誰とでも10秒でうちとける 話し方教室

未読
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誰とでも10秒でうちとける 話し方教室
出版社
総合法令出版
出版日
2016年03月07日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

会話は生ものである。本書の冒頭でも、「会話の二歩、三歩先を想像しよう」とあり、会話はあくまでも相手あってのキャッチボールであることを改めて認識できるだろう。自分がこういうカードを出したら相手はどう反応するか、相手のペースに対して自分がどう対応していくか。本書では、35年以上、話し方を教えてきた著者が、会話を盛り上げるための、「今すぐ使えるテクニック」を数多く紹介している。

初対面の相手と話す際、どんなことを、どんなふうに話すとよいか? 相手の話が面白くなかったらどう対応すればよいか? 相手の話を引き出す質問の仕方とは? 自分が会話の主導権を握る場合、相手のペースに合わせる場合など、ありとあらゆる場面を想定した対処法の宝庫である。また、さまざまな切り返しや対応法も盛り込まれているため、読み進めるうちに、場の雰囲気に応じたコミュニケーションの持ち札を増やせるだろう。

また、会話が弾むためには、会話の事前準備やアフターケアも大切だと著者は述べている。相手と会う前の情報収集、会った後のフォロー、日ごろからの情報へのアンテナの研ぎ澄ませ方。これらは、コミュニケーションの基礎体力作りでもあり、人間力を磨くうえでも大事なものばかりだ。会話のベースは、相手との気持ちのやりとりである。会話の流れを読み、そのやりとりの中で使えるさまざまな表現方法を本書で身につければ、きっと聞き上手、会話上手になれることだろう。

著者

大畠 常靖(おおはた つねやす)
ヒューマンウェア研究所所長。1938年東京都生まれ。三井生命保険入社後、営業管理職を経て、話力研究所に入所。専属インストラクターとして主に話力講師、接遇講師を担当。同社副社長を経て、1993年ヒューマンウェア研究所を設立。「話し方」を理論化し、実践的なコミュニケーション力の向上のために日々尽力している。
企業を中心とした営業研修、プレゼンテーション研修、管理職研修、および企業内講師の育成指導、話し方講師として講演、セミナー等で幅広く活躍している。
著書に、『通勤大学基礎コース「話し方」の技術』、『通勤大学基礎コース 相談の技術』『「モノの言い方」上達BOOK』(以上総合法令出版)、『「一緒にいたい」と思われる会話術』(サンマーク出版)、『たったひと言でうまくいく! キラーフレーズ仕事術』(あさ出版)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    会話では、相手の話をよく聞き、心のキャッチボールをすることが大切だ。
  • 要点
    2
    話し方や、態度、聞く姿勢、相づち、話題転換のキーワード、上手な質問の仕方、相手やTPOに合わせた話し方を身につけると、より会話が弾むようになる。
  • 要点
    3
    日ごろから情報収集をしたり、自分の考えをまとめたりすることで、スムーズに話せるようになる。
  • 要点
    4
    相手と話したことを書き留め、年賀状や手紙で人間関係を育てるという努力も重要だ。

要約

【必読ポイント!】 うまい会話にはコツがある

会話の準備体操

仕事でも私生活でも、会話の重要性は計りしれない。一方で、「何を話していいかわからない」「苦手な人とだと話が続かない」などの悩みも尽きない。淀みなく自然体で会話が弾んでいる人を見て、羨ましく思った経験はないだろうか。実は、いくつかのポイントをおさえれば、誰でも会話上手になれる。

大切なのは、相手が話したい話を聞くことだ。そのためには、相手に興味を持つことが早道である。住んでいるところや職業、年齢、相手が前に話したことなどをリサーチして、情報を仕入れておく。また、業界誌で業界の動きを把握しておくことも、色々な話題に対応する助けとなる。

銀座のホステスは、会話の相手の学生時代に流行した曲やニュースを調べているという。さらに、自己紹介する際には、相手が声をかけたくなるようなキーワードを盛りこむことで、興味を持ってもらいやすくなる。このように、相手のことを知ろうとする努力や、相手に興味を持ってもらうための事前準備が、会話を弾ませるには欠かせない。

今すぐできる話し方のひと工夫
monkeybusinessimages/iStock/Thinkstock

会話上手をめざすには、声の大きさや出し方にも注意を向ける必要がある。電話の際に口を大きく動かそうと意識するだけでも、声は変わる。声は自己表現の大きな武器でもあるため、大きな声を出せるようになることで、自信があるように見え、何かと得になる。

また、堅苦しすぎる話は、面白みに欠ける。話を盛り上げるためには、人を傷つけない範囲で、まじめな話から脱却することを著者は薦めている。ときには大げさに話したり、ある程度脚色したりすることがあってもよい。

会話の中では、話の筋道よりも相手との気持ちの交流を優先したほうがよい。相手の話につじつまが合わない点や思い違いがあっても、真正面からそれを指摘するのは得策ではない。折を見て相手が正しいことを言い出せるように、上手く仕向けるのが望ましい。いずれにせよ、まずは会話を楽しむ気持ちを持つのがポイントだ。

初対面の人と話すには

初対面の人と話すのは誰しも緊張するものである。それならば、こちらから勇気を出して話しかけたほうがよい。最初は、出身地や家族といった個人的な話題にはふれないのが礼儀である。また、相手の役職や雰囲気だけで相手を判断しないことも、初対面でのコミュニケーションにおいて大切である。

座る位置や視線、服装、まだまだある注意点
TeerawatWinyarat/iStock/Thinkstock

会話のコツというと、話の内容や話し方にまず意識がいくかもしれないが、それ以外にも注意すべき点はたくさんある。

たとえば、座る位置によって、会話への集中力が変わってくる。喫茶店などで相手を入り口の見える位置に座らせると、相手は入ってくる人につい視線を向けてしまうので注意が必要だ。また、自由に座れる場ならば、直接向かい合わない位置に座るほうが、会話が楽になる。逆に、交渉事では正面に向かい合うほうがよい。

次に、視線についてである。相手の目をまっすぐ見るよりも、耳のあたりを中心に見ながら話すのが理想的だ。一点だけを見つめないようにすれば、相手に圧迫感を与えずに済む。

話すときの態度や服装にも、会話に臨む姿勢が現れる。

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要約公開日 2016.09.25
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