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体を動かす習慣 休める習慣の表紙

1週間に1つずつ。いつも調子がいい人の

体を動かす習慣 休める習慣


本書の要点

  • 東洋医学では、何事もバランスを重視する。季節、月、時間などによってちょうどよいバランスは変わるため、「動かす習慣」と「休める習慣」も季節ごとに変化させる必要がある。たとえば9月は「動かす40%、休める60%」のバランスを意識し、ゆったり過ごすのがおすすめだ。

  • 春は自己治癒力を高めること、夏はメンタルを整えること、秋は免疫力を上げること、冬は生命力をたくわえることをテーマにしよう。

  • 夏は体の調子が最もよい季節だ。この時期にじっとしているとストレスが溜まり、メンタルの不調を引き起こすことがある。動いて力を発散し、気持ちよく眠ることを心がけたい。

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東洋医学の基本的な考え方

「動かす習慣」と「休める習慣」のバランスをとる

東洋医学では「中庸」という言葉を使い、何事もバランスを重視する。本書では体を「動かす」と「休める」のバランスに焦点を当てて、東洋医学の観点から、季節ごと、月ごと、週ごとの過ごし方を提案する。

本書における「体を動かす習慣」とは、体を動かしやすくしたり、日々の活動を元気にこなしたりするための食事やツボ押し、過ごし方のコツを指す。一方「休める習慣」とは、心を落ち着けたり、体のトラブルを鎮めたりする食事やツボ押し、過ごし方のコツだ。要約では、季節ごとと月ごとのおすすめの過ごし方を紹介する。

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春:自己治癒力を高める

春の過ごし方

brightstars/gettyimages

春は一年の養生の中で最も大事な季節だ。新陳代謝が高まり、死んでいく細胞よりも新しく生まれる細胞のほうが多くなるため、若返りのチャンスである。春に体を整えることが、1年中調子のいい体をつくるための土台になる。

春は「肝(かん)」の季節だ。肝とは、気と血の流れを調整し、血液を貯蔵して全身の血液量を調整する臓腑である。新陳代謝が上がり、活動量も増える春には、肝の負担が大きくなる。

肝の機能が滞って血が不足すると、筋肉も栄養不足に陥る。その結果、運動機能が低下したり、手足が痺れたりしやすい。こうした症状を防ぐには、食べ物や飲み物からエネルギーを補給しつつ、気をめぐらせることが重要である。

春は「ゆるっと動かす・しっかり休める」がポイントだ。運動をしたいなら、いきなり激しく動くのではなく、体を大きくゆっくり動かそう。まだやる気が出ないなら、無理せずに休んでいてもよい。

2月:動かす40%、休める60%

2月は少しずつ日照時間が伸びるタイミングであるため、冬に比べて体を動かすことに意識を向けたい。この時期に重要なのは、太陽の光を意識的に浴びて新陳代謝を上げ、体を目覚めさせることだ。「動かす習慣」として、早起きして10分間、朝日を浴びるのもいいだろう。新陳代謝が上がるタイミングだからこそ、水分不足にならないよう、一日2リットル以上の水分を摂ることも意識したい。

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要約公開日 2022.09.06
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