「静かな人」の戦略書

騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
未読
日本語
「静かな人」の戦略書
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騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
未読
日本語
「静かな人」の戦略書
出版社
ダイヤモンド社

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定価
1,650円(税込)
出版日
2022年06月28日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

初対面の人とは緊張してうまく話せず、人前で話すのも大の苦手、軽い雑談が重いストレスになる。次々挙げられる内向型の特徴に「あるある!」と机を叩いて叫びたくなった人は、外向型が評価されやすいビジネスシーンで少なからず苦労していることだろう。本書『「静かな人」の戦略書』がテーマにするのは、内向型人間が外向型ビジネス社会を生き抜く方法だ。

著者であるジル・チャン氏は、過去2年だけでも200回以上ものスピーチを行い、日本以上の外向型社会であるアメリカで長年働いてきた。こう聞くと外向型の人物を想像するかもしれないが、チャン氏は自身は典型的な内向型人間だという。パーティー出席へのプレッシャーでじんましんが出てしまう、それどころか普段の買い物で「おつりが違います」と言い出すことすらできないというチャン氏は、内向型の読者に寄り添いながら、内向型のもの静かなタイプのまま、仕事で成果を上げる方法を伝授してくれる。

ビジネスで外向性を求められる場面は避けられない。だからといって内向型人間は、無理して外向型になる必要もなければ、内向型だからという理由でキャリアを諦める必要も自分の可能性を狭める必要もないとチャン氏は語る。本書には、内向型が自分の強みを仕事で活かすための方法のほか、人前で話すための準備方法、出張でエネルギー消費を最小に収める方法や、コーヒーショップの店員との何気ない会話に対処する方法に至るまで、内向型が苦手とする場面への対処法が満載だ。すべての内向型人間にとってバイブルとなるだろう。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

ジル・チャン(Jill Chang)
ミネソタ大学大学院修士課程修了、ハーバード大学、清華大学でリーダーシップ・プログラム修了。ハーバード・シード・フォー・ソーシャル・イノベーション、フェロー。アメリカの非営利団体でフィランソロピー・アドバイザーを務める。過去2年間で行ったスピーチは200回以上に及ぶ。15年以上にわたり、アメリカ州政府やメジャーリーグなど、さまざまな業界で活躍してきた。2018年、ガールズ・イン・テック台湾40アンダー40受賞。本書は台湾でベストセラー1位となり、20週にわたりトップ10にランクイン、米ベレットコーラー社が28年の歴史で初めて翻訳刊行する作品となり、第23回Foreword INDIES「ブック・オブ・ザ・イヤー」特別賞に選出されるなど話題となっている。現在は母国の台湾・台北市に拠点を置きながら、内向型のキャリア支援やリーダーシップ開発のため国際的に活躍している。

本書の要点

  • 要点
    1
    内向型には内向型の強みがある。無理して外向型のように振る舞う必要はない。自分の強みをよく理解し、それを活かすよう努力するべきだ。
  • 要点
    2
    外向型と内向型、個性が異なる両者が組めば、チームの力は絶大なものとなる。
  • 要点
    3
    外向型のほうが優れたリーダーであるという根拠はない。むしろ、思慮深く、慎重で、相手の話をよく聞くことができる内向型にはリーダーとしての素質がある。

要約

【必読ポイント!】 内向型の特徴

内向型には内向型の強みがある

子供の頃から無口でおとなしく、新しい環境では緊張で身体が硬くなってしまう。何をするにも優柔不断で、起こるはずもないことをいつもくよくよ心配している。仕事を終えて家に帰れば、「こうなったらどうしよう」「ああ言ったけど誤解されないだろうか」とひとり反省会が止まらない。思い当たる人は、内向型の人間である可能性が高い。

外向型は、たやすく人の信頼を勝ち取り、頭の回転が速く、行動も迅速。朗らかで魅力にあふれ、ごく自然にリーダーシップを発揮する。物語の主人公はいつも外向型の人間のような気がしてしまう。

しかし、内向型人間には、内向型人間の強みがある。「優柔不断」は「思慮深さ」ともとれるし、「心配性」はリスクマネジメントに有用な資質だ。内向型の人は、アイディアや野心を持っていないわけではない。ただそれをいちいち大声で吹聴したりしないだけだ。

何者かになろうとしなくてもいい
fizkes/gettyimages

内向型人間はスピーチが大の苦手だ。しかし、内向型でもスピーチや社交の場を乗り切る方法はある。

内向型だからこそできる、徹底した情報収集や繰り返しのスピーチ練習は、大きな強みだ。また、自分から話すのは苦手でも、人の話に真摯に耳を傾けることができる。そういう人は、相手から好感を持たれやすい。聞く力は社交の場で役に立つスキルだ。

自分を大きく見せようとして、無理をする必要はない。内向型で口調がやわらかい人は、さまざまな知識を盛り込んだ話をしても、聞き手に押しつけがましさや嫌味な印象を与えずにすむ。内向型人間の「無口」な「地味」さは、「控えめ」で「落ちついた」態度として好意的に受け止められ、信頼を勝ち取ることもあるのだ。

こうした強みをしっかり認識することで、スピーチやプレゼンテーションなど、人前で話さなければならない場面も自信を持って乗り越えられるはずだ。

自分だけにぴったりの仕事はない

「内向型に向いている仕事はあるか」と聞かれることがある。どんなに理想の仕事を考えてみても、自分だけにぴったりの仕事などというものは存在しない。

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