最短で目標を達成する!PDCAノート

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最短で目標を達成する!PDCAノート
出版社
フォレスト出版

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出版日
2018年01月20日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

あなたは、年始に決めた「今年の抱負」が何だったか、覚えているだろうか。

多くの人は覚えていないだろう。なぜなら、その抱負が記録されていないだけでなく、それを実現するための計画を立て、実行し、評価し、改善するというPDCAサイクルが回されていないからだ。

本書は、外資系企業のマネージャーであり、「時短の仕組み 化コンサルタント」としても活躍する著者が「最短の期間と最小の労力で夢や目標を達成する」ためのメソッドを紹介する1冊である。著者は、この「7フレームメソッド」 を実践し、月に100時間以上あった残業時間をゼロにし、2年間で13キロのダイエットに成功し、本業での年収2.4倍を実現したうえで、副業でも成果を残している。

メソッドを実践するために必要なのは、ノートとペンだけ。決まった手順でノートに書き込んでいくというシンプルなメソッドである。

本書の、そしてこのメソッドのユニークな点は、PDCAサイクルの実行を読者のやる気に委ね、読者のやる気をアップさせることに重点を置いているのではなく、メソッドにおけるすべてのステップがフレーム化され、その説明に紙面が割かれている点だ。つまり、フレームを素直に活用すれば、目標達成に無関係なポイントで悩んだり、何かをゼロから考え出したりして余分な労力を消費する必要がない。

今年の抱負を覚えていなかった人、思い出せるが実現のためにアクションを起こせていない人には、ぜひ本書をお読みいただきたい。きっと今すぐ、目標達成に向けて一歩を踏み出したくなるはずだ。

著者

岡村 拓朗(オカムラ タクロー)
外資系企業マネージャー職でもあり、社外では「あなたの時間を創り出す時短の仕組み化 コンサルタント」としても活動中のハイブリッドサラリーマン。
1972年生まれ。福岡県福岡市出身。
1995年大学卒業後、コンビニエンスストアチェーン本部へ入社。地方営業所勤務時代に現場で使われていた「仮説検証サイクル」からPDCA思考を叩き込まれる。本社販促部門への異動後は、業務改革プロジェクトでは20代で最年少リーダーに抜擢。全社レベルでPDCAを回していく販促の仕組みづくりに携わる。
2003年外資系ヘルスケア企業へ転職し、過労死ラインと呼ばれる月間残業80時間を超えた100時間以上の仕事漬けの毎日を送り、体重も10キロ以上激太りしてしまうが、PDCAノートをはじめとした独自の仕組み化のメソッドを使うことで業務効率化を実現し、年収2.4倍、残業ゼロ、13キロのダイエットを達成。仕事の成果の一例としては、キャンペーン実施回数を28倍に増やしながら、実施までの時間は5分の1、コストは3分の1で1億円を削減した革新的な販促システムの開発などがある。時短を実現するための仕組みづくりが得意分野。
2015年より会社公認で副業活動を開始。「仕事5倍速!実践会」を主宰し、PDCAノートの活用術をはじめとして、時間を創り出し、仕事の成果を出すためのコンサルティングと、人生の質を向上させるためのコーチングを組み合わせた「あなたの時間を創り出す時短の仕組み化 コンサルタント」として積極的に活動している。
著書に『自分を劇的に成長させる!PDCAノート』(フォレスト出版)がある。
{{ブログhttp://okamura-takuro.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    目標達成以上に重要なのは目標設定である。そのうえで、目標を達成する条件とは、目標・ビジョン・期限を視覚化すること、計画とステップを準備すること、感情をコントロールすることの3つだ。
  • 要点
    2
    PDCAにゴールを加えたG‐PDCAサイクルを回し、目標を達成することができる仕組みがPDCAノートだ。PDCAノートは、「やりたいことリスト」「やらないことリスト」「ビジョンと目標」「年間計画GPS」「四半期3カ月計画GPS」「デイリー目標PDCA」「ウィークリーレビュー」の7つのフレームから成る。

要約

目標達成するためのPDCAとは

目標(ゴール)を設定して「今」を変える

目標を達成すること以上に重要なのが、目標を設定することだ。なぜなら、目標を設定することによって、「今」どのように行動したらいいのかが明らかになるからだ。今の行動が未来をつくっているのだから、目標を設定し、その達成に向けて今の行動を変えることで、変化し、成長し続けることが大切だ。

目標達成するための3つの条件
moodboard/moodboard/Thinkstock

どんなにモチベーションが高かったとしても、次に挙げる3つを満たしていない目標は達成されることがない。

1つ目は、目標・ビジョン・期限の3つの要素が具体的に「見える」こと。目標を視覚化しなければならないのは、見えていなければ、達成したかどうかがわからないからだ。ビジョン、つまり目標達成後の世界が見えていなければ、目標達成に向けて行動することができないし、期限を視覚化しなければ、今何をすればいいのかが見えてこない。

2つ目は、目標達成までの計画とステップがあること。著者は、コンサルタントの高橋政史さんが提唱する「仕事のGPS」というフレームワークを紹介している。ある1つのゴール(G)を設定したら、そのゴールを達成するためのポイント(P)を3つ決定し、そしてそれら3つのポイントをクリアするために必要なステップ(S)までを定めるフレームワークだ。このフレームワークを使うメリットは3つ。1つのゴールにフォーカスできること、数字が明確になっていること、シンプルでノートとの相性がいいことだ。そのため、著者は、計画フレームである「仕事のGPS」を実践フレームである「PDCAノート」と組み合わせている。

3つ目は、常に脳のパフォーマンスを高く保つことだ。ここで重要なのが、「ウィルパワー(意志の力)」と呼ばれるもの。ウィルパワーとは思考のスピードや精度のことで、イライラしたり、意思決定したりするたびに下がっていく。ウィルパワーを消耗しないようにするためには、ルーチンを作ることとフレームを使うことが効果的だ。たとえば、同じシャツを何枚も用意しておいて、何を着ようかと悩まなくて済むようにすることなどが挙げられる。

【必読ポイント!】 PDCAノートで目標・計画・ステップをつくる

目標達成する仕組みこそPDCAノート
Wavebreakmedia Ltd/Wavebreak Media/Thinkstock

目標(ゴール)が明確に見えていなければ、PDCAサイクルは方向性を見失ってしまう。つまり目標達成に必要なのは、PDCAサイクルに「G」を加えたG‐PDCAサイクルだと言える。

G‐PDCAをうまく回すためには、「見える化」「仕組み化」「習慣化」の3つの基本ルールを押さえている必要がある。この3つをおさえたフレームが、本書で紹介される「PDCAノート」だ。

用意するのは、A4サイズ以上の方眼ノート、ペン、そして定規の3つ。このノートに「やりたいことリスト」「やらないことリスト」「ビジョンと目標」「年間計画GPS」「四半期3カ月計画GPS」「デイリー目標PDCA」「ウィークリーレビュー」の7つのフレームをつくることで、1冊のノートの中に「目標」「計画」「実行」「振り返り」をビルドインする点が特徴だ。

やりたいことリストとやらないことリスト

フレームの1つ目と2つ目の「やりたいことリスト」と「やらないことリスト」について紹介する。

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要約公開日 2018.05.24
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