2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート

未 読
2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート
ジャンル
著者
長谷川和廣
出版社
かんき出版 出版社ページへ
定価
1,300円 (税抜)
出版日
2017年10月16日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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長谷川和廣
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定価
1,300円 (税抜)
出版日
2017年10月16日
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4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
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レビュー

累計25万部を超える「社長のノート」シリーズ。本書は、シリーズ全3冊から、個人として企業として不確実な未来を「生きる」ということをテーマにトピックを選び、新しい内容も加えて再編集した一冊である。

そもそも「社長のノート」シリーズのもとになったのは、著者が書きためた、283冊にも及ぶ「OYATTO NOTE」(おやっとノート)である。そこには、「再生コンサルタント」として、ニコン・エシロール など2000社を超える赤字会社を黒字化した著者が、仕事の中で得た気づきやノウハウがつまっている。

時代は日進月歩で変化を続け、そのスピードは加速の一途をたどっている。ただ 、どんな時代にあり、環境がいかに変化しようとも、マーケティングの法則や組織運営におけるノウハウ、良好な人間関係を構築する方法などに共通する普遍的な法則はある し、環境に対応した経験から学ぶことは、ビジネスパーソンとして生きるために必ず役に立つだろう。多くの赤字企業を救ってきた著者の仕事のエッセンスを知ることができる本書は、まさにそうした観点を提供してくれる。

本書で紹介されている134の仕事術の中には、ときに厳しい言葉もある。それでも、目を背けてはならない。社長という役割の人が日々何を考えているのかを確かめ、その視点を身につけることに意味がある。本書は、仕事でもっと成長したい人だけでなく、社会人になったばかりの人、思うような結果が出せずにもやもやしている人にもぜひお読みいただきたい。

庄子 結

著者

長谷川 和廣 (はせがわ・かずひろ)
1939年千葉県生まれ。中央大学経済学部を卒業後、グローバル企業である十條キンバリー、ゼネラルフーズ、ジョンソンなどで、マーケティング、プロダクトマネジメントを担当。その後、ケロッグジャパン、バイエルジャパンなどで代表取締役社長などの要職を歴任。ケロッグ時代には「玄米フレーク」、ジョンソン時代には消臭剤「シャット」などのヒット商品を送り出す。

2000年、株式会社ニコン・エシロールの代表取締役に就任。50億円もの赤字を抱えていた同社を1年目で営業利益を黒字化。2年目に経常利益の黒字化と配当を実現、3年目で無借金経営に導く。これまでに2000社を超える企業の再生事業に参画し、赤字会社の大半を立て直す。現在は会社力研究所代表として、会社再建などを中心に国内外企業の経営相談やセミナーなどを精力的にこなしている。

27歳のときから、有益な仕事術、人の動き、組織運営、生き残り術などのエッセンスを「おやっとノート」として書き留め始める。この習慣は78歳の現在も続いており、その数は283冊に達する。これをもとにして出版された『社長のノート』『社長のノート2』『社長のノート3』(いずれもかんき出版) は累計25万部を超えるベストセラーとなった。その他の著書に、『超・会社力』『仕事前の1分間であなたは変わる』(いずれもかんき出版)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    会社から大切にされる人になるためには、環境の変化に応じて自分の価値観をシフトさせられる潔さを持つことや、利益に執着し、コスト感覚を持つことなどが重要である。
  • 要点
    2
    仕事のプロフェッショナルとして、「信用」は必ず守るべきである。仕事をきちんとこなす、基本を大切にする人こそがプロだ。
  • 要点
    3
    個人としては「基本的な能力」「自分の長所を上手にアピールできる能力」「自分がうまく活用されるようにする能力」の3つの能力の差が、企業としては「製品」「売り文句」「売る仕組み」の3つの部分の差が「生きる」ために重要である。

要約

【必読ポイント!】会社から大切にされる人とは

「変化させられる人」の重要性
BrianAJackson/iStock/Thinkstock

社内外の経営環境は刻々と変化している。そんな中、自らの弱点を変化させ、体質を変えることができない企業は「生きる」ことに失敗し、衰退してしまうものだ。これは、個人においても同様だ。環境の変化に応じて自らの価値観を変えることができなければ、いつの間にかライバルたちとの差が広がってしまう。今までの価値観をシフトする勇気を持つべきだ。

そのうえで、プロの仕事人になるにはどうすべきか。著者は、2000社を超える赤字会社を再生させるにあたり、赤字会社の全社員に「業務チェックリスト」と呼ばれる行動予定表を書かせた。それは、仕事の課題をどのように解決するかを1カ月間のスケジュールに落とし込むものだ。このリストを作成するにあたっては、問題を発見する能力、問題にかかわる情報を分析する能力、最重要課題を見抜く能力、目標を設定する能力、目標設定のための戦略立案力、戦略を行動に落とし込む能力が求められる。これらの1つでも欠けてしまうと、必要でない仕事に時間を取られてしまったり、課題解決ができなかったりする。チェックリストを導入することで、常にこれらの6つの観点から考え、動くことができるのである。

人間力を身につける

ビジネスパーソン一人ひとりの一番大切な財産とは「信頼関係」である。その財産を築くための資質は、結局のところ「人間力」だといえる。

「仕事ができる人」と評価される人の、さらに上のレベルをいくのが「経営のプロ」、すなわち経営陣に加われる人であるが、そうなるためにはまさにこの「人間力」が問われる。経営のプロには、ときに常識を逸脱するようなところがあっても、その人望や人徳を慕って多くの人々がついてくる。

人間力をつけるには、尊敬できる一流の人と深く触れ合い続けることだ。尊敬すべき人がいたら、直接会ってみるといい。著者はその人の服装までマネしたという。その人の仕事ぶり、話し方、振る舞い方、生活ぶりまで吸収しよう。

利益に執着する

利益を上げなければ企業は生きることができない。だからこそ、経営層のみならず社員一人ひとりが利益を生み出す術を知り、利益に執着しなければならない。

たとえば、企画書を作成するとき、「その企画を実行することでいくら儲かるのか」ということは、絶対に抜けてはならない視点である。赤字会社の社員に企画書を提出させると、利益に関する視点に欠けていることがめずらしくないのだという。

1円でも多くの利益を生み出すにはどうすればいいのか、社員一人ひとりが常に考え抜かないと、実益を生む組織にはなれない。ビジネスの根本は、少しでも有利な条件を引き出し、少しでも多くの利益を得ることだ。だからこそ、「1円に苦労し、1円に笑う体験」を大切にして、誰もがコスト感覚を養うべきだ。

若いビジネスパーソンに伝えたいこと

負の連鎖は断ち切れる

結果が出ないこと、上司が気に入らないこと、年収が上がらないこと……。自分の人生にマイナス要素ばかりが続いていることを、世の中のせい、会社のせいと片付ける人もいる。それが真実そうだったとしても、愚直に努力を続ければ、自分の人生は「黒字化」できるのだ。

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スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド
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長谷川和廣
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2017年10月16日
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