質問の一流、二流、三流

未読
質問の一流、二流、三流
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質問の一流、二流、三流
著者
出版社
明日香出版社

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出版日
2023年10月29日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「話がうまい人は質問力がある」――多くのビジネス書に書かれていることだ。では「質問力がある」とは具体的にどのような状態を指すのだろうか。この答えが知りたいなら、迷わず本書を読んでみてほしい。

著者は“社会人の伝わる話し方”のプロフェッショナル、桐生稔氏だ。『話し方すべて』『雑談の一流、二流、三流』『説明の一流、二流、三流』など、コミュニケーションのベストセラーを数多く上梓してきた桐生氏が、一流・二流・三流の質問を比べながら解説してくれる一冊となっている。

要約者にとって特に印象的だったのは、相手との距離を縮める質問術だ。三流は相手と距離を置き、二流は「何をしたか?」で関係性を深めようとする一方、一流は「どう感じたか?」で距離を縮めるのだという。具体的には「週末は久しぶりに海に行ってきました」と言われたら、「海! いいな~! 久しぶりに行って気持ちよかったのではないですか?」と返してみる。ちょっとした一言だが、相手と感情を交換できて、グッと関係が深まりそうだ。

本書を一通り読むだけでも、公私問わず、コミュニケーションが円滑に進むようになるはずだ。質問力に自信がない方はもちろん、「自分は質問上手だ」と思っている人にも一読を勧めたい。一流の質問テクニックに驚き、すぐに真似したくなるはずだ。

著者

桐生稔(きりゅう みのる)
株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役
日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
一般社団法人日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ。新潟県十日町市出身。2002年、大手人材派遣会社に入社。営業成績がドベで新卒3カ月で左遷される。そこから一念発起し、全国で売上達成率No1を獲得する。その後、音楽スクールに転職し、事業部長を務める。
2017年、社会人の伝わる話し方を向上すべく、株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立。全国40都道府県で伝わる話し方セミナー、研修を年間2,000回開催。
具体的で分かりやすいメソッドが評判を呼び、日経新聞、プレジデント、東洋経済ONLINE、YAHOO!ニュースに掲載される。テレビ朝日『マッドマックスTV論破王』ではディベートの審査員も務める。
「1回で伝わる話し方テンプレート」「30秒で伝えるピンポイントトーク」など数々のヒットセミナーを生み出している。セミナーや研修では、60分に20回以上笑いが起こり、会場が盛り上がり、最後には衝撃的な感動が走る「心震わすメソッド」をお届けしている。著書に、『「30秒で伝える」全技術』(KADOKAWA)、『緊張しない「最初のひと言」大全』(Clover出版)、『話し方すべて』(かんき出版)、『雑談の一流、二流、三流』『説明の一流、二流、三流』(明日香出版社)などがある。著書は累計23万部を突破。

本書の要点

  • 要点
    1
    人は相手から話しかけられると嬉しいものだ。一流は、人と会った瞬間、挨拶と同時に質問を投げかけて相手を喜ばせる。
  • 要点
    2
    「いつ?」「どこで?」「何を?」と質問を連発すると、尋問のような雰囲気になってしまう。これを避けるには、質問の前に一言、共感を伝える言葉を入れるとよい。「旅行に行かれたんですね! いいなー、まさに旅行シーズンですもんね。どちらに?」といった具合だ。
  • 要点
    3
    相手がうまく言語化できないとき、一流は「それってAではなく、Bですか?」という聞き方をする。これなら、相手を焦らせたりモヤモヤさせたりすることなく、思考の手助けができるからだ。

要約

質問のはじめ方

「挨拶+質問」で、すぐに質問する

三流は常に質問される側で、二流は話し始めて数分で質問し、一流は「挨拶+質問」ですぐに質問する。

著者がこれまでの経験から断言できるのは、コミュニケーションの達人は相手と会った瞬間、すぐに質問を投げかけるということだ。「はじめまして。メディア関係の会社にお勤めなんですね。どんなお仕事をされているんですか?」「おはようございます。いつも元気ですね! 何か秘訣があるんですか?」などと、挨拶とセットで質問する。

人は「話しかける」より「話しかけられる」方が嬉しいと感じるものだ。一流はそれをよく理解しているからこそ、相手に積極的に質問している。

複数の選択肢を用意して質問する
SolStock/gettyimages

三流は「どうしたらいいですか?」と質問し、二流は自分の意見を入れて質問し、一流は複数の選択肢を用意して質問する。

ビジネスの現場では、自分の意見を入れずに「どうしたらいいですか?」と指示を仰ぐのはNGだ。その理由は、聞かれた方の負担が大きくなるからである。「○〇商事様からクレームが入ったようです。どうしたらいいですか?」とオープンに質問されるより、「○〇商事様からクレームが入ったようです。まず弊社の担当者に状況をヒアリングしたいと思いますがいかがでしょうか?」と意見を提示しつつ質問される方が、受け手は答えやすい。

一流はさらにこの上をいく。複数の選択肢を示しながら指示を仰ぐのだ。先ほどの例なら、「○〇商事様からクレームが入ったようです。まずは弊社の担当者に状況をヒアリングするか、至急私が○〇商事様に連絡を入れるか。今回は後者の方がいいと思いますが、いかがでしょうか?」と、比較検討できる状態で質問する。

複数の選択肢を提示すると、受け手は指示しやすいし、別の選択肢を出すこともできるだろう。

枕詞を使って質問する

三流はストレートに質問し、二流は詳しく話してから質問し、一流は枕詞を使って質問する。

「何か斬新なアイデアはない?」「お客様を増やすにはどうしたらいい?」「チームの結束を高めるには何をすべきだと思う?」などとザックリした質問をされると、当たり障りのない回答になりがちだ。

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要約公開日 2024.01.22
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