身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法

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身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法
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身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法
出版社
定価
1,650円(税込)
出版日
2018年06月17日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書の著者は、ブリトニー・スピアーズのストーカーだった人物など、数多くの「やっかいな人」と日常的に向き合ってきた米国No.1精神科医である。彼らの対処のプロであり、大企業のトップたちに指導するコーチという顔も持つ。

日常生活でやっかいな人との付き合い方に頭を悩ませている人は少なくない。ここでのやっかいな人というのは、家庭内であれば、口うるさい親、反抗的な子どもなど。職場であれば、不可能な要求をする上司、すべてを意のままにしようとする同僚、挑戦的な態度を取る取引先など、理不尽な人を指す。読者のみなさまも、「そういう人が周囲にいる!」と思い当たる節があるのではないだろうか。

著者は、そのような身近にいるやっかいな人から自身を守る方法を、タイプ別に紹介している。彼らに対処するためには、まずやっかいな状況を受け入れ、なぜ彼らがそのように振る舞うかを理解する必要がある。さらには、自分の中にもやっかいな部分があることを受け入れなければならない。紹介されている対処法は、実行するのに多少なりとも勇気と根気が必要になるだろう。だがその分、効き目は抜群で応用範囲も広い。「感情に訴えかける場合は左目を見て話すと良い」「理不尽なことをいわれても話を遮らず、耳を傾けてあなたが敵でないことを示そう」。こんなふうに役に立つ情報が多く、心のサプリメントとして常備しておきたい1冊である。

著者

マーク・ゴールストン(Mark Goulston)
精神分析医、コンサルタントおよびビジネスコーチ。FBIの人質解放交渉のトレーナーも務め、現在は世界の有名企業のトップたちを指導するコーチとして活躍。精神科医としては、「全米トップ精神科医」(米国消費者調査評議会の選定)に選ばれている。クライアントに、IBM、ゼネラル・モーターズ、ディズニー、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどがある。博士の言葉は、『ウォール・ストリート・ジャーナル』『フォーチュン』および、『ハーバード・ビジネス・レビュー』『ビジネス・インサイダー』『ハフィントン・ポスト』など多くの出版物で特集されている。著書に、『最強交渉人が使っている一瞬で心を動かす技術』(ディズカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    やっかいな人のパターンを知っておくと、それに応じた対応ができる。やっかいな人に対処するには、相手の異常さを受け入れ、それに合わせて対応する「積極的な従順」が有効だ。
  • 要点
    2
    状況によっては自分自身もやっかいな人になりえる。自分のやっかいな部分に向き合うことが、相手からの攻撃を防御し、建設的な対話への一歩となる。
  • 要点
    3
    やっかいな人に向き合う手段には、穏やかなもの、挑戦的なもの、少々危険を伴うものまである。相手のパターンに合った手段を選ぶことが重要である。

要約

「やっかいな人」から身を守るために

やっかいな状況を受け入れる「積極的な従順」

理不尽な言動をとるやっかいな人に打ち勝つためには、相手の異常さを受け入れ、それに合わせることが重要となる。

著者がトラブル続きの最悪な日に経験した出来事を紹介しよう。著者が帰り道に車を運転していたら、ある男性の行く手を、うっかり二回も遮ってしまった。怒った男性は自分の車から降り、著者に罵声を浴びせた。それに対して著者は、異常とも思える発言で返した。「普段はこんなミスをする人間ではないけど、今日は殺して欲しいぐらい最悪な日だったんです。あなたはその殺してくれる人ですか」。すると男性は、「ちょっと落ち着けよ。またうまくいくようになるから。」と著者を説得するまでに態度が変容し、この緊迫した状況に終止符を打つことができた。

「積極的な従順」によって、相手を攻撃者から同調者へ変えたことで、著者はやっかいな状況を切り抜けたのだ。

冷静になるための6つのプロセス
scyther5/gettyimages

やっかいな状況に従順すること。それは体の意に反した行為であることを知っておこう。理不尽な人と関わると、脳が「戦え」「逃げろ」という命令を出す。だが、日常生活で理不尽な人と接する場合は、戦いも逃げも役に立たない。そこで、次に紹介する「理性のサイクル」という6つのプロセスを経て冷静さを保つようにしたい。

そのプロセスとは、

(1)相手の理不尽さを「認識」する、

(2)相手のやり方を「特定」する、

(3)自分自身の異常さに「対処」する、

(4)相手の異常さに「順行」する(合わせる)、

(5)自分が危険でないことを「表現」する、

(6)相手を良識的な見地へと「誘導」することである。

ただし、理不尽な人とこのプロセスを踏むのは簡単ではなく、必ずうまくいくとは限らない点に留意したい。

やっかいな人の「パターン」を見つける

やっかいな人は、泣き崩れたり、嫌みっぽくなったり、冷淡になったりする。そのやり口は実に様々だ。そのため多くの人はそれらに反応して、ひどく感情的になり、論理的な思考ができなくなってしまう。だが、やっかいな人のやり口は、彼らの弱点でもある。やり口を知れば、次の行動を予測でき、こちら側の理性を保ちやすくなる。

例えば、幼少期に甘やかされて育った人の多くは、したくないことをしなければならないとき、周りを意のままに動かすために泣き言をいう。求めるものが手に入らないと、相手に罪悪感を抱かせ、コントロールしようとしがちだ。また、物に当たり散らすなどして、相手が耐えられない状況を作り出し、相手を疲弊させる。また、いつも批判されて育った人は、知ったかぶりをしたり、他人の発言の欠点を見つけようとしたりする場合がある。

このようなパターンを知っておくと、彼らの怒りや冷淡な態度は、自分のせいではないと分かる。これを踏まえて、理不尽な人が泣いたり、攻撃したりしてきたときに、自分がどう反応するかを考えてみよう。罪悪感を持つ、怒りっぽくなるなど、彼らに対する反応は、だいたいはっきりしている。理不尽さのパターンを知れば、やっかいな人に合わせて関われるようになる。

自分のなかの「やっかいな部分」を知る

先入観がやっかいな部分を作る
apichon_tee/gettyimages

やっかいな人に対処するにあたり、自分自身もやっかいな人になりえるということを知っておきたい。普通の人でも異常な状態になる原因は何か。その1つは「先入観」である。「何をやっても俺はだめだ」「誰も信用できない」。こういった固定概念があると、やっかいな人を理解しづらくなってしまう。そのため、自分の中にある否定的な先入観を探し出して、予防策をとる必要がある。

有効なのが「本来あるべき自分に戻るエクササイズ」だ。静かな時間を作り、次の内容を紙に書き出していこう。

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