緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣

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緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣
出版社
明日香出版社

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定価
1,760円(税込)
出版日
2023年09月18日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

人前で堂々と話せる人、大舞台で見事なパフォーマンスを見せる人。そんな人たちは緊張とは無縁であるかのように思える。だからこそ、多くの人は緊張を「克服」したいと願うのだろう。「緊張しい」な人に向けた本や情報の多くは、「緊張を克服しよう」と呼びかける。ところが、実際は大舞台で活躍している人たちも緊張していることが多いという。あの大谷翔平選手はWBCの決勝9回裏でマウンドに立つ際に緊張していたと語っているし、引退前最後の紅白歌合戦での安室奈美恵さんも極度の緊張で終わった後には手を震わせていたという。一流のパフォーマンスを見せる人たちでも緊張するのだったら、緊張は「克服」できるものなのかと疑問が湧いてくる。

本書の特徴は、「緊張は克服できない」と認めてしまうところだ。著者は最高で1年に385本も人前で話す仕事をこなした経験があり、今では人に「話し方」を教え、NHKのラジオのMCまで務める話し方のエキスパートだ。こんなに場数を踏んでいる人はもう緊張などしないのではないかと思いきや、まったくそうではない。それどころか、緊張を克服しようとがんばるあまり、心身を壊してしまったことさえあるという。そこで著者がとったアプローチは「緊張したまま話せるようになる」こと。緊張しいだからこそ生み出せた、緊張を受け入れ、緊張してもうまく話せる方法が、本書では50の習慣としてまとめられている。

「緊張してしまうから」と人前で何かすることを避けていた人でも、これなら「緊張したまま」パフォーマンスを発揮できるようになるかもしれない。「緊張を克服したい」と思ったことのある人には、ぜひ本書をおすすめしたい。

ライター画像
池田明季哉

著者

丸山久美子(まるやま くみこ)
株式会社シャベリーズ代表取締役
18歳から展示会を中心としたイベント業界で従事。
もともと緊張しやすい性格だが「人前で話せるようになりたい」と思いMCとして活動するも、ステージ上で頭が真っ白になったり、手が震えてマイクを落とすなど数々の失敗を経験。
緊張を克服しようと試みたが、逆にストレス過多となり心身症を発症。
緊張を克服するのではなく、独学で緊張と上手く付き合う方法や話し方を身につけ、年間385本の仕事をこなすMCに成長。企業のプレゼン代行、イベントや結婚式での司会進行、ラジオパーソナリティ、生放送通販番組のMCなど、人前で話す仕事を3000回以上経験する。
2020年に株式会社シャベリーズを設立。
現在は、人前で話せるようになりたいと願う人々へ、オンラインスクールや企業研修、行政や商工会議所でのセミナーを通じて、緊張との付き合い方や話し方のトレーニングを提供している。
著書に「上手にあがりを隠して人前で堂々と話す法」(同文館出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    緊張は新しい環境に対する体の防衛反応である。無理に克服しようとするよりも、上手に付き合う方法を探したほうがいい。
  • 要点
    2
    世の中のほとんどの人は緊張しいだ。自分だけが緊張しているのだと思わずに、他の人が緊張と付き合うためにやっている工夫に目を向けて参考にしよう。
  • 要点
    3
    緊張してうまく話せない人は、話す準備に気をとられて、話す練習をしていないことが多い。準備より練習に時間をかけたほうがうまくいく。

要約

【必読ポイント!】 マインド編

緊張は克服するより、付き合い方を身につける

緊張してもうまく話せる人は、緊張との付き合い方を身につけ、話せない人は克服しようと無理をする。

緊張は人間に備わった防衛反応だ。慣れない状況に身をおくと、「危険が潜んでいるかもしれない」と体が緊張して警告を発する。自分を守ろうとするサインである緊張は、あなたの味方だ。だから克服しようとする必要はない。そう考えれば、少し気が楽になるはずだ。

緊張は克服しようとせずに、上手に付き合う方法を探したほうがいい。例えば、緊張で本番中に頭が真っ白になってしまう人は、本当は本番のもっと前の段階で緊張を感じているはずだ。その前段階の緊張に何も対応せずにいてはいけない。緊張を放置していたら、体は「もっと緊張させなきゃ!」と緊張の強度を上げてしまう。だから、何も考えられないように頭を真っ白にしてしまうのだ。

緊張は感じはじめた時点で対応するようにしよう。「緊張に気づいたよ」「周りに危険はないよ」と体に言い聞かせて教えてあげるといい。あなたが緊張とうまく付き合えるようになれば、防衛反応も安心して弱まっていく。

大舞台で活躍する人も、じつは緊張している
gorodenkoff/gettyimages

緊張してもうまく話せる人は多くの人が緊張すると知っていて、話せない人は自分だけが緊張すると思い込む。

大舞台で活躍する人は人前で緊張しないと思われがちだが、そんなことはない。2023年3月のWBC(野球の世界一決定戦)の日本チームの優勝に貢献したあの大谷翔平選手でも、世界一をかけた9回裏にマウンドに立ったときのことを、「最後ほんと緊張しましたけど」とインタビューで話している。人前で大活躍を見せる人であっても、緊張しながらがんばっているのだ。

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要約公開日 2024.01.31
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