ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
早く正しく決める技術の表紙

早く正しく決める技術


本書の要点

  • 早く正しく決めるためのシンプルな考え方の鉄則は、「迷ったら、どちらのほうが、ベネフィット(便益)が高いかを考える」ということである。

  • 社内で正しく決めるために、「数字・ファクト・ロジックで話し合う」という文化を作るとよい。

  • 限られた資源の中で、物事を決めていくためには、時間を区切るクセをつけることが肝要である。

1 / 5

なぜ、正しく決断できないのか

決めるのは、本当はシンプルなこと

著者は冒頭、「決める」ことは非常にシンプルなものであると解説している。特に、仕事の中での決断であれば、プライベートでのそれと比して決して難しくはないと語っている。

そのシンプルな考え方の鉄則は、「迷ったら、どちらのほうが、ベネフィット(便益)が高いかを考える」ということである。不確定な要素があるので、完璧にはわからなくても、誰でも90%くらいの正解なら導き出せる、というのが出口氏の主張だ。

しかし、こうは言われても、実際にはなかなか正解にたどり着けないことが多い。

出口氏は正解にたどり着けない理由を「余計なこと」を考えてしまっているからだと指摘する。

「こういう案は、あの上司は嫌いだからなぁ。」

「はじめての試みだから、面倒なことが多いなぁ。」

「前にうまくいった事例と同じだから、これならOKが出そうだ。」

これらはいずれも、正しい決断を邪魔する「余計なこと」だ。本来の仕事の目的と関係がない私情や社内ポリティックスによって、まともな判断を下せなくなってしまっている。

しかし、いくらいい内容であっても、上司が承認しなければ元も子もない。確かにそのとおりである。ここで重要なのは、ある提案に決めたということと、その提案が上司や取引先に受け入れられることは別の話だということである。意思決定をしたのちに、「どうやってこの提案を通そうか?」という順番で考えるべきなのだ。

決断ができないと思っている人には、「意思決定」と「提案を通すこと」の区別ができていない場合が多い。

数字・ファクト・ロジックで決める

alphaspirit/iStock/Thinkstock

社内で「決めるルール」を正しく決めるのは良い考えである。出口氏がそのルールとして強く推薦しているのが、「数字・ファクト・ロジックで話し合う」ということだ。数字とはデータのこと、ファクトとはデータに関連する事項や過去の事実のこと、ロジックとはそこから実証的な論理を組み立てることである。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3397/4214文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2014.05.27
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

戦略的ストーリー思考入門
戦略的ストーリー思考入門
生方正也
悪魔のサイクル(2013年新装版)
悪魔のサイクル(2013年新装版)
大前研一
「このままでいいのか」と迷う君の 明日を変える働き方
「このままでいいのか」と迷う君の 明日を変える働き方
金井壽宏
「で、結局何が言いたいの?」と言われない話し方
「で、結局何が言いたいの?」と言われない話し方
金子敦子
プア充
プア充
島田裕巳
才能を磨く
才能を磨く
ケン・ロビンソンルー・アロニカ宮吉敦子(訳)
未来への6つの約束
未来への6つの約束
日本大学N.研究プロジェクト(編)
伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力
伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力
橋本武

同じカテゴリーの要約

「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
三宅香帆
頼るのがうまい人がやっていること
頼るのがうまい人がやっていること
有川真由美
リーダーの否定しない習慣
リーダーの否定しない習慣
林健太郎
記憶脳
記憶脳
樺沢紫苑
「リーダーシップのベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
「リーダーシップのベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
藤吉豊小川真理子
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
リーダーの「任せ方」の順番
リーダーの「任せ方」の順番
伊庭正康
無料
締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないのか
締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないのか
安達未来
カスハラの正体
カスハラの正体
関根眞一
経営12カ条
経営12カ条
稲盛和夫