STARTUPスタートアップ
アイデアから利益を生みだす組織マネジメント

未 読
STARTUPスタートアップ
ジャンル
著者
ダイアナ・キャンダー 牧野洋(訳)
出版社
定価
1,836円
出版日
2017年08月25日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
要約全文を読むにはシルバー会員またはゴールド会員への登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
この要約を友達にオススメする
STARTUPスタートアップ
STARTUPスタートアップ
アイデアから利益を生みだす組織マネジメント
著者
ダイアナ・キャンダー 牧野洋(訳)
未 読
書籍情報を見る
ジャンル
出版社
定価
1,836円
出版日
2017年08月25日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
本の購入はこちら
レビュー

起業に関するハウツー本の名著は数多くある。しかし、本書のように「なぜそれをやるのか」に主眼を置いたものは珍しいのではないか。

本書はストーリー形式で、新規事業立ち上げ・新商品開発のエッセンスを学べる内容となっている。アマチュア起業家のオーエンは、傾きつつある自らの事業を、先輩起業家サムのアドバイスにより立て直していく。

著者によると、厳しい審査を経て、外部投資家の資金調達に成功したスタートアップですら、その75%は失敗に終わるという。読者は挫折を乗り越えていくオーエンの物語を追体験するだけで、スタートアップが守るべきルールや、犯しがちな失敗と、その対策が学べる。本書の魅力は小説としても十分に楽しめる点だ。オーエンがこの先どうなるのか、ハラハラしながら先へ先へと読み進めてしまう。キャラクターが魅力的なのもいい。詳細は本書に譲るが、オーエンが参加するポーカーの大会が、スタートアップの状況とリンクしているという設定も実に面白い。

「仮説を検証するまでは何もしてはいけない」。「顧客に話を聞くことでしか問題の解決策は得られない」。こうした実用的なアドバイスが満載だ。これから起業を考えている方、新規事業に関わる方にはぜひ読んでいただきたい。

池田 明季哉

著者

ダイアナ・キャンダー
起業家兼コンサルタント。米カウフマン財団(アントレプレナーシップ教育で世界最大の非営利団体)の上級研究者を務め、アントレプレナーシップ教育の分野で幅広く活躍している。米ジョージタウン大学ロースクール卒業後に弁護士になるものの、すぐに起業家へ転身。以来、何度も起業してエグジット(持ち株の売却による投資資金の回収)に成功。多くのスタートアップに出資する投資家でもある。旧ソ連出身で、8歳の時に両親とともに難民として米国へ移住。2017年8月現在、ミズーリ州コロンビアで夫ジェイソンと息子トゥルーと一緒に暮らす。『STARTUP(スタートアップ)』 はジョージタウン大学やコロンビア大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、コーネル大学など全米70校で教科書として使われている。

本書の要点

  • 要点
    1
    スタートアップの目的は顧客を見つけることであって、商品を作ることではない。起業家が失敗するのは、商品を買ってくれる顧客がいないからである。
  • 要点
    2
    人は問題の解決策を買う。人が物やサービスを欲しがるのは、そこに何としても解決したい偏頭痛級の問題があるからである。そして、起業家が提供する商品やサービスが、その問題解決に寄与することを確かめなければならない。
  • 要点
    3
    起業家は顧客が実際に商品に対してお金を払うかどうかといったことを検証する必要があり、そのコストは最小限にすべきだ。

要約

【必読ポイント!】 スタートアップが犯しやすい失敗

スタートアップが知るべき4つの原則

スタートアップを成功させるための大前提は、次の4つの原則を受け入れることである。1つ目は、スタートアップの目的は顧客を見つけることであって、商品を作ることではない、ということだ。失敗する真の理由は、十分な顧客がいないからである。素晴らしいアイデアをひらめいた後、商品を作る価値があるかどうかを見極めるために潜在顧客を探すのである。

2つ目は、人は製品やサービスを買うのではなく、問題の解決策を買うということだ。顧客が解決すべき課題を抱えているかどうか、そして自分のアイデアが問題解決に寄与するのかを見極めるには、自分自身で直接顧客に話を聞くしかない。

3つ目は、起業家は探偵であり、占い師ではないということである。本物の起業家は事実を集めて仮説を検証する。これにより最小限の時間と資金を投じるだけで済む。

最後に4つ目は、成功する起業家はリスクを取るのではなく、運を呼び込むということだ。彼らはリスクを最小化し、勝つチャンスがあると確信できる場合にのみオールイン(一度に全額を投じる行為)に出る。これら4つの原則を念頭に、オーエンの物語を読んでいただきたい。

バニティメトリクスに惑わされてはいけない
welcomia/iStock/Thinkstock

中古自転車のオンライン店舗「リバイシクル」を経営するオーエンは、友人のすすめでラスベガスのポーカー大会に出場していた。会社の経営はうまくいっていない。ホームページのアクセス数は伸びているが、肝心の自転車が売れないのだ。オーエンはなぜそんなことが起きているのかを、まったく理解できずにいる。

大会の会場近くのホテルで、オーエンは同じ大会に出場している女性、サムに出会う。サムは成功している起業家で、オーエンと話すうちにオーエンの会社の問題点に気づく。オーエンはホームページのアクセス数やメディアへの露出の話ばかりしていた。しかし、これらは「バニティメトリクス」、すなわち虚栄の指標にすぎないため、気をとられすぎるのは危険である。会社の経営実態を示しているわけではないからだ。

重要なのは顧客の問題を解決すること

新しいアイデアを思いついたときに、最も根源的な論点は「人が欲しがるかどうか」であるとサムは言う。顧客に対して「ここに問題がある」と言ったところで誰も納得しない。顧客がすでに抱えている問題を解決することが何より重要である。

人間はまったくもって非合理的であり、人間がどんな行動に出るのかを完璧に予測することは不可能だ。オーエンは事業計画の中で様々なことを「推測」し、それを「事実」のように述べていた。しかし、推測はあくまで推測にすぎない。

要約全文を読むにはシルバー会員またはゴールド会員への登録・ログインが必要です
「本の要約サイト flier(フライヤー)」は、多忙なビジネスパーソンが本の内容を効率的につかむことで、ビジネスに役立つ知識・教養を身につけ、スキルアップに繋げることができます。具体的には、新規事業のアイデア、営業訪問時のトークネタ、ビジネストレンドや業界情報の把握、リーダーシップ・コーチングなどです。
この要約を友達にオススメする
STARTUPスタートアップ
STARTUPスタートアップ
アイデアから利益を生みだす組織マネジメント
著者
ダイアナ・キャンダー 牧野洋(訳)
未 読
書籍情報を見る
ジャンル
出版社
定価
1,836円
出版日
2017年08月25日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
本の購入はこちら
この要約を友達にオススメする
STARTUPスタートアップ
未 読
STARTUPスタートアップ
ジャンル
スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド リーダーシップ・マネジメント 経営戦略 起業・イノベーション
著者
ダイアナ・キャンダー 牧野洋(訳)
出版社
定価
1,836円
出版日
2017年08月25日
本の購入はこちら

related summaries
一緒に読まれている要約

真説・企業論
真説・企業論
中野剛志
未 読
リンク
攻めるロングセラー
攻めるロングセラー
係長マッキー
未 読
リンク
MIND OVER MONEY
MIND OVER MONEY
クラウディア・ハモンド 木尾糸己(訳)
未 読
リンク
急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。
急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。
小霜和也
未 読
リンク
新DMの教科書
新DMの教科書
一般社団法人 日本ダイレクトメール協会
未 読
リンク
プラットフォームの教科書
プラットフォームの教科書
根来龍之
未 読
リンク
ビジョナリー・マネジャー
ビジョナリー・マネジャー
秋元征紘
未 読
リンク
百円の男 ダイソー矢野博丈
百円の男 ダイソー矢野博丈
大下英治
未 読
リンク

weekly ranking
今週の要約ランキング

1
CLASS ACT
CLASS ACT
安積陽子
未 読
リンク
2
プレゼンの語彙力
プレゼンの語彙力
下地寛也
未 読
リンク
3
繁栄のパラドクス
繁栄のパラドクス
クレイトン・M・クリステンセン エフォサ・オジョモ カレン・ディロン 依田光江(訳)
未 読
リンク

Recommendations
イチオシの本

出版社のイチオシ#017
出版社のイチオシ#017
2019.07.19 update
リンク
『余命3年 社長の夢』
【書店員のイチオシ】 『余命3年 社長の夢』
2019.07.18 update
リンク
ベンチャー経営者100人が選ぶ 推し本【ライフ関連企業編】
ベンチャー経営者100人が選ぶ 推し本【ライフ関連企業編】
2019.07.16 update
リンク
親が子どもに贈りたい本5冊
親が子どもに贈りたい本5冊
2019.07.15 update
リンク

Interview
インタビュー

映画化記念! AI研究者が語る「女の機嫌の直し方」
【インタビュー】 映画化記念! AI研究者が語る「女の機嫌の直し方」
2019.06.21 update
リンク
令和時代の最強スキル、「考える力」を身につけるには?
【インタビュー】 令和時代の最強スキル、「考える力」を身につけるには?
2019.06.13 update
リンク
「人生で大事なことはティー道が教えてくれた」
【インタビュー】 「人生で大事なことはティー道が教えてくれた」
2019.05.20 update
リンク
人生という「ゲーム」を攻略するには?
【インタビュー】 人生という「ゲーム」を攻略するには?
2019.04.25 update
リンク
1
CLASS ACT
CLASS ACT
安積陽子
未 読
リンク
2
プレゼンの語彙力
プレゼンの語彙力
下地寛也
未 読
リンク
3
繁栄のパラドクス
繁栄のパラドクス
クレイトン・M・クリステンセン エフォサ・オジョモ カレン・ディロン 依田光江(訳)
未 読
リンク
脳科学を味方につけるための本 5選
脳科学を味方につけるための本 5選
2016.12.28 update
リンク
立川流真打ちが語る、いま必要な「巻き込まれ力」とは?
立川流真打ちが語る、いま必要な「巻き込まれ力」とは?
2017.12.15 update
リンク