SNSのモヤモヤとの上手なつきあい方

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SNSのモヤモヤとの上手なつきあい方
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SNSのモヤモヤとの上手なつきあい方
著者
出版社
出版日
2024年04月23日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

SNSが誕生してから20数年。今では生活の中にしっかりと根づき、遠く離れた人同士でもインターネットを介してつながることができる。便利な世の中になったと思う一方で、SNS時代だからこその新しい悩みが出てきていることも事実だろう。

本書の著者であり、心理カウンセラーとして、10年以上にわたり、さまざまな悩みを抱えている人たちと向き合ってきたPoche氏によると、特にコロナ禍以降、SNSに関する悩み相談が増えているそうだ。「SNSを見ていると何かモヤモヤしてしまう」と悩む人たちに、著者は「あなたを傷つけるような人のために、自分を変える必要はない」と語る。例えば、いじめで悩むのはいつも被害者の側である。加害者が「どうしていじめてしまうんだろう」などと悩むことはないだろう。同様に、SNSでも、本当は悩まなくてもいい、まったく悪くない人たちが、悩まされてしまっているのだ。悪いことをしていないのにモヤモヤしている人たちに、「あなたはそのままでいい」と呼びかける著者の言葉には、励まされる人が多いことだろう。

本書は、「SNSを見ていて感じるモヤモヤの正体」を解説し、どのように対処すればいいかを提案する。もしあなたがSNSを見ているなかで、「自分が悪いのかな」と自分を責めるような気持ちになったことがあるなら、ぜひ本書を手に取ってもらいたい。本書を読むうちに心が整い、SNSに感じていたモヤモヤが軽くなっていくことだろう。

著者

Poche(ぽっしゅ)
人間関係、親子問題、機能不全家族専門の人気心理カウンセラー。
精神科クリニックに併設のカウンセリングルームで10年以上、心理カウンセラーとして勤務した後、独立。2021年より悩みを抱える方たちに「気づき」を得てもらうことを目的としたX(旧Twitter)での発信を開始する。同時期、コロナ禍の影響でSNSに関する悩み相談が急増。これまでに数多くの悩みを解決に導いてきた。現在は、メールでのカウンセリングを中心に活動している。メールでのカウンセリング、対面カウンセリングともにいつも予約がいっぱいで、現在も数か月待ちとなっている。著書に『あなたはもう、自分のために生きていい』(ダイヤモンド社)、『あなたの「しんどい」をほぐす本』(KADOKAWA)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    SNSでやり取りをしている相手から、突然フォローを外されたり、悪口を書かれたりすることがある。しかし、その理由はほとんど、相手の都合によるものだ。
  • 要点
    2
    あなたがSNSを通じた人間関係でモヤモヤしているのならば、じっくりと自分の本音と向き合ってみよう。本当に相手を大切にしているならば、悩んだりはしないはずだ。
  • 要点
    3
    相手よりも、自分の気持ちや感情の動きを大切にしよう。そして自分の決断を信じてあげてほしい。あなたの味方は、あなたしかいないのだ。

要約

SNSをめぐる人間関係でモヤモヤ

相互フォローを突然外された! 私、何かした?

フォローしている相手や、付き合いのある知り合いから突然フォローを外されると「なぜ?」「何かしてしまった?」と不安になってしまうものだ。しかし、そんな時こそ、自分側の原因だけを探すのはやめよう。フォローを外される理由は、相手側にあることがほとんどだからだ。

フォローを外す理由には例えばこんなものがある。「相互フォローでフォロワーを増やしてから、自分の側のフォローを外し、人気のあるアカウントに見せかけたい。」「情報を見逃したくないために興味のあるアカウントだけを残している。」「特に深い理由はなく、フォローを外してしまう。」「かまってもらいたくてフォローを外す。」

大事なのは、いずれの場合もフォローを外された側にはその理由は分からないということだ。自分に原因があるのではと心配になるかもしれないが、フォロワー全員に一斉にフォローを外されたわけではないのだから、心配はいらない。たった1人のために、あなたが自分の価値を疑う必要はないのだ。その人のために、何かをする必要もない。

LINEのメッセージを送ったのに、既読スルー。返事がなくて不安
Thx4Stock/gettyimages

LINEのメッセージを送ったら既読はついたのに、いつまで経っても返事が来ない。そんな時、X(旧Twitter)やInstagramに投稿しているのを見つけてしまい、余計にイライラ。そんな経験はないだろうか。

既読スルーの理由はいろいろ考えられるが、答えは相手にしか分からない。思い切って相手に聞いたところで、言いにくそうな態度を取られたら余計にモヤモヤしてしまうし、聞かされた理由に納得できるとも限らない。

だからこそ、相手の理由を知ろうとするよりも、あなたがどうしたいかを大切にしてほしい。どうしても返事がほしいならば、もう一度同じメッセージを送ってみる。送る理由は「返事がないから」で十分だ。直接メッセージを送りづらいなら、相手のInstagramの投稿にリアクションしてみるのもいい。相手がうっかり返事を忘れているだけなら思い出してもらえるし、わざと返事を止めている場合でも、「自分の投稿には反応してもらったのに申し訳ない」という心理が働き、返事を急いでくれるかもしれない。状況に合わせて、あなただけが我慢しない方法を試してみよう。

絵文字やスタンプのないメッセージ。もしかして怒っている?

絵文字やスタンプが一切ないメッセージを受け取ると、不安になる人が増えている。不安になりやすいのは、相手を気遣い、感情表現として絵文字やスタンプを使っている人たちだ。だからこそ、相手から絵文字やスタンプのないメッセージを受け取ると、まるで笑顔がなく、真顔で淡々と会話されているような居心地の悪さを感じてしまうのだろう。

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要約公開日 2024.11.01
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