人生の優先順位を明確にする 1分マインドフルネス

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人生の優先順位を明確にする 1分マインドフルネス
出版社
定価
1,650円(税込)
出版日
2023年09月20日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

2010年くらいから、米国の西海岸エリアで「マインドフルネス」が流行し始めたことは知っていた。その先駆者はアップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズ氏である。同氏は晩年、日本の「禅」の世界に多大な興味・関心を抱いていたらしい。世界的にマインドフルネスが流行する理由は、現代のストレス社会とインターネットの発展に起因する「Constant Distraction(いつも気が散っている状態)」に陥りやすい環境にあるのだろう。そのことは、老人も、中年も、若者も、子どもも関係ない。

要約者のような「スピリチュアル」に疎い不届き者が書くのもなんであるが、マインドフルネスの要諦は「過去・未来にとらわれず“今、この瞬間”に集中すること」にある。「有意義な人生」「豊かな生活」を送るためには、雑音に心を煩わされず、かけがえのない現在の一瞬一瞬に集中したほうがよいことは当たり前である。

とはいえ、それが難しいのも事実だ。本書では、どうしたらマインドフルネスな状態が得られるのか、簡潔かつ詳細に、さまざまな研究データをもとに解き明かす。散歩する、感謝する、食べ物をよく味わって食べる――「そんなことがマインドフルネス?」と驚くなかれ。人類の「幸福の鍵」は意外と単純な行為のなかにあるものだ。

ライター画像
湯浅大輝

著者

望月俊孝(もちづき としたか)
借金6000万円、突然のリストラ、全身アトピー、一家離散の目前から8ヶ月でV字回復。その原動力になった宝地図(夢を叶える方法)、レイキ(世界800万人が実践の癒しの方法)、勉強法などを活用し、100万部のベストセラー作家に。また74万人に直接指導の教育家となる。昭和32年山梨県生まれ。上智大学卒。主な著書に『見るだけで9割かなう!魔法の宝地図』(KADOKAWA)、『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』(すばる舎)、『心のお金持ちになる教科書』(ポプラ社)、『氣を活かしてわたしが変わる 究極の氣 レイキ』(河出書房新社)、『引き寄せの法則 見るだけノート』(宝島社)、『未来へ導く 1%の人だけが知っている 魔法の読書法』(イースト・プレス)など41冊、累計100万部、7ヶ国語に翻訳。「国語・算数・宝地図」「一家に一人レイキ・ヒーラー」と言ったビジョンを掲げ活動中。

本書の要点

  • 要点
    1
    マインドフルネスの本質を表す2つのキーワードは「注意」と「気づき」だ。また、「受容(オープン・モニタリング)」する姿勢が重要となる。
  • 要点
    2
    マインドフルネスにおける「呼吸瞑想」によって、「今、この瞬間に集中し、ありのままの自分の人生に向き合う」ことを目指そう。
  • 要点
    3
    マインドフルネスは呼吸だけでなく、「食べ方」や「ウォーキング」など日常的なあらゆる動作に活かしていける。
  • 要点
    4
    膨大な情報にさらされている私たちは、心が上の空になる「マインド・ワンダリング(心のさまよい)」状態に巻き込まれてしまう。

要約

マインドフルネス的人生はなぜ幸せと言えるのか

「今」を愛する効果

なぜ「今、この瞬間を生きる」ことが重要なのか。

人間は常に過去と未来に囚われ、現在のこの一瞬を疎かにしがちである。ただ、「現在の対象に愛着を感じているほど、脳はその対象に対する過去の記憶と未来の想像の描写をより鮮明にしてくれる」ことがわかっている。

脳の記憶を司る「海馬」は、過去を思い出す時と、未来を思い描く時の双方で活性化されている。過去に感じ取った感覚情報を脳が再構成して、よい未来を選択できるようにしているのだ。

だから、その「記憶素材」がより「高画質」なほうが、はっきりとした未来を描けるようになる。2018年の北京師範大学での研究では、現在の人間関係が良好な人たちほど、年齢に関係なく過去の人間関係に関する記憶が鮮明でイキイキとしていたのに対し、「不安定」な傾向のある人たちは、過去についてもどこか他人事のようなコメントを残したという。

「今、この瞬間を愛せる」と、過去も未来も輝くのだ。

マインドフルネスは心の筋トレ
BRO Vector/gettyimages

マインドフルネスの本質を表す2つのキーワードは「注意」と「気づき」だ。「身体の感覚や呼吸に『注意』を向け、普段無意識に処理していた感情や思考に『気づく』こと」が基本動作となる。

その際に重要なのは「受容(オープン・モニタリング)」する姿勢だ。新しい経験に気づいたとき、たとえ不快感があったとしても、心を開いて好奇心をもって向かい合う。

具体的なアクションとしては以下の5つにまとめられる。

(1)今、自分の周りで起きていることや心の中を「観察」する。

(2)自分の感情や体験を言葉で「描写」、表現する。

(3)活動に注意を払い、「意識して行動する」(今、に集中する)。

(4)好き嫌いや善悪でジャッジせず、オープンな気持ちでそのまま受け入れる(「内的経験の非判断」)。

(5)自分の情動や思考に動じず、それに気づく(「内的体験への非反応」)。

日常生活で意識的に注意、集中するのは意外と難しいので、マインドフルネスは「心の筋トレ」ともいえる。その効果は、科学的にも検証されている。たとえば、うつ病やストレスの軽快、記憶力の向上、人間関係への好影響、腰痛など慢性的な病気の改善にもつながるのだ。

愛を育てるマインドフルネス

「やさしさ」を育むのもマインドフルネスだ。ウィンストン大学の研究では4歳の幼稚園児を68人集め、その一部に「マインドフルネスに基づくやさしさカリキュラム」を体験させた。その後でステッカーをプレゼントすると、プログラムを受けた子どもたちはそれを積極的に友だちにシェアする傾向が強まり、発想の柔軟性や我慢強さも養われたという。マインドフルネスプログラムによって、子どもでも「自分の思考や感情をコントロールする力が身につき、社会脳が成長した」ことを示している。

もちろん大人でも、マインドフルネスの実践は人間関係を円滑にする。マレーシア科学大学が行った2021年の研究によると、マインドフルネス的な特性をもっていると、「経済的な満足度」以上に「夫婦の関係の満足度」を向上させるという。

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要約公開日 2024.01.01
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