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本書の要点

  • 朝は頭の能率が良いため、仕事は“朝飯前”に行うといい。

  • どんな考えでもほめることが大切だ。思考はほめられることで活発になる。

  • 学校では正解を求める「収斂的思考」ばかりを訓練しているが、創造的な「拡散的思考」も磨かねばならない。

  • 人間には“選択的に忘れる”能力がある。人間がコンピューターとわたり合うには、この「選択的忘却力」を生かし、想像力を発揮することが欠かせない。

  • 思考と知識を融合することでハイブリッドな知性や理性が生まれ、新しい文化が作られる。

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思考の整理学

朝飯前にすること

Poike/gettyimages

夜考えることと、朝考えることはかなり違う。例えば、夜寝る前に書いた手紙を翌朝読み返してみると、「なぜこのようなことを書いてしまったのか」と不思議に思うことがある。また、夜さんざん手こずった仕事を諦めて、朝起きてからもう一度試みてみると、するすると片づいてしまう。そんな夢のようなことも珍しくない。

“朝飯前”ということばは、「それは朝飯前だ(=朝食前にできるほど簡単だ)」という風に使われるが、もともとは違う意味を持っていたのではないだろうか。簡単なことだから“朝飯前”なのではなく、「朝食前にするため、簡単ではないこともさっとできて簡単に見えてしまう」のではないだろうか。つまり、朝の頭はそれだけ能率がいいということだ。

人間は本来、朝に仕事をすることが自然なのだ。かといって、あまり早朝に起きるのも難しい。では、朝飯前にできるだけたくさんのことをするにはどうしたらいいか。その答えは、朝食を抜くことだ。

8時に起きてすぐ仕事を始め、昼に朝食兼昼食のブランチを取る。すると、お昼まではすべて“朝飯前”の時間になるから、大いに仕事ができる。

また、食後は消化に血液をとられるため、頭が働かず眠くなる。そういった意味でも、朝食を抜くのは理にかなっている。著者は、午前中は仕事に集中し、その日やることをすませてしまうという生活を20年続けている。

情報のメタ化

情報には第一次情報と第二次情報がある。第一次情報とは「自然を直接表現したもの」であり、「○○山の南側の斜面は砂走になっている」といったものだ。第二次情報はそれをふまえてより高度な抽象化を行なった“メタ”情報であり、それをさらに抽象化させると、第三次情報(“メタ・メタ”情報)ができあがる。

第一次的情報の代表はニュースである。事件や事実をそのまま伝えるが、それがどのような意味を持つかは明らかではない。新聞の社会面は第一次情報がメインだが、同じ新聞でも社説はニュースをもとに整理を加えた“メタ・ニュース”であり、第二次情報となる。

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要約公開日 2024.02.22
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