戦略的ストーリー思考入門

未読
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戦略的ストーリー思考入門
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戦略的ストーリー思考入門
ジャンル
出版社
クロスメディア・パブリッシング
定価
1,738円(税込)
出版日
2014年01月16日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「ガチガチにロジックを固めたから、新規プロジェクトの企画は認めてもらえるだろう!プレゼンも練習したから、きっと大丈夫だ!」

どうやら、この考え方は甘いようだ。何が不十分かと言えば、その答えは「ストーリー」だ。

人間は感情の生き物である。論理でガチガチに固められたものには、感情移入ができず、その結果腹から納得ができない。仮に表面的には納得したとしても、その論理通りには動こうという気にはならないのだ。

仕事がデキる上司を何人か思い浮かべてみてほしい。彼らはガチガチのロジック人間ではないだろう。しかし、彼らに共通することがあるとすれば、「ストーリー」を語っているはずである。

何かのプロジェクトにせよ、現場の改善施策にせよ、実行できなければ絵に描いた餅である。そして実行するためには多くの人を動かす必要がある。その多くの人を動かす武器が、ほかでもない「ストーリー」を語るということなのだ。

それでは、「ストーリー」とはいかなるものなのか。本書では、「ストーリー」を構築し、表現するための9つの原則が解説されている。そして本書が優れているところは、抽象的な原理を語ることに留まらず、実践的な練習問題も多く含まれていることだ。

本書を通読し、練習問題もしっかりこなしたのちには、TEDスピーカー顔負けの聞き手を魅了する「ストーリー」の構築ができるようになるに違いない。それは、リーダーとなる人材が持つ必須のスキルなのである。

著者

生方 正也
東京大学文学部卒業。日産自動車にて、取引先部品メーカーの経営分析・指導を担当。ウイリアム・エム・マーサー(現マーサージャパン)にて、人事制度改革、組織変革等のコンサルティングに従事した後、グロービスを経て独立。現在は、人材開発、組織変革に関するコンサルティングに携わると同時に、思考力強化に関する分野の指導、著作活動を行っている。

本書の要点

  • 要点
    1
    戦略的にストーリーを活用していけば、自分の考えていることの実現に一歩近づける、というのが本書のキーとなるメッセージである。
  • 要点
    2
    戦略的ストーリー思考を身につけるためには、①ストーリーを「連続した出来事」と捉える、②「はじまり」と「おしまい」を意識する、③ストーリーの「舞台」と「地」を意識する、④逆算思考、⑤成果物を組み立てる思考、⑥難所想定の思考、⑦出来事を並べる順序、⑧視点の置き方、⑨伝える場面の選択の9つの原則の理解が必須である。

要約

【必読ポイント!】ストーリーのゆるさを活かすのがストーリー思考

kzenon/iStock/Thinkstock
戦略的なストーリー活用のススメ

この本の主題は以下の通りだ。

「戦略的にストーリーを活用していけば、自分の考えていることの実現に一歩近づける」

ストーリーとは、「いくつかの連続した出来事」である。そして戦略的にストーリーを活用する「ストーリー思考」を身につけることができれば、やりたいことの実現に一歩近づくのだ。

「企画を通したい」

「プロジェクトを成功に導きたい」

「新商品を世に送り出したい」

このような物事がうまく実現できないのは、以下2つの理由が考えられる。

1.実現に向けたプランが十分に練られていない

2.実現のために必要な関係者の説得が十分できていない

ストーリー思考は、こういった問題を突破することができる強力な武器である。ストーリーを使うことで、「感情に訴えかけやすくなる」「イメージを共有することができる」「記憶に残りやすい」といったメリットがあるからだ。

著者は、このメリットはストーリーが持つ「ゆるさ」に起因するものであると主張している。人はがちがちに固まっているロジックよりも、勝手にいろいろ補足してイメージを膨らませられるストーリーのほうが馴染みやすい。ストーリーにはこうした余地が存在するのだ。

しかし、ストーリーの持つゆるさは、時に「例外を指摘される」「逆に反感を持たれる」「本題はまだか?といらつかれる」といった危険性も持っている。

それでは、ストーリーを戦略的に使いこなすためにはどうしたらよいのだろうか。

2種類のストーリーとストーリーを使う4つの場面
Mihajlo Maricic/iStock/Thinkstock

ストーリーをビジネスで使う場合、大きく2つの種類に分けることができる。ひとつが、すでに起こった出来事をストーリーにすること(これまでストーリー)。もうひとつが、将来実現したい出来事をストーリーにしたもの(これからストーリー)である。これまでストーリーで大事なのは、ある程度相手に興味を持ってもらえる題材の選び方である。一方、これからストーリーで大事なのは、ひとつひとつの出来事の「つながり」である。実現される可能性がほとんどないことを並べられても、相手にとっては夢物語にしか聞こえないのだ。

ストーリーの具体的な活用場面としては、以下の4つが考えられる。具体的な解説は本書に委ねる。

1.相手に理解を深めてもらう場面

2.イメージを共有する場面

3.やり方を理解してもらう場面

4.プランやアイデアを作り出す場面

すべては「何のためのストーリー?」からはじまる

ストーリーを組み立てていくのは楽しい。自分の頭の中であれこれとイメージを膨らませながら出来事を組み立てる。

しかし、ストーリーを作っていく最中で、結局自分はそのストーリーでなにを伝えたかったのか、ふと見えなくなってしまうことがある。それでは本末転倒だ。

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