複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考

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複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考
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複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考
出版社
定価
1,540円(税込)
出版日
2017年12月01日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.5
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おすすめポイント

経営戦略の有名なフレームワークであるSWOT分析やPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析。これらを、目の前の問題解決のために使ったことがある人はどれくらいいるだろう?

本書は、日本IBMの最前線でいまや500人のチームを率いる著者が、システム開発におけるプロジェクト・マネジメントの経験をもとに生み出した「2軸思考」というフレームワークを解説した書である。

2軸思考とは、タテ軸とヨコ軸の2本線を引いて、あらゆる物事や情報をシンプルに整理する思考法のこと。著者は数々の困難なトラブルに対応するなかで、2軸思考を独自に編み出した。戦略系コンサルティング会社による経営戦略のフレームワークは、主に大企業の戦略策定のために作られたものである。そのため、経営戦略やマーケティング以外の、日々の業務の課題解決にそのままでは使いづらい。これに対して、2軸思考はだれでも活用でき、活用次第で驚くほどの生産性アップやコミュニケーションの円滑化を見込める。

本書では、2軸思考を実現するためのフレームワークの作り方や活用方法を、具体例や図解とともにわかりやすく解説している。2本線を引いて枠を作り、情報を埋めると、複雑な問題が一瞬でシンプルに整理されるのだ。「もれなくダブりなく」を実現できるうえに、検討の必要がない論点も浮き彫りになってくる。

仕事は複雑化する一方なのに、働き方改革で生産性向上が急務とされるビジネスパーソンにとって、2軸思考は救世主になってくれるに違いない。

著者

木部 智之(きべ ともゆき)
日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネジャー。
横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了。2002年に日本IBMにシステム・エンジニアとして入社。入社3年目にしてプロジェクト・マネジャーを経験。その後、2006年のプロジェクトでフィリピン人メンバーと一緒に仕事をする機会を得る。英語はもちろん、日本語も含めていくつもの言語を巧みに操り、かつ仕事も優秀な彼らに衝撃を受け、自分はグローバルに通用する人材なのかと自問自答した。それ以来、いちビジネスパーソンとして世界中どこでも通用するスキルを身につけることを追求してきた。2009年に役員のスタッフ職を経験し、2010年には最大級の大規模システム開発プロジェクトにアサインされ、中国の大連への赴任も経験。日本と大連で500人以上のチームをリードしてきた。プロジェクト内で自分のチームメンバーを育成するためにビジネススキル講座を始め、そのコンテンツは社内でも評判となった。
著書に『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(KADOKAWA)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    複雑な問題の解決においては、問題の全体像を俯瞰して捉え、複雑なことをいかにシンプルにできるかがポイントとなる。
  • 要点
    2
    2軸思考とは、タテ軸とヨコ軸の2本線を引いて、あらゆる物事や情報をシンプルに整理する思考法だ。考える枠を決め、全体把握をしたうえで、ムダに考えない。これが2軸思考の真髄である。
  • 要点
    3
    2軸思考により、即断即決しやすくなる。また、枠の範囲内で思考することにより、新しいアイデアを効率的に生み出せる。
  • 要点
    4
    「A4の紙1枚」の2軸メモをチームで共有することで、コミュニケーションが円滑に進む。

要約

なぜ2軸思考が必要なのか

問題が解決しないのは「複雑なまま考える」から

トラブル発生時、落ち着いて問題を解決に導けるかどうかは、物事をロジカルに考えられるかどうかにかかっている。具体的には、問題の全体像を俯瞰して捉え、複雑なことをいかにシンプルにできるかがポイントとなる。

どんなに複雑に思える仕事でも、基本の応用形にすぎない。まずは、だれでも解けるぐらい簡単なレベルまで、問題を一つ一つ分割していくしかない。混乱状態のなかで「複雑なまま考える」のは避けるべきだ。

即行動の前に作戦を立てよ

問題が起きたとき、焦るあまり、手あたり次第に行動していないだろうか。確かに、問題を先送りせずに「速くやる」ことは重要だ。しかし、「即行動」が大事とばかりに、何の作戦も立てずに「すぐにやる」だけでは、かえって解決までに時間を浪費してしまうことが多い。行動する前に、ひと呼吸おいて作戦を立てるようにしたい。

最速で問題解決する3原則
eternalcreative/iStock/Thinkstock

では難問にどう対処していけばよいのか。本書には、最速で問題を解決するための3原則が書かれている。この3原則は2軸思考の根幹となる。

・原則(1)考える枠を決める:状況を整理するための考える「枠」を作る。どのような枠なら考えやすいかを検討することが大切である。枠さえ作ってしまえばそれを埋めたくなるのが人間の心理というものだ。

・原則(2)全体像を捉える:どんな仕事でも本質を見失ってはいけない。仕事の全体像を把握し、到達すべきゴールを決める。そこから逆算して到達方法を考える。その過程で、やるべきことを絞り込むことも大事だ。その後ようやく仕事に着手するという流れが理想である。

・原則(3)ムダに考えない:考える枠を決めて全体像を捉えたら複雑な問題がシンプルに整理された状態となる。そこから重要度の高いものだけを「選択」し、「集中」して掘り下げる。なんとなく全体を考えるのは、時間のムダである。

【必読ポイント!】 2軸思考とは何か

2軸思考を武器にする
marekuliasz/iStock/Thinkstock

フレームワークの本来の意味は、物事を考えるときに使う「枠」のことだ。ビジネス書でよく取り上げられるフレームワークのSWOT分析やPPM分析は、経営戦略の立案やマーケティングに使うためのツールとして開発されたものである。そうした業務に携わらないビジネスパーソンの間では、「フレームワークはよくわからないし、使えない」という考え方が広がっている。

しかし、フレームワークはビジネスパーソンにとって最大の武器となる。著者は、試行錯誤の末に、タテ軸とヨコ軸で整理する2軸思考を編み出した。2軸思考という武器を手に入れると、目の前の問題解決のために適したフレームワークを自由自在に作れるようになる。

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