激変する世界で君だけの未来をつくる4つのルール

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激変する世界で君だけの未来をつくる4つのルール
出版社
出版日
2023年03月11日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

いま、世界はかつてないスピードで変化していると言っていいだろう。ここ数年に限っても、新型コロナウイルスの感染拡大やChatGPTの登場など、わたしたちの価値観や働き方、生き方を大きく変えた出来事がいくつも思い浮かぶ。

そんな時代を生きるわたしたちは、いったいどんな力を磨き、どちらの方向を向いて歩んでいけばいいのか――。本書はその問いに対するヒントをくれる。

著者の尾原和啓氏は、マッキンゼー・アンド・カンパニーでキャリアをスタートし、NTTドコモやGoogle、楽天などを経て、シンガポール、バリ島をベースにさまざまな発信活動を行っている。『モチベーション革命』や『アフターデジタル』、『どこでも誰とでも働ける』など、その著書のファンも多いだろう。

本書は、中高生をメインターゲットとし、激変する世界を生き抜くための4つのルールを紹介する本だ。この数十年の間、世界に起こった4つの変化を冒頭で示したあと、「激変する世界」を生き抜くための4つのルールが紹介されるという仕立てである。中高生にも想像しやすい、身近な例を挙げながら解説されているものの、中身は大人が読んでも滋味深いものとなっている。

お子さんといっしょに読んで意見交換するのはもちろん、同僚や友人と読書会をしたり、自分の人生を考えるベースにしたりするのも楽しいに違いない。学生からシニアまで、幅広い読者に届いてほしい一冊である。

著者

尾原和啓(おばら かずひろ)
1970年生まれのIT批評家。灘高等学校、京都大学を経て、京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート(2回)、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレイトディレクション、サイバード、電子金券開発、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業に従事。
経済産業省対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール、バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリストでもある。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に参加するなど、西海岸文化事情にも詳しい。
著書に『プロセスエコノミー』、『モチベーション革命』(幻冬舎) 、『どこでも誰とでも働ける』(ダイヤモンド社)など。小学生の頃は友だちがおらず、本や漫画ばかり読んでいた。趣味は各国の市場・屋台めぐり。高校生の子どもがいる。

本書の要点

  • 要点
    1
    人間関係において「他者になにかを与えること=ギブ」は非常に大切だ。中でもいちばん簡単にできるギブは「情報のギブ」である。
  • 要点
    2
    自分の意見は、常に人の意見と照らし合わせながら修正していくものだ。
  • 要点
    3
    「自立」とは、だれにも頼らず、1人で生きていくことではない。頼り頼られる仲間をつくり、所属するコミュニティを常に更新していくことだ。
  • 要点
    4
    ちがいを楽しめる人になれば、だれとでもチームを組めるだけでなく、激変する世界を楽しめる。

要約

【必読ポイント!】 ルール(1)与える人になろう

相手の視点でギブする

人間関係において「他者になにかを与えること」=「ギブ(GIVE)」は非常に大切だ。好意・信頼関係の入口には常にギブがある。だれでも、プレゼントを受け取ると、贈ってくれた相手に感謝の気持ちを抱き、相手のことを好きになるからだ。ギブするのはモノでもいいし、感謝や励ましの言葉でもいい。

ギブする際に大切なのは、相手の視点に立って考え、相手が欲しいものを贈ることである。相手が欲しいものをギブできると、相手は「この人は自分のことを考えてくれた」と感じ、好意と信頼の気持ちが生まれる。

ギブを通して成長する

あなたは、ショーウィンドウに並ぶ商品を見て「これ、あの人が好きそうだな」と足を止めることはあるだろうか。これこそ「相手の視点に立つ」ができている状態だ。

相手が喜ぶモノをギブしようとすると、自分の視野は自然と広がる。たとえばスイーツを好きではない人が、スイーツに目がない恋人の視点を手に入れるといったことだ。ギブはだれかを喜ばせるだけでなく、自分の世界を広げてくれる。

今すぐできる「情報のギブ」
ilona titova/gettyimages

いちばん簡単にできるギブは「情報のギブ」だ。友だちが数学の二次関数でつまずいているとき、「〇〇塾の授業動画、めちゃくちゃわかりやすかったよ」と紹介するといったことである。

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要約公開日 2023.06.08
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