は、ビジネスの最前線で出会った「説明が上手い人」を観察し、そうした人に共通するテクニックを発見した。そのテクニックを真似ることで、さまざまな困難を乗り越え、今に至っているのだという。本書では、著者の人生を変えた説明術がたっぷり紹介される。

本書を通読して感じるのは、誰に、何のために伝えるかといった「相手」ファーストの姿勢である。「論理的かどうか」「プレゼンが洗練されているかどうか」など、「自分が」どう伝えるかは重要視されない。つまり、わかりやすい説明をするために最も重要なのは、「説明は相手の理解のために行うもの」というポイントを理解することなのだろう。

話が長いと言われがちな人、説明術を学んだはずなのにうまくいかない人、上司に意見を求められると固まってしまう人、「結局、何が言いたいの?」と言われてしまう人……本書はそんな人に読んでほしい一冊だ。心強い味方として、あなたの仕事と人生を変えてくれるに違いない。

ライター画像
菅谷真帆子

著者

ハック大学 ぺそ(はっくだいがく ぺそ)
1988年生まれ。主にYouTubeチャンネル「ハック大学」を通じて、仕事術、キャリア戦略などビジネスに役立つ情報を発信。
チャンネル登録者数は25万人を超える。チャンネルにアップされた動画のなかでも、説明に関する動画は人気のコンテンツ。
専業YouTuberではなく、普段は外資系金融機関に勤める現役のビジネスパーソンで、年収は約2,000万円。
著書に『行動が結果を変える ハック大学式最強の仕事術』(ソシム)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    説明する前に「相手」と「目的」を確認しよう。そうすれば、相手の期待に応えやすくなる。
  • 要点
    2
    ビジネスの場では、数字を使って説明するのが鉄則だ。使える数字がない場合は「仮説思考」を活用する。
  • 要点
    3
    話が長いと言われる人は、「抽象から具体へ」の流れで話すとよい。

要約

説明下手な人にありがちな4つの特徴

「相手が聞きたいこと」を考えず「自分が伝えたいこと」だけ話す

説明がうまくいかない最大の理由は、相手を無視していることだ。説明する前に、「相手」と「目的」を確認しよう。「自分はこれから、何のために説明するのだろう?」「相手は、自分から何を説明されるとうれしいのだろう?」と考えてみる。自分の得になるかもしれないと思えば、相手は説明を聞く気になるものだ。

毎回同じ人にダメ出しされているのに「攻略法」を考えない

完璧に準備しているはずなのに、なぜか本番でうまくいかない――。そんな人は、準備の方向性がズレているのかもしれない。

ここでいう「準備」とは、プレゼン資料の作成や、話し方のトレーニングではない。説明する相手の人物像をリサーチすることだ。あなたが説明する相手は誰で、どんな人だろう。経歴や肩書き、重視しているポイント、データ派か直感派か、簡潔な会話を好むタイプかゆっくり話したいタイプか、NGワードは何か……相手を観察して戦略を立てる。相手が期待している内容を説明できると、あなたの評価は大きく上がるはずだ。

自分が理解し切れていないことを説明しようとする
Yuri_Arcurs/gettyimages

説明下手な人は、上司から意見を求められてもうまく答えられないことが多い。「考えが言葉にならない」のではなく、「考えていないから言葉にならない」のだろう。

こうした人が誰かに説明する必要が生じた際は、注意が必要である。上司などから言われた内容を自分の中で咀嚼しないまま伝えてしまうため、周囲はチンプンカンプンになってしまう。

「説明の技術」を熱心に学ぶけれど実践しない

説明力を伸ばすために、本や動画で勉強している人もいるだろう。だが、知っているテクニックの数が増えたからといって、説明力が伸びるとは限らない。重要なのは、その場に合ったテクニックを使うことだ。

その時々にふさわしいテクニックを使えるようになるには、実践あるのみだ。他者に向けてアウトプットを重ねよう。

【必読ポイント!】 「結局、何が言いたいの?」と言われなくなる方法

結論から話す

伝わりやすい説明には、3つの特徴がある。「順序が理にかなっている」「数字やデータを使用している」「速く、簡潔で、効率的」だ。

「順序が理にかなっている」を実現する方法として、

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要約公開日 2022.07.04
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