flier_logo
ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
一生使える「文章の基本」の表紙

相手への心づかいが行き届く

一生使える「文章の基本」


本書の要点

  • 文章の基本は、「読み手の立場」に配慮し尽くすことである。「読んだ先に、相手がどんな行動をするか」まで想像することで、書くべき内容が決まってくる。

  • 優れた文章は推敲によって生まれる。主語と述語が対応しているか、誤記はないか、文章のリズムや流れはわるくないかを考え、何度も文章を読み直して細かな修正をするのが推敲である。

  • 正確に伝えたいと思うあまり、あれもこれも書こうとしてはいけない。文章を書く目的に沿って、「何を書かないか」を決めれば、伝えたいことがより際立って伝えられる。

1 / 5

【必読ポイント!】 読み手を想像する

「読み手の立場」に配慮するひと手間

文章の基本とは、「読み手の立場」に配慮し尽くすことである。「文章を書く自分の立場」にとらわれてしまう人は少なくないが、文章は相手に何かを伝えるためのものであることを忘れてはならない。「読み手の立場」に配慮しようとすれば、文章の修正すべき点が見えてくる。

たとえば、「この件については、以前の会議でも話題になりましたので、そのときに検討課題として挙げられた事項にご留意ください。」という文章にはどんな問題があるだろうか。この文章の一番の目的は「ご留意ください」にあるはずだが、読み手が何に留意すべきなのかを知るためには、まず「以前の会議」が何を指すのかを特定して、会議の議事録を探し、「検討課題」が何であったかを確認しなくてはならない。これでは、相手の立場に配慮し尽くしているとはいえない。

先の文章を修正するならば、まず「以前の会議」がいつの何の会議であったかを明記して、具体的な「検討課題」を引用して書いておく。そうすれば読み手に余計な手間をかけさせずにすむ。業務を円滑に遂行してもらうという目的のもと、相手の「読んだあとの行動」まで想像することが重要だ。

敬語を正しく使っても、「上から目線」はにじみ出る

Dean Mitchell/gettyimages

どれだけ正しく敬語を使っても、文章自体に読み手への気遣いがなければ、相手を敬う気持ちは表現できない。たとえば、次のようなメールを、企画会議資料作成中の新入社員が上司に送ったとしたらどうだろう。

「こちらも事前にきっちりみていただきたいので、現在の案に目を通していただき、明日の朝までに改善すべき点、改善する場合の文案をお示しいただければ助かります」

この文章は日本語としては問題ない。だが、受け取った上司は、なぜ新人の指図で突然明日の朝までの仕事を振られなければならないのかと疑問に思うはずだ。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3783/4564文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.01.12
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

1年・1カ月・1週間・1日の時間術
1年・1カ月・1週間・1日の時間術
吉武麻子
世界の一流は「雑談」で何を話しているのか
世界の一流は「雑談」で何を話しているのか
ピョートル・フェリクス・グジバチ
ていねいな文章大全
ていねいな文章大全
石黒圭
しないことリスト
しないことリスト
pha
自分らしく働くための39のヒント
自分らしく働くための39のヒント
田中美和
替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方
替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方
国分峰樹
小さなルーティン
小さなルーティン
福所しのぶ
質問の一流、二流、三流
質問の一流、二流、三流
桐生稔

同じカテゴリーの要約

上手に「指示できる人」と「できない人」の習慣
上手に「指示できる人」と「できない人」の習慣
鶴野充茂
こうやって、センスは生まれる
こうやって、センスは生まれる
秋山具義
13歳のときに知りたかった強みの見つけ方
13歳のときに知りたかった強みの見つけ方
土谷愛
「頭」を使える良問
「頭」を使える良問
高松智史
誰とでもうまく「話せる人」と「話せない人」の習慣
誰とでもうまく「話せる人」と「話せない人」の習慣
松橋良紀
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
世界最高峰の学び
世界最高峰の学び
飯田史也
タイトルから考えよう
タイトルから考えよう
鈴木俊之
外資系金融ママがわが子へ伝えたい人生とお金の本質
外資系金融ママがわが子へ伝えたい人生とお金の本質
河村真木子
人は話し方が9割
人は話し方が9割
永松茂久