上機嫌のつくりかた

未読
上機嫌のつくりかた
上機嫌のつくりかた
著者
未読
上機嫌のつくりかた
著者
出版社
自由国民社

出版社ページへ

出版日
2024年05月27日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

明るくて人付き合いが良く、いつも上機嫌で生き生きと仕事をしている。そんな状態でいたいと思いながらも、現実はそうはいかない。

やらなければならないことが山積し、誰かに言われたことが気になって気分が落ち込む。そして気がつけばイライラして、不機嫌になってしまい誰かに当たってしまう――。本書は、そんな誰もが経験したことのある不機嫌の悪循環から抜け出し、上機嫌になるためのヒントをまとめた一冊だ。

著者の植西聰氏は、人生論の研究に従事し、数々の著書を世に送り出してきた心理カウンセラーである。これまでの活動を通して著者が重要だと感じた偉人の言葉や心理学の根拠などをもとに、95個の「上機嫌のつくりかた」を紹介している。

本書の中で著者は、「何があっても楽天的でいるように心がけること」が、上機嫌になるために重要だと述べている。心配性の要約者は「心配事があると楽天的になれないこともあるのではないか」と思ってしまうが、著者は、「アメリカの大学の研究によると、心配事の80%は実際に発生しない」のように、ときに根拠を提示しながら、楽天的でいるべき理由を丁寧に説明してくれる。

本書で紹介される「上機嫌のつくりかた」は、いずれも実践のハードルが高くなく、簡単に試せるものや意識を少し変えるだけでできるものばかりだ。ぜひいくつか試してみて、上機嫌な人生を手に入れていただきたい。

ライター画像
Akamune Gyozo

著者

植西 聰(うえにし あきら)
東京都出身。著述家。
学習院高等科・同大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。
独自の『成心学』理論を確立し、人々の心を元気づける著述活動を開始。
1995年(平成7年)、「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得。
○主な著書(ベストセラー)
・折れない心をつくるたった1つの習慣(青春出版社)
・平常心のコツ(自由国民社)
・「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉(三笠書房)
・マーフィーの恋愛成功法則(扶桑社文庫)
・ヘタな人生論よりイソップ物語(河出書房新社)
・「カチン」ときたときのとっさの対処術(KKベストセラーズ・ワニ文庫)
・運がよくなる100の法則(集英社・be文庫)
・運命の人は存在する(サンマーク出版)
・願いを9割実現する マーフィーの法則(KADOKAWA)
○近著
・なんだか毎日うまくいく100のヒント(青春出版社)
・今日の自分を強くする言葉(青春出版社)
・くじけない心のつくりかた(あさ出版)
・心の免疫力(笠間書院)

本書の要点

  • 要点
    1
    上機嫌に過ごすと人間関係が良くなる。機嫌のいい人のそばにいると、それだけで気分が明るくなるからだ。
  • 要点
    2
    上機嫌でいるためのポイントは、「楽天的でいる」ことだ。必要以上に心配せず、「最後はすべてうまくいく」と信じて前向きに生きよう。
  • 要点
    3
    現状に満足すること、ありのままの自分を受け入れること、新しいことにチャレンジすることが、上機嫌に過ごすコツである。
  • 要点
    4
    毎日を上機嫌で暮らす手法に、良かったことを3つ書き出す「スリー・グッド・シングス」がある。

要約

【必読ポイント】上機嫌に生きると「いいこと」が起きる

上機嫌でいると人に好かれる

「毎日を上機嫌に過ごす」ことで、多くの恩恵を得ることができる。その1つが、「人間関係が良くなる」ことだ。

明るい笑顔で、楽しい話をしてくれる上機嫌な人の近くにいると、それだけで気分が明るくなる。そのため、上機嫌な人は多くの人に好かれるのである。

一方、不機嫌でいつもムスっとしている人は、見ているだけで嫌な気持ちになる。そんな人に親しく話しかけてくれる人はいないだろう。

19世紀のイギリスの作家サッカレーは、「上機嫌でいることは、社交界において、最上の装飾品となる」と述べている。つまり、きれいなドレスや宝石(装飾品)よりも、上機嫌でいるほうがその人を美しく輝かせるのである。

上機嫌でいることにお金はかからない。本人がそう心がけるだけで、より美しい人になり、いい人たちが周りに集まってくるのである。

不運でも上機嫌でいよう
LaylaBird/gettyimages

『幸福論』で有名なフランスの哲学者アランは、人が幸せに生きていくコツとして「いつも上機嫌でいること」を挙げている。そして、『幸福論』には「不運やつまらない物事に対しても、上機嫌に振舞うことが大切だ」と書かれている。

人は不運なことがあると不機嫌になり、怒りっぽくなったり近くの人に当たってしまったりする。だがアランは、そんな時こそ「上機嫌に振舞うことが大切だ」と指摘する。上機嫌でいることは「物事を軽やかにする」、つまり「軽やかに受け流すことができる」からである。

上機嫌でいれば、不運なことやつまらないことも「この経験はいつか役に立つだろう。だから前向きに生きていこう」と上手に気持ちを切り替えられるはずだ。

上機嫌のコツは「楽天的」

「いつも上機嫌でいる」ためには、「楽天的でいる」ことが重要だ。必要以上に心配せず、「最後はすべてうまくいくはずだ」と信じて、前向きに生きていくようにするのである。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3398/4191文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.09.26
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
「考えなくていいこと」リスト
「考えなくていいこと」リスト
井上智介
未読
あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる
あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる
ひすいこたろう
未読
休養学
休養学
片野秀樹
未読
後悔しない時間の使い方
後悔しない時間の使い方
弓場隆(訳)ティボ・ムリス
未読
はかどる技術
はかどる技術
鈴木邦成
未読
ずるい聞き方
ずるい聞き方
山田千穂樺山美夏(編集協力)
未読
新版 お金の減らし方
新版 お金の減らし方
森博嗣
未読
やりたいことができる私になる自信貯金
やりたいことができる私になる自信貯金
有川真由美
未読