幸せになりたければねこと暮らしなさい

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幸せになりたければねこと暮らしなさい
出版社
出版日
2024年07月20日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

多様な種類のペットの中でも、「ねこ」は独特の存在感によって、多くの人を惹きつける不思議な魅力を持っている。ねこ好きのねこに対する眼差しは、いぬ好きのそれとは異質な気さえする。

なぜねこでなければならないのか。その理由が、本書では丁寧に解き明かされている。「ねこが好き」「ねこは素晴らしい」といった主観的な評価ではなく、「ねこと人が共に求めあう理由」や「ねこが人間の社会生活にもたらす影響」を掘り下げているのが本書の興味深い点だ。

著者は保護ねこ8匹と暮らす商業出版コンサルタントの樺木宏氏、監修を務めるのはその妻であるねこ生活アドバイザーのかばきみなこ氏だ。大のねこ好きで、ねこの保護活動にも携わっている両氏は、ねこと人との関係に対する深い洞察を持っている。独自の観察眼をビジネスや心理学の広範な知識と組み合わせ、ねこと暮らすことのメリットを客観的かつ説得力をもって解説している。「一流の人はなぜねこと暮らすのか?」など、ビジネスに役立つ示唆も多く含まれており、人間とねことの関係に新たな視点を与えてくれる一冊だ。

著者のねこ愛を随所から感じられる本書には、かわいらしいねこの写真が散りばめられている。目に入るだけでふっと笑顔になってしまい、これだけでねこの癒し効果を体感できてしまう。ねこ好きだけでなく、「なぜねこがこんなにも人の心を掴むのか?」と不思議に思った方にも、まずは気軽な気持ちで本書を手に取ってもらいたい。

ライター画像
鈴木えり

著者

樺木宏(かばき ひろし)
保護ねこ八匹と暮らす商業出版コンサルタント
株式会社プレスコンサルティング代表取締役
約十五年間で手がけた書籍は二〇〇冊以上、累計一〇〇万部を越え、ベストセラーも多数。商業出版専門で、かつ新人著者を中心に応援することをモットーとしている。著者本人も気づかない強みを見いだすことを得意としており、「真摯に向き合う」が信条。ライフワークは「人とねこの幸せな関係」づくりとその啓蒙活動。

かばきみなこ
ねこ生活アドバイザー
ねこ好き家族のもと、ねこと共に育つ。一度は保護した子ねこを失った経験から「ねこと人の幸せな生活」の追求をライフワークにすることを決意。子ねこの育て方を教えるWebサイトを立ち上げ、これまで受けた相談件数はのべ二〇〇〇件以上。現在は子ねこの育て方だけではなく、老ねこの介護も支援。自ら子ねこを保護し、里親を探して譲渡する活動も行う。商社勤務の経験が長く、生活雑貨の商品開発に携わってきたことから、ねこグッズ・ねこ雑貨の商品開発なども得意とする。

本書の要点

  • 要点
    1
    「ねこと暮らすことによりあなたの潜在的な能力が引き出され、精神面でも成長する」ことを本書では「ねこ啓発」と名づける。
  • 要点
    2
    ねこをなでると癒されると感じるのは、気のせいではない。ねことのスキンシップで「愛情ホルモン」オキシトシンが分泌され、心が落ち着き満たされる効果があるのだ。
  • 要点
    3
    要求の多いねこと暮らしていると、与えるのが当たり前という感覚に変わる。「与える人」としての面が増えていくことで、「受け取る」ことも増えていく。

要約

人生で大切なことはすべてねこが教えてくれる

ねこと暮らす、「ねこ啓発」

出版には、より良い人生を送るための法則やスキルが紹介されている「自己啓発」というジャンルがある。実は、ねこと暮らすことは、自己啓発本を読むのと同じか、それ以上の効果がある。この効果を本書は「ねこ啓発」と名づける。

ねこと暮らすことの効果は多岐にわたる。ねこは心の苦痛をやわらげ、体を健康にしてくれる。飼い主に自信を与えて自己評価を高めてくれるし、社会生活を円滑にして仕事のレベルまで上げてくれる。

本書は、ねこと暮らすさまざまな効果を紹介していく。ねこと暮らす素晴らしさを、周囲の人と分かち合う機会となれば幸いだ。

人がねこから学ぶべき理由
rai/gettyimages

なぜ「ねこ」でなければならないのか。本書で紹介する要素の一つ一つをみていけば、他の方法で代用可能なものも含まれている。しかし、それでもやはりねこでなければならない理由がある。

まず、本書に書かれているすべてを同時に満たすのは、ねこしかいないということだ。ねこほど幅広い好影響を与える動物はいない。すべての効果を別々に求めようとすれば、時間も労力もかかる。だが、ねこだったら一緒に暮らすだけだ。

もうひとつの理由は、「好きであればあるほど、学びの効果が高まる」という脳の機能にある。ねこ好きの人にとって、ねこに関する情報は、脳が重要視する情報であるということになる。だから、「ねこがくれる実践的な知恵」は、腹落ちして忘れないものとなり、実生活の知恵としてすぐ活かすことができるものとなる。これが、人がねこから学ぶべき理由だ。

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要約公開日 2024.11.03
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