非言語表現で得する人、損する人
印象は「何を話すか」より「どう見えるか」で決まる

著者はNHKのディレクターとして働いていた頃、番組制作を通じ、一流の演者が見せる卓越した「非言語表現」を間近で見てきた。
とりわけ印象深いのは、フリーアナウンサーの有働由美子さんである。
放送終了後の反省会でのこと。有働さんの顔を見ると、つけまつ毛が取れ、不自然な向きになっていた。それに気づいた有働さんは「ヤダ~つけまつ毛が取れちゃったわ~」としかめ面を見せ、ケラケラと大笑い。飾らない人柄と豊かな表情、その場の空気をユーモアで和らげるコミュニケーション力に心を奪われた。
過去を振り返ると、会話の内容が記憶に残ることももちろんある。しかし、表情や振る舞いといった、非言語的な表現やインパクトのほうが、時間が経ってもその人の印象を形づくっているように思えるのだ。
一方で、かつての著者は非言語表現で損をしていた。
民放の夕方ニュース番組を見ていたときのこと。眉間にしわを寄せ、肩を内に巻き、鋭い目つきでカメラマンの横に立つ女性が画面の端に映っていた。
その女性は、ディレクターとして取材相手の一挙手一投足を見逃すまいと集中していた自分自身であった。同じ場所に複数の局が撮影に来ていたため、民放のカメラに自分が映り込んでしまったのだ。
仕事中の自分はこれほど機嫌が悪そうに見えるのか――。著者は大きな衝撃を受けた。
無意識に損をする5つの非言語表現
ここからは、損しやすい5種類の非言語表現と、それが相手に与えてしまう印象を紹介する。




















