本書の要点

  • 「なぜか好かれる人」は、年齢や立場に関係なく、自分から挨拶をする。挨拶することで相手への好意が伝わり、相手も好意を返しやすくなる。

  • ネガティブなことでもポジティブに言い換えて口にすれば、周囲の受け止め方も、自分の感情もポジティブに変わる。心が乱されたときほど、ポジティブな言葉を心がけよう。

  • 「人は人、自分は自分」と線引きができていれば、他人の幸せを妬む必要はない。人の幸せを心から喜ぶことができれば、幸福は何十倍にもなる。

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「明るく感じのいい人」は好かれる

「挨拶はつねに自分から」で好意を示す

「なぜか好かれる人」は、年齢や立場に関係なく、誰にでも自分から率先して挨拶をする。著者がかつて働いていた会社の社長は、よく社内を歩き回って、社員の一人ひとりに挨拶しながら、その人に合わせた言葉をかけていた。そのためか、社長は信頼が厚く、社員から愛されていた。

挨拶は目下からするべきという人もいるが、自分から挨拶することで得られる恩恵は思った以上に大きい。挨拶を通して、相手の存在を認め、仲良くしたいと思っているというメッセージを伝えることができる。こちらが好意を示すと、「好意の返報性」という心理が働いて、相手も好意をもつようになる。自分から挨拶をする人は、自然とまわりからの好感が高まるということだ。あれこれ考えずに、「おはようございます」「おつかれさま」と自分から声をかけよう。

相手の目をちゃんと見て返事する

kazuma seki/gettyimages

人がなにに意識を向けているかは“視線”に表れる。自分が話しかけたときに、相手がよそ見をしながら生返事をしていたら、ちゃんと聞いているのかと不安になるし、声をかけた瞬間に下を向かれたりしたら、話し続けることを躊躇してしまう。

好かれる人は相手の目をしっかり見て返事をする。それだけで、相手は「聞いてくれている」「大切にされている」と実感しながら話ができるのだ。

人づき合いの基本は、相手をちゃんと見ること。話しながら相手に注意を向けていると、表情やしぐさ、声のトーンなどから、自然に気持ちは伝わってくるし、相手の個性も感じとることができる。すると、コミュニケーションがスムーズになるし、意見が違っても気持ちのいいやりとりができるものだ。

自分のことにばかり意識が向いていたり、他のことに気を取られていたりすれば、相手のことが見えない。だから、心が通い合うこともない。まずは返事をするとき相手の目を見る習慣をつけよう。その習慣が、人を大切にし、自分も大切にされることにつながっていく。

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要約公開日 2025.01.06
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