あなたの会社が90日で儲かる!

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あなたの会社が90日で儲かる!
出版社
フォレスト出版

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出版日
1999年12月20日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

ある日、ビジネスの悩みを抱えて書店に立ち寄ったあなたは、『あなたの会社が90日で儲かる!』というタイトルに惹かれ、吸い寄せられるように本書を手に取る。驚くべきスピードで序文を立ち読みした後は、レジに直行する。レジに並んでいる間も本書から目が離せず、そのまま喫茶店や駅のホームで読了。90日後には、あなたの抱えていた悩みは解消している――。

本書は1999年末に刊行され、2024年1月には50刷を達成したロングセラーだ。きっと序文に挙げたようなパターンで、数え切れないほど多くのビジネスパーソンを救ってきたのだろう。

著者、神田昌典氏は伝説のマーケターだ。作家としても精力的に活動し、これまで『非常識な成功法則』『売れるコピーライティング単語帖』をはじめ、数々の名著を世に送り出してきた。

本書ではそんな著者が、あなたの会社の売上をたった90日でアップさせる「エモーショナル・マーケティング」のメソッドを明かしている。90日という短さに驚く人も多いだろうが、著者は「ああだこうだと考える、その時間も含めて90日ということです。実際には、やりはじめて30日後には、あなたの会社の預金残高は増えることでしょう」と断言する。

エモーショナル・マーケティングとは、あなたが営業せずとも「商品を売ってほしい」とお客さんが集まってくるマーケティング手法のこと。そんな夢のような状態を実現したいなら、ぜひ本書を手に取ってほしい。たとえ半信半疑で読み始めたとしても、読み終える頃には「やってみよう」と思えるはずだ。

著者

神田昌典(かんだ まさのり)
上智大学外国語学部卒。在学三年次に、外交官試験合格。四年次より、外務省経済局勤務。
その後、ニューヨーク大学・経済学修士およびペンシルバニア大学ウォートンスクール・経営学修士(MBA)取得。
コンサルティング会社勤務を経て、92年米国ワールプール社勤務。
95年同社日本代表に就任。人なし、予算なし、商品なしの状況から、2年で年商8億円の規模に育てる。
98年、株式会社アルマックを設立。コンサルティング業務を行うとともに、顧客獲得実践会を主宰。顧客獲得実践会は、発足後1年で、全国800社を超える中小企業が参加。
現在、ダイレクト・レスポンス・マーケティングを実践する組織としては、日本で最大規模。
自らの方法論を実践し、結果を出すことが信条。その結果、サラリーマン独立後1年で、年商1億円を達成。
しかも社員は、本人と派遣社員1名のみ(当時)。

本書の要点

  • 要点
    1
    お客の感情の動きを理解し、それを広告の表現に反映するだけで、経費や労働時間を増やさずとも、反響は何倍にも増える。
  • 要点
    2
    ダイレクトメールから受注に結びつけるポイントは、売り込み臭を排除すること、相手にリスクのない提案をすること、必要な情報をすべて与えることだ。
  • 要点
    3
    情報ツールで「そのうち客」を集める、相手から「専門家」として信頼される、成約までのスムーズな階段を用意する、の3つのポイントを押さえて、営業・マーケティングの設計図を描こう。

要約

なぜ、あなたの会社は儲からないのか

「真面目に働く=儲かる」のウソ

昨今、業界によらず、悪徳業者にかぎって儲けている実態がある。その一方、真面目に取り組んでいるにもかかわらず、苦労している会社は多い。

真実をいおう。「真面目に働く」のと「儲かる」ことに相関関係はない。残念ながら、真面目で誠実な会社でも潰れるのだ。

悪徳業者は、品質の悪い商品を売っているため、黙っていれば売れない。だからこそ、頭をひねり、工夫を凝らす。

ところが正直ものは、商品が良いからと、売り方を真剣に勉強しない。商品が良ければ自然と売れると思い込んでいるし、楽をするなんてもってのほかだと考え、自分の時間をひたすら仕事に投入している。

正直もののあなたはまず、次に教える「正直ものが失敗する5つの理由」を知った上で、頭のなかにしみ込んだ常識を綺麗さっぱり消してしまおう。それらの常識は一見まともだが、実はあなたの成功を妨げているからだ。

正直ものが失敗する5つの理由
fizkes/gettyimages

1つめは「一生懸命頑張れば、売れる。売れないのは、頑張りが足りないからだ」だ。売れないのはあなたのせいではなく、単に商品が成熟しているからだ。成熟商品をいくら広告しても、お客の反応は鈍い。

2つめは「これだけ価格が安いのだから、絶対に売れるはずだ!」だ。正直ものは利益計算が甘いこともあり、利益が出ないレベルまで安くしてしまいがちだ。割引をするより、商品・サービスの「絶対的な価値」と「お客が感じる価値」を高めるほうがずっといい。

3つめは「お客のニーズをつかめば、売れる」だ。お客のニーズをつかんでプレゼンする「提案営業」は、「私、売り込む人」「あなた、売り込まれる人」という人間関係をつくるため、売り込まれる人に「こいつをできるだけ早く追い返そう」と思わせてしまう。提案営業より、相手にしゃべらせて信頼関係をつくるほうが、結果的には受注への近道となる。

4つめは「お客さんに気に入られれば、そのうち買ってもらえる」だ。「お客は神様、私は奴隷」という関係は逆効果になりかねない。相手からのアポ依頼を断るくらいのほうが、希少性が高まって、受注しやすくなる。

5つめは「チラシを配っても反応が悪い。きっとうちの会社は、有名じゃないからだ」だ。チラシを配っても反応がない大きな理由は、単にチラシが客の感情とずれているからである。

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要約公開日 2024.11.14
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