最速PDCA日報

小さな会社の売上を倍増させる
未読
最速PDCA日報
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小さな会社の売上を倍増させる
未読
最速PDCA日報
出版社
出版日
2019年03月11日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「1日20分程度、あることをするだけで売上が倍増すると聞いたら、それを実践しますか?」――著者は本書の冒頭で、読者にこう問いかける。続けて著者はこう言う。「『ぜひやりたい』と中小零細企業の経営者なら誰もが思うはずです」。

本書で紹介されるその「あること」とは、タイトルにもある「PDCA日報」を書くことである。著者によると、PDCAサイクルをきちんと回せているか否かが「途方もない差」を生むという。そして日報と組み合わせることで、PDCAサイクルをうまく回すことができるそうだ。

著者は山口県山口市にて「日報コンサルタント」という仕事をしている。クライアントである地元の中小零細企業の経営者は、毎日「PDCA日報」を書く。そしてそれをスマートフォンで撮影して著者に送り、著者からの添削を受ける。著者はその仕事を「一風変わった仕事」と表現しているが、クライアント数は2019年1月時点で202社にのぼる。しかも社員数10人以下のクライアントの85.6%は、日報を書き始めて以降、売上を2倍以上に伸ばしているという。

悩める中小零細企業経営者を救ってくれるメソッド――それが「PDCA日報」ではないだろうか。あらゆる手を尽くしても結果が出ないと嘆く経営者には、ぜひこのメソッドをお試しいただきたい。1日あたりたった20分で、会社をガラリと変えることができるのだから。

著者

中司 祉岐(なかづか よしき)
株式会社日報ステーション代表取締役。山口県生まれ。高校卒業後、零細飲食店に入社。集客を担当し来店数10倍、客単価2倍を実現。その後、勤務した大手アパレルチェーンでは、販売員として全国トップテンに入る業績を上げる。その実績を買われ、零細企業の創業、事業立て直し支援事業に従事し、中小零細企業こそ少しの工夫で成果が出せると気づき、零細企業専門コンサルタントとして独立。日報の赤ペンコンサル指導で数多くの企業の売上を倍増させている。メルマガ「なかづか日報一日一語」を発行。

本書の要点

  • 要点
    1
    PDCA日報には、予定や計画を書き込む「手帳」と結果を書き込む「一般的な日報」、細かなことや失敗したこと、反省点などを振り返る「日記」の3つの側面がある。
  • 要点
    2
    PDCA日報を書くタイミングは「朝5分、昼間ちょこちょこ、夜7分」だ。朝に「今日の予定」を書き、仕事の合間に「実際の結果」を書く。そして仕事が終わった夜には「うまくいったこと」と「うまくいかなかったこと」を振り返る。うまくいったことはルール化して継続する。うまくいかなかったことは改善点を考えて、翌日以降に再びトライする。

要約

【必読ポイント!】 売上を倍増させる日報の書き方

PDCA日報の3つの機能

本書では、ルーティンワークのようになっている現状を打破したい人に向けて、「PDCA日報」を習慣化することを勧める。

PDCA日報では、朝に「今日の予定」を書き、仕事の合間に「実際の結果」を書く。そして仕事が終わった夜には「うまくいったこと」と「うまくいかなかったこと」を振り返る。うまくいったことはルール化して継続する一方で、うまくいかなかったことは改善点を考えて、翌日以降に再びトライするというものだ。それに加えて、やる気アップにつながる欄や、備忘録的な欄も設けられている。

この日報には、3つの要素が入っている。予定や計画を書き込む「手帳」と結果を書き込む「一般的な日報」、細かなことや失敗したこと、反省点などを振り返る「日記」だ。

朝:予定を書く(5分)
evgenyatamanenko/gettyimages

一般的な日報は、1日の業務が終わったあとに書くものだ。しかし、業務中に思いついたアイデアや、やってしまった小さな失敗などは、すぐに書きとめておかないと忘れてしまう。著者が勧めるのは、朝、昼間の業務中、夜の3回に分けて書くことだ。

まず、朝だ。5分かけて、日報の一番上に「やる気の出る一言」を書く。「売上○○万円達成!」「受注○件!」といった具体的なものでもいいし、「念ずればかなう」「目の前の人を笑顔に」「悩むより行動」といったものでもいい。前向きに1日が過ごせるようなポジティブな宣言を書く。

次に「夢・希望」として、「会社の年商を○億円にする」「お客さんをこう喜ばせたい」などといったビジョンを書く。重要なのは、自分のテンションが上がる言葉を書くこと。「○○の時計が欲しい」「○○で世界一になる」など、欲しいものや手に入れたいものを書き出してもいいだろう。

次に、今日達成すべき「目標」を書き、スケジュールを「今日の予定」に落とし込む。目標の例は、「○件のアポを取る」など。ここではアポイントなどに加え、やらなければならないタスクも洗い出しておこう。15分以下で終わるタスクは「すきまタスク」、15分以上かかりそうなものは「じっくりタスク」に分類する。

昼:気づきを書く(その都度)

仕事中はその都度、予定に対する「実際の結果」とそれに関する気づきを記入していく。誰に見せるものでもないので、うまくいかなかったことも正直に書こう。これを夜に見返すことで、朝に行った「予習」(=予定を書くこと)を「復習」でき、スキルをどんどん上げていくことができる。

ポイントは、行動した直後に書くクセをつけること。あとでまとめて書けばいいと思っていると、すぐに忘れてしまう。接客や営業、商談の直後に、結果と気づきを簡単に書きとめておこう。

夜:1日を振り返る(7分)
Halfpoint/gettyimages

仕事が終わった後は、1日を振り返る時間を7分とる。なぜ7分に設定しているのかというと、人間が最も集中できる時間は15分と言われており、その約半分であれば集中力を保ちやすいと考えたからだ。慣れるまでは20~30分かかってしまうかもしれないが、書いている途中であっても7分で打ち切るようにしよう。

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要約公開日 2019.06.12
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