キャラがすべて!

メディアを使いこなして、自分自身を売り続ける方法
未読
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メディアを使いこなして、自分自身を売り続ける方法
著者
未読
キャラがすべて!
著者
出版社
きずな出版

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出版日
2018年10月01日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

お金をかけずに自己発信ができ、口コミによってヒットが生まれる時代。「人を惹きつけるキャラがあるかどうか」が、ますます仕事の成否を分ける要素になってきている。

本書は多様化したメディアを使いこなし、自分をキャラクター化(キャラ化)する方法を示すものだ。著者の大内優氏はテレビ局に勤めていた経験を生かし、現在は「メディア活用研究所」を立ち上げてコンサルティング事業をおこなっている。「個人や企業をテレビに出すこと」を仕事としており、まさにこのテーマを書くにあたって最適な人物といえるだろう。

大内氏いわく、キャラをつくるためには、「とんがる」ことが重要だという。それは自分の好きなことでいい。ただし誰よりも徹底的に好きになることだ。今後はAIの発達により、いま以上に「個人」がフォーカスされる時代になる。そんな1億総メディア社会で居場所を確保するためには、「肩書き」ではなく「キャラクター」が不可欠だ。つまり1億総キャラクター時代を生き抜くための、個人ブランド戦略が求められているのである。

本書に書かれている内容を実践していけば、唯一無二のキャラを武器にして、ビジネスを拡大することだってできるようになるだろう。「テレビに出たい」「有名になりたい」という人はもちろんのこと、セミナー講師や個人事業主、また個人として飛躍したいビジネスパーソンにもおすすめしたい一冊である。

ライター画像
森神佑希 (森GOD)

著者

大内 優 (おおうち ゆう)
メディア活用研究所代表。1978年福島県郡山市生まれ。慶應義塾大学卒業後、福島テレビ株式会社で報道記者として4年間勤務。取材ネタの選定・番組制作には定評があり、テレビ番組コンクールでの受賞歴もある。記者時代に目を通したプレスリリースは40,000件以上。その経験から、プレスリリースの良し悪しを3秒で判断することができる。独立後はメディア活用研究所代表として、テレビを効果的に活用し、ビジネスを拡大するためのノウハウを伝えるセミナーを全国各地で開催。また、メディア活用に関する活きた情報を手に入れるために、現在もテレビ番組MCやラジオパーソナリティとして活動を続けている。
著書に『小さなお店・会社、フリーランスの「テレビ活用」7つの成功ルール』(同文館出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    1億総キャラクター時代で活躍するためには、好きなことにこだわり、「自分だからやれること」を徹底してやるべきだ。そのためには「誰のなにを解決する専門家か」を明確にし、自分のメディアをつくって発信することが欠かせない。
  • 要点
    2
    メディアに進出するためには、事前に設計図をつくる必要がある。とくに現代ではSNSでのシェアや口コミが重要なため、SNSでの回答力は高めていくべきだ。
  • 要点
    3
    テレビやSNS、メルマガ、オンラインサロンなどを活用し進化し続ければ、誰しもが応援したくなる魅力的な「キャラ」になることができる。

要約

1億総キャラクター時代の到来

自分のメディアをつくる
Oleh_photographer/gettyimages

働き方改革により、本業のほかにサイドビジネスでも活躍する人が増加している。そんな人たちの共通点は、自分のキャラが周囲に認知されていることだ。たとえば著者は、いつも赤いハットをかぶり、赤いネクタイをしている。このようにただ「外見がわかりやすい」というだけでもキャラは成立する。

重要なのは自分で自分をどうプロデュースするかだ。そのためには自分のメディアをつくり、キャラを売り出していくという意識が欠かせない。

「自分でつくったキャラ」を軸にすえることで、はじめて自分が主体となった発信が可能になる。自分のキャラが確立し、「この人はこういう人だ」と周囲から理解されれば、あらゆる発信は自分を高める「ブランド」となるだろう。テレビや雑誌、新聞、あるいは書籍なども、その延長にある。

いまは誰もが自分のメディアを持てる時代だ。自分のキャラをつくることは、自分のメディアをつくることと同義だと考えよう。

好きなこと×一貫性

キャラづくりについて難しく考える必要はない。「自分が好きなこと」を出していくだけでいい。まずはFacebookやTwitterなどのSNSで配信をしよう。ゲーム好きであれば、ゲームについての発信をすればいいし、ご飯を食べるのが好きなら、ご飯に特化したキャラになればいい。

人から認知されるためには、「自分だからやれること」にこだわり、とんがった存在になるべきである。自分のキャラは、その「こだわり」の先に生まれる。「誰よりも優れたこと」や「世の中の誰もがやっていないこと」など特別にすごいことでなくても構わない。「こういう方向性であれば、自分は追求していける」というものを選べば、自分のキャラとして活用できる。

ただしキャラは周りから認められる必要がある。プロフィールに業種や資格しか書いていないようであれば、キャラは定着しない。仕事につなげるためには、少なくとも「この人にはこれを頼める」と第三者が感じるくらい、明確な「キャラの説明書」が必要になってくる。

著者の場合、Facebookのプロフィールに、「テレビに出たい人、テレビを活用して爆発的に売上をアップさせたい人、注目!『テレビは観るものじゃない、出るものだ!』悩んだらまずは俺に聞けばいい」と書いている。名前がどう広まってほしいかを、このように言語化しているのだ。

なにを解決する専門家なのかを明確にする
itakayuki/gettyimages

プロフィールや肩書をつくるときは、まず「誰のなにを解決する専門家なのか」を表明したほうがいい。それは「売り」を一瞬で伝える言葉となる。

ここで大切なのは、仕事についての考え方やビジョン、独自性などをシンプルに表現することだ。たとえば「20代から60代の男性の悩みを解決」とするよりも、「20代の男性の悩みを解決」のように、対象を絞り込んでしまうほうがいいだろう。

実際に関西で「パン屋税理士」を名乗っている人がいるが、お客さんはパン屋だけでない。「パン屋ができるなら、飲食店もできるよね」と、結局は“一分野に特化した専門性”が決め手となり、幅広いお客さんを獲得している。ターゲットを絞り込んだほうが信頼されやすく、結局はうまくいくのだ。

またプロフィールをつくる際は、「起承転結」を意識することも重要である。

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要約公開日 2019.01.04
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