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アトツギベンチャー思考の表紙

アトツギベンチャー思考

社長になるまでにやっておく55のこと


本書の要点

  • 業界や業種の壁がなくなりつつある今、家業とは違う世界にも関心を向けることが肝要だ。アトツギ時代に「知の探索」をすることが、将来の「両利きの経営」につながる。

  • アトツギの入社は「やりたくてもできなかった」長年の慣習を変えるチャンスであり、DX(デジタルトランスフォーメーション)もその一つである。

  • 新規事業のアイデアは、既存の経営資源と「未来志向キーワード」を掛け合わせることで生み出すことができる。

  • アトツギは、家業の財務内容を詳細に把握しなければならない。

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家業に入る前後のマインドセット

アトツギこそ「知の探索」を

業界・業種・業態の境がなくなるこれからの時代、アトツギとして家業で新しい事業を創造するのなら、違う世界にアンテナを張る必要がある。今はアパレル業界が飲食ビジネスを展開したり、家電メーカーが化粧品市場に参入したりと、自社のリソースを活用して新たなビジネス領域に展開する事例が増えている。

いざ家業に入ってしまうと、技術や知識の習得に忙殺され、視野が狭くなってしまう。そうなる前のアトツギ時代に、自社以外の業界に関心を向ける「知の探索」の時間を作る必要がある。

「知の深化」と「知の探索」はトレードオンの関係であり、アトツギがめざすべきは「両利きの経営」だ。「世の中の風を読める」社長になるためにも、アトツギ時代からその訓練をしておきたい。

社外から家業に関わってみる

maruco/gettyimages

社会人としての最初のキャリアは、将来の仕事観に大きな影響を与える。一昔前なら家業と同じ業界の会社に就職し、経験を積むのが一般的なアトツギのキャリアデザインだった。しかし今は特定の業界にこだわるより、他業界での経験やネットワークが財産となる時代だ。

そのため、家業の業界を問わず、自分の興味や関心がある分野の会社に就職するといいだろう。家業にないものを持ち帰るのがアトツギの役目であり、家業以外で自分が熱狂できる領域や得意分野を持っておくことは大きな武器となる。異業種での経験が、のちに思わぬ形につながることもあるだろう。

また、同族企業の事業継承は大きな覚悟と責任が伴うため、先送りにされがちだ。先代の病気を機に、急に「継ぐか、継がないか」を迫れることもある。大きな決断を性急に行わないためにも、早い段階から家業に関わることが望ましい。

例えば、東京の会社に勤めながら実家の会社のサイトリニューアルを手掛けるなど、できる範囲で家業を手伝ってみるのも一案だ。まだ若いうちに「どちらも」経験しておくのは、今後のプラスになるはずだ。

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要約公開日 2024.02.03
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