最新ビジネスマナーと

今さら聞けない仕事の超基本

未読
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今さら聞けない仕事の超基本
出版社
朝日新聞出版

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出版日
2019年03月30日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

社会に出たとたん、それまでは知らなかったたくさんの「ビジネスマナー」に遭遇する。敬語、席次、電話のかけ方や名刺交換。知らないことだらけの新人時代、周囲の真似をし、ときには間違いを指摘されながら、多くのマナーは身についていく。とはいえ、知ってさえいればしなくてすむ失敗なのであれば、「知らなかった」ことを理由に大失敗をする前に知識を身につけておきたいものだ。

本書はまさに、知らないことでの失敗を防いでくれる一冊だ。身だしなみや言葉づかい、電話応対などの基礎知識だけでなく、社会人としてのマインドや効率的な働き方についても網羅されている。「新人」のうちにすべてを人から教えてもらえるはずもなく、遭遇したことのないシチュエーションのマナーは自分で勉強して覚えるしかない。本書は触れる機会の限られている冠婚葬祭のマナーや、教えてもらいづらいより良い関係のつくり方、覚えておきたいビジネス用語についても取り上げられており、「今さら聞けない」知識を身につけるのにぴったりだ。

働き方が多様になっている現代だからこそ、多様な価値観を持つ人たちが互いに尊重しながらよりよいコミュニケーションをとるために、ビジネスマナーが重要だ。「ビジネスマナーとは?」「自分が身につけるべきビジネスマナーって何?」という疑問が、これ一冊でわかる、全ての働く人のための教科書である。

著者

石川和男(いしかわ かずお)
建設会社総務部長、大学講師、セミナー講師、税理士、時間管理コンサルタントと5つの仕事を掛け持ちするタイムマネジメントのスペシャリスト。深夜残業ばかりの日々に嫌気がさし、一念発起。ビジネス書やセミナー受講によりタイムマネジメントのノウハウを取得、実践することで残業を減らす仕事術を確立。自ら習得した「時間管理術」をベースに、生産性を下げずに残業しない研究を日々続けている。『残業しないチームと残業だらけのチームの習慣』(明日香出版)他9冊を執筆。

宮本ゆみ子(みやもと ゆみこ)
コミュニケーションコンサルタント。元FM石川アナウンサー。ラジオ・テレビ各局にて番組を担当するかたわら、数々の雑誌に経営者からアスリート、アイドルに至るまで幅広くインタビュー記事を執筆。「伝える&受け取る技術」をメディア以外にも役立てようと2009年より企業研修や大学・専門学校等の講師として「コミュニケーションを基盤とした人間関係の潤滑油としてのマナー」を指導している。

本書の要点

  • 要点
    1
    ビジネスマナーは、守ることで、相手への思いやりを表現するためのものだ。
  • 要点
    2
    ビジネスの場では、相手にわかりやすく伝え、相手を不快にさせない言葉づかいをすることが大切だ。
  • 要点
    3
    現代でもビジネスのやり取りに電話は欠かせない。顔が見えない分、言葉づかいや話し方には注意を払い、適切な対応をとろう。
  • 要点
    4
    「時間管理」は社会人に必須の能力である。スケジュール、タスクを管理し、効率よく仕事を進めよう。

要約

ビジネスマナーの大切さ

なぜ、ビジネスマナーが必要なのか?

働き方が多様化する現代では、それぞれの業界・職場・雇用形態によって、全く想像のつかない環境に相手がいることがある。働く環境に違いがあっても、仕事上でかかわる際の意思疎通の手助けとなるのがビジネスマナーだ。たとえ価値観が違っていても、ビジネスマナーという一定のルールを共有していれば、互いに気持ちよくビジネスを進めることができる。

ビジネスマナーは「相手への思いやり」を表現する方法であり、知っていれば相手に好印象を与え「気持ちよく働く」ことができる。また、意思疎通の不足によるミスなどを防いで「効率を上げる」ことができ、「安全な業務の遂行」にも役立つものだ。

経団連が公表している「新卒採用に関するアンケート調査」によると、学生に求める資質や能力で最も重視されているのは「コミュニケーション能力」である。コミュニケーションが苦手な「コミュ障」ほど、ビジネスマナーを身につけておくと役に立つ。ビジネスマナーとは、本来「相手を尊重しつつ、互いに気持ちよく効率的にビジネスを進める」ためのルールだ。その法則通りに行動すれば、相手との摩擦が生じることはない。

社会人としての言葉づかい

敬語の種類と使い分け
kazuma seki/gettyimages

敬語とは、目の前の相手や話題にあがっている人に対して敬意を表す言葉づかいである。敬語の基本は上下関係を表すことであり、慣れてしまえば難しくない。まず、上司・先輩、社外の顧客といった相手への尊敬の念を表現するために、相手を高める言い方が「尊敬語」である。「部長が召し上がった」などの表現がこれにあたる。次に、自分や身内を下げる言葉づかいが「謙譲語」である。「私がいただいた」のように、相対的に相手の立場を上げて敬意を表す。

相手に敬意を表したつもりが間違った表現を使っていたという場合も少なくない。「高岡様がなさっていらっしゃった」のような二重敬語や、「岡崎様はおりますか?」と尊敬語を使うべき場面で謙譲語を使うのはNGだ。間違いやすい敬語の例はチェックして直しておこう。

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要約公開日 2022.10.03
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