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本書の要点

  • 「ガリ勉をして東大」をめざす時代は終わった。これからは好きなことにとことんハマることが強みになる。

  • 一流になるためには、素質+のめりこむ力が必要だ。まず自分が子ども時代に好きだったことを子どもにやらせてみよう。そして興味を示したものはどんどんやらせる。飽きてしまったらやめさせればいい。

  • AI時代において、つぶしがきくのは「転職がしやすい」職業だ。AIに使われるのではなく、使う側の人間になるために、STEM(科学・技術・工学・数学)教育を実践しよう。

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【必読ポイント!】 ステレオタイプな成功像から抜け出す新しい子育て

「ガリ勉」で東大をめざす時代は終わった

Zdenek Sasek/iStock/Thinkstock

数十年前は、受験勉強に邁進し難関大学に合格、その後一流企業に勤めるのが社会的な成功だと見なされていた。読者の中にも、一部上場企業勤務の方が多くいることだろう。

しかし子どもの世代にもこうしたアプローチは有効なのであろうか。仕事のあり方や働き方が大きく変わりつつある現代では、大学に行かずとも自分の才能を生かして活躍している人が少なくない。受験に全精力を注いで「ガリ勉」をするのは、子どもの可能性を狭めることになり、かえってハイリスクだともいえる。

東大卒でも、使える人材は意外に多くない。 勉強が好きになり、受験勉強にハマった一部の東大卒の人たちはたしかに優秀だ。だがやりたくないものをやる力であるところの「根性」を発揮して、「ガリ勉」で東大に入ったタイプは、 勉強に真にのめりこんだ頭のよい人間には到底敵わない。勉強嫌いな我が子に無理に東大をめざすよう強制しても、子どもを使えない人材にしてしまう可能性が高いのだ。

高学歴の親に潜む、子どもの才能を潰す罠

とくに高学歴の親は、子どもの才能を潰しやすい。子どもには好きなことをさせてやりたいと思ってはいても、親自身が学歴を誇りに思っているがために、子どもが受験勉強をおろそかにしてまで何かにハマろうとすると、阻止してしまいがちになるからである。

高学歴の親の子どもであれば、ある程度勉強すればそれなりの大学に入ることはできるだろう。しかし親に言われるがまま「ガリ勉」して東大に入ったような子どもは、大学入学後には勉強のモチベーションを保つことができなくなる。大学の4年間を漫然と過ごし、卒業する頃には唯一の頼みの綱ともいえた学力すらも失ってしまうのがオチだ。

こうして生まれた「ポンコツ系」は圧倒的に頭が悪い。彼らは受験に全精力を注いできたので、答えのある問題にしか興味を示さないのである。

「東大卒」はもはや意味をもたない

undefined undefined/iStock/Thinkstock

そもそも大学で勉強すること自体、一般的なキャリア形成では役に立たない場合がほとんどだ。研究者や医師など、大学の勉強が本当に必要な人も中にはいる。しかしMBAや大学院にこだわる人の多くは、学位以上におもしろいことが世の中にあることを知らないだけではないか。

仮に子どもを大学に入れようとする場合でも、「いい大学」の基準は昔とは随分変わったということは最低限知っておくべきだろう。かつては大学の優劣がはっきりしており、選択は簡単だったといえるが、現在では親世代に馴染みのなかった大学が、高校生たちから人気を集めている。また同レベルといわれる大学同士でも校風は大きく異なる。かつての大学ヒエラルキーの固定観念にとらわれていると、足元をすくわれかねない。

これまでの採用面接の経験からいうと、東大卒でよさそうな人材は10人に1人、MARCHでは50人に1人、日東駒専では500人に1人程度である。たしかに東大卒の方が使える人間は割合としては多い。だが使える人間を集めた後での優秀さでいえば、東大卒でも駒澤大卒でもまったく違いはない。古い体質の企業であれば、東大卒の方が評価は高いかもしれないが、ベンチャー企業ではそうとはかぎらない。

現実ではさまざまな大学を出た人間が活躍している。受験勉強から離脱し、大学に行かなかったからこそ成功できた経営者たちもいる。実際に世界の優秀な経営者たちには、大学中退者が多い。

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子どもの才能を伸ばすために

子どもの才能を見極める

受験成功だけが子育てのゴールではない、と感じている人もいるだろう。そんな人はおそらく、子どもには何か好きなことを見つけて、それを追求してほしいと願っているのではないだろうか。

子どもの才能が生かせる分野を見つけるには、

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要約公開日 2018.10.03
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