flier_logo
ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから

本書の要点

  • 現在の組織におけるマネジャーは、業績を上げつつ人が育つ環境を整備することも期待されており、その仕事は限りなく広がっている。

  • マネジャーには部下への教育者という役割が織り込まれているが、それは先生のように何かを教えることではない。プレイヤーとしてよいモデルになることで部下の育成に貢献できる。また、部下に教えることを通じてマネジャー自身も学びが得られる。

  • 職場での学び合いに必要なのは対話である。他者との対話を通じて新たな視点を得る協調学習が成立する。マネジャーの役割は、部下たちが互いに学び合う対話ができる環境をデザインし、自らも学び続けることだ。

1 / 3

マネジャーの仕事の変化

輝きを失った「課長の椅子」(中原淳)

かつて、課長昇進は会社員にとって成功の指標だった。自社の成長と拡大を信じ、管理職候補者は家族も巻き込んで必死に勉強して昇進試験に臨み、課長になることで職場の信頼も家族からの尊敬もかちえていた。

しかし、日本企業を取り巻く環境は激変した。世の中全体の不確実性と複雑性が増し、未来が見通せなくなっている。どんな大企業でもいつまで存在できるかわからない。こうした状況下で「課長の椅子」は輝きを失っている。

90年代頃から企業に成果主義の導入が進み、年次による単純な昇進レースは消えていった。この時期を境に、中間管理職のプレイングマネジャー化、コンプライアンスの徹底とそれにかかわる管理業務が増加、会社全体では仕事の大規模化やスピード化などが起き、働く人の多忙化が進んだ。職場での人材育成が機能不全に陥り始める中、課長は業績を上げつつ人が育つ環境も整備しなければならないという難問を背負うことになった。

現在の課長は、職場で生じるあらゆる問題に対処する「場当たり的な問題解決者」と位置付けられることが多い。実際には役員以上が解決すべき問題であっても、あらゆる問題が課長に押し付けられ、現場のマネジャーの仕事は限りなく広がっている。

それは本当に「課長」の仕事か?(中原淳)

hobo_018/gettyimages
もっと見る
この続きを見るには...
残り4057/4614文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.04.20
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

タイパの経済学
タイパの経済学
廣瀬涼
ユーザーファースト 穐田誉輝とくふうカンパニー
ユーザーファースト 穐田誉輝とくふうカンパニー
野地秩嘉
武器としての漫画思考
武器としての漫画思考
保手濱彰人
経営学習論
経営学習論
中原淳
信じ切る力
信じ切る力
栗山英樹
物の見方 考え方
物の見方 考え方
松下幸之助
リスクマネジメント
リスクマネジメント
デロイト トーマツ リスクアドバイザリー
急成長を導くマネージャーの型
急成長を導くマネージャーの型
長村禎庸

同じカテゴリーの要約

「説明」がうまい人がいつも頭においていること
「説明」がうまい人がいつも頭においていること
犬塚壮志
否定しない言い換え事典
否定しない言い換え事典
林健太郎
目標を「達成できる人」と「できない人」の習慣
目標を「達成できる人」と「できない人」の習慣
嶋津良智
難しいことはわかりませんが、1億円貯める方法を教えてください!
難しいことはわかりませんが、1億円貯める方法を教えてください!
橘玲大橋弘祐
雑談する人はなぜかうまくいく
雑談する人はなぜかうまくいく
安田正
年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門
年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門
Ricky
ボスマネジメント
ボスマネジメント
難波猛
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
超一流がさりげなくやっている がんばらない気づかい
超一流がさりげなくやっている がんばらない気づかい
末永貴美子
口下手でも選ばれる人がやっていること
口下手でも選ばれる人がやっていること
三木佳世子

フライヤーは、著者・出版社の許諾を得たうえで要約を掲載しております。また、選書委員会を設けて今読むべき本を厳選し、ライターが要約を作成しております。詳しくはコンテンツポリシーをご確認ください。