EdTechが変える教育の未来

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出版社
インプレス

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定価
1,760円(税込)
出版日
2018年10月21日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
4.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

エドテック(EdTech)という言葉をご存知だろうか。Education(教育)とTechnology(科学技術)を組み合わせた造語であり、その本質はテクノロジーを用いてこれまでの教育や学び方を変えていくことにある。

著者の佐藤昌宏氏はエドテックを「デジタルテクノロジーを活用した教育のイノベーション」と定義し、エドテックが持つ未来の可能性、そして多様な学びの選択肢を知ってほしいと呼びかける。テクノロジーが飛躍的に発展しているにもかかわらず、日本ではいまだに昔ながらの教育を尊重する風潮が根強い。教育の方法だけが、いまだに明治時代のままだという佐藤氏の言葉はまさに然り。伝統的な学びの価値観を全面的に否定する必要はないが、テクノロジーが教育にもたらす新たな可能性や選択肢を知ることは、私たちの人生をより豊かにしてくれるはずだ。

私たちはついなじみのあるものや従来の方法を採用しがちである。しかしテクノロジーを利用して日常に少しの「イノベーション」をもたらせば、仕事の合間でも新しいスキルを身につけたり、子どもの学習習慣を一新させたりすることができるかもしれない。

本書を通じて「学びはこんなに変わっていたのか」「こんなに簡単なことなのか」と、さまざまな気づきが得られることだろう。

ライター画像
池田明季哉

著者

佐藤 昌宏 (さとう まさひろ)
1967年生まれ。1992年、日本電信電話株式会社(NTT)入社。主に経営企画業務に従事。1999年、無料ISPライブドアの立上げに参画。2002年、デジタルハリウッド株式会社執行役員に就任。日本初の株式会社立専門職大学院デジタルハリウッド大学大学院の設置を経験。同年、Eラーニング開発、人材育成コンサルティング事業を運営する株式会社グローナビを立ち上げ、代表取締役社長に就任。2009年より同大学院事務局長を経て、専任教授としてEdTechの研究および学生の指導にあたる。また2017年には一般社団法人教育イノベーション協議会を設立、代表理事に就任。教育に関する国の委員や全国の教育系起業家の育成にも関わる。

本書の要点

  • 要点
    1
    変化の激しい現代において、これまで身につけた知識やスキルだけで生きることは難しい。だからこそ生涯学び続けることが重要だ。
  • 要点
    2
    エドテックは学びの選択肢を増やし、人々の生活を豊かにすることに貢献してくれる。
  • 要点
    3
    エドテックのメリットを最大限に引き出すには、ITリテラシーの向上が不可欠だ。
  • 要点
    4
    日本ではエドテックの導入が遅れていたが、徐々に社会に浸透してきており、政府もその流れを後押ししている。

要約

【必読ポイント!】 なぜエドテックが必要なのか

これまでの知識やスキルだけでは生きていけない時代へ

現代は「第4次産業革命」とも呼ばれ、新しいテクノロジーが次々と登場している。それにともない、シェアビジネスやクラウドファンディングなどの新しいビジネスモデルがいくつも生まれた。SNSの発展により、コミュニケーションのあり方も大きく変わってきている。

顧客に対していままでにない価値を提供するには、これまで求められてきた能力だけでは不十分だ。加えて技術の発展とともに、「正解がひとつとは限らない問題」も増えてきており、過去に学んだ知識や経験だけで生きていくことがますます難しくなっている。既存の知識や教養、スキルや資格だけでは食べ続けていけないということを、私たちはもっと自覚しなければならない。

学び続ける生涯へ
metamorworks/gettyimages

この激動の時代において、もっとも重要なのは生涯にわたって「学び続ける力」だ。学校を出たら学びを終えるのではなく、一生にわたって学び続ける力を持つことが、人生を豊かにしてくれる。

社会人の学び直しは、近年「リカレント(recurrent)教育」と呼ばれて注目されており、欧米では社会人が大学に戻って学び、その後に社会復帰するのも珍しいことではない。テクノロジーの進化により、人間の寿命が100歳まで伸びると言われるなか、これまでのような人生80年を想定したモデルは変わらざるをえないだろう。

こうした未来を見据えて、日本でも「人づくり革命」でリカレント教育を広めようという動きが広まりつつある。人生100年時代では、就労期間も長くなるだろう。自分のスキルを陳腐化させないためには、学び続けることが必須だ。社会人の学び直しが、重要な時代になってきている。

学びの選択肢を広げ、新時代への対応を

日本で一般的におこなわれている知識注入・伝達型の一斉授業は、学校制度が始まった明治時代から続いているとされており、これだけ激動の時代にあってもほとんど変わっていない。しかしこのような受け身で教師から「与えられる勉強」では、コミュニケーションやコラボレーション、情報活用能力や課題解決力のような、21世紀型スキルと呼ばれる能力は育成できない。

いま求められているのは、「Learner Centric(ラーナーセントリック)」と呼ばれる、学習者中心の学びへのシフトだ。一律に同じやり方を採用するのではなく、それぞれにあったやり方、習熟度に合わせたやり方で学べるようにするのが、学習者中心主義の考え方である。デジタルテクノロジーを用いることで、学びの選択肢を増やし、子どもたちの主体性を広げる必要性はかつてないほど高まっている。

エドテックが起こす変化と課題

「エクステック」が進んだ背景
metamorworks/gettyimages

「フィンテック(FinTech)」「アグリテック(AgriTech)」「ヘルステック(HealthTech)」など、さまざまな産業のあとに「テック」がついたものを総称して「エクステック(xTech)」と呼ぶ。

エクステックの各分野では、テクノロジーで積極的に産業を変えようとする人が集まり、多くのイノベーションが起きている。こうした流れは制度や仕組みだけでなく、これまでの成功体験や価値観すらも通用しないほどの変革を起こす可能性を秘めている。

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