ビジネスモデル×仕事術

成功する人は仕組みを借りてくる
未読
日本語
ビジネスモデル×仕事術
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成功する人は仕組みを借りてくる
未読
日本語
ビジネスモデル×仕事術
出版社
日本実業出版社
定価
1,540円(税込)
出版日
2014年03月20日
評点
総合
4.7
明瞭性
4.5
革新性
4.5
応用性
5.0
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おすすめポイント

よくよく考えてみると、「ビジネスモデル」という言葉は抽象的で何を指しているか分かりにくい。「ちょっとA社のビジネスモデルをパワポでまとめてもらえる?」と上司から指示をされても、どのようなアウトプットを出せばいいか、いまひとつピンとこない。

それもそのはずで、ビジネスモデルという概念を体系的に示した書籍はこれまであまり多く出版されてこなかったのではないだろうか。私の記憶している限りでは、ビジネスモデルを体系的に示しているのはザ・プロフィット(2002年 ダイヤモンド社)が最後だと思う。ザ・プロフィットで示されているビジネスモデルの概念は今もなお有効なものであると思うが、近年のキーワードである、「リーンスタートアップ」や「フリーミアム」、「O2O」などの概念をザ・プロフィットの枠組みの中でどのように整理するかは極めて難易度が高い。

今のビジネス環境において、商品・サービスの単純な付加価値での差別化は困難だと言わざるを得ない。特許で守られている場合、莫大な設備投資が必要となる場合などを除き、他社の商品・サービスを真似ることはさほど難しくはない。

では、これからの時代、どのようにすれば差別化が可能なのだろうか。私はそれを実行力とビジネスモデル、つまり利益を上げる仕組みをどこまで高度化することができるかに尽きると感じている。IT技術の発達、グローバル化の進展によって、取り得る戦略オプションは格段に増えた。

本書は2014年版のザ・プロフィットである。本書で紹介されている20個のビジネスモデルは、なんとしてでも頭に叩き込む必要がある。これを知らずしてワークシフトする世界を生き抜くことはできないだろう。

著者

細谷 功
ビジネスコンサルタント。株式会社クニエコンサルティングフェロー。東京大学工学部卒業。東芝を経てアーンスト&ヤング・コンサルティングに入社。製品開発等の領域の戦略策定、業務改革プランの策定・実行・定着化を手がける。近年は企業や大学で思考力に関する研修や講義を行なう

井上 和幸
株式会社経営者JP代表取締役社長・CEO。1966年群馬県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。リクルート、人材コンサルティング会社取締役などを経て、現職。人材コンサルタントとして、企業の経営人材採用支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供している

西本 伸行
ビジネスコンサルタント。2000年大阪大学卒業。電機メーカーを経て、06年ザカティーコンサルティング(現クニエ)入社。13年よりフリーのビジネスコンサルタント。主にビジネスモデル変革のコンサルティングを提供

本書の要点

  • 要点
    1
    ビジネスの構造を見抜き、構造を理解し、それを利用しようとすることが「ビジネスモデル思考」である。
  • 要点
    2
    ビジネスモデル思考は新規事業を考えるとき以外にも、日々の仕事術にすぐに応用することが可能である。

要約

【必読ポイント!】会社も、人も、競争力の差は「ビジネスモデル」の差に現れる

ビジネスモデルを「借りて」新しいビジネスモデルを立ち上げる
moodboard/moodboard/Thinkstock

「ビジネスモデル」はここ数年取り上げられることの多いキーワードであるが、簡単に言うと、「企業が利益を上げる仕組み」のことを指す。ビジネスモデルは厳密に言えば各社違うものではあるが、細かい違いはさておき大枠の部分で括ると、ビジネスモデルが同じ会社はたくさん存在する。

ではなぜ、今ビジネスモデルがキーワードとなっているのか。それは、個別の製品やサービスでは差別化がしにくい競争環境になっているためである。どれだけ革新的な製品を出しても、すぐに追いつかれてしまう。従来、新規ビジネスの立ち上げというと、どんな商品・サービスを提供しようかと考えることが主な検討事項になっていたが、現在はビジネスモデルの検討が欠かせない。

とはいえ、どのようにビジネスモデルを考えればいいのだろうか。商品・サービスの検討は、4Pで整理すれば比較的簡単に概要を作ることが可能である。商品の使用を考え、価格を決めて、販売チャネルを考えて、プロモーションのプランを考える。商品・サービスは4Pという型が存在するため、検討が比較的簡単なのだ。

しかし、ことビジネスモデルの検討となると、決まった型が存在しておらず、全く思い浮かばないという方も多いだろう。ここで著者らが推奨している考え方は、他から「借りてくる」というものだ。借りてくるといっても、いわゆる「パクる」ことではなく、もう少し高度化・抽象化した状態で、他のビジネスのアイデアを持ってくる(アナロジー思考)ということである。

例えば、コピー機の業界においては、機械の値段を抑え、消耗品や保守サービスで利益を得る「消耗品モデル」を昔から採用している。このモデルは消耗品を継続的に販売することができるため収益が安定しやすい非常に優れたビジネスモデルと言われている。このモデルをコピー機以外の領域でも適用することはできないだろうか。ビジネスの構造を見抜き、構造を理解し、それを利用しようとすることが本書の推奨する「ビジネスモデル思考」の考え方だ。

まずは消耗品モデルのように借りてきやすい状態で考えることがこの思考方法を身に着ける近道となる。本書では20個のビジネスモデルのパターンを紹介しているが、パターン名だけではなく、中身をしっかりと理解し、ビジネスモデル思考力を鍛えていただきたい。

個人の仕事もビジネスモデルから借りられる
Minerva Studio/iStock/Thinkstock

ビジネスモデルを借りてくるというのは、決してビジネスの立ち上げにだけしか利用できないわけではない。たとえば、我々の日々の仕事にも、ビジネスモデルを借りてくることによって役立つことがたくさんある。ビジネスモデルが優れているということは、すなわち利益を上げる仕組みが優れていることであり、これは仕事の評価と給料に当てはめて応用することができる。

例えば、ビジネスモデルのパターンとしてよく挙げられるソリューションモデルというものがある。

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