いつだってこんなリーダーが組織を蘇らせる

未 読
いつだってこんなリーダーが組織を蘇らせる
ジャンル
著者
日経トップリーダー(編)
出版社
日経BP
定価
1,760円(税込)
出版日
2014年04月18日
評点
総合
4.3
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
4.5
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いつだってこんなリーダーが組織を蘇らせる
いつだってこんなリーダーが組織を蘇らせる
著者
日経トップリーダー(編)
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日経BP
定価
1,760円(税込)
出版日
2014年04月18日
評点
総合
4.3
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
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おすすめポイント

組織を元気にするリーダーとは? 本書は中堅・中小企業の企業経営をテーマに、組織再生や活性化のためにリーダーのあるべき姿を説いている。約20人の経営者の奮闘ぶりを丹念に描き出し、他の企業でも取り入れられる成功要因の分析を随所に盛り込んだ1冊だ。

自社のコアとなる強みを活かしつつ、時代や顧客のニーズを先読みして事業戦略を変革させて壁を打破していく。率先垂範の精神でハウステンボス復活を成し遂げた社長や、地域ブランド化で事業存続の危機を抜け出し、再生へと奔走する社長。決して平たんではない道を、組織が一丸となって進んでいくためには、「時代の潮流に合わせて自社が取り組むべきことを明確に打ち出し、社内に指針を浸透させていく」というリーダーの存在が不可欠である。また、組織を活性化させるリーダーは、組織の方向性を理解した上で前向きに動いていける人材育成にも力を注いでいることが本書から読み取れる。

臨場感あふれるストーリーからは、経営者の覚悟や情熱がひしひしと伝わってくると同時に、人の心を動かすリーダーの本質とは何かを考えさせてくれる。

経営層だけではなく、リーダーシップを発揮し、事業やプロジェクトの新境地を切り開いていくポジションにいる人には、ぜひ一読を薦めたい。変革への具体的な一歩を踏み出すためのヒントが得られるはずだ。

ライター画像
松尾美里

著者

日経トップリーダー
「明日の一流企業」を育てるビジネスリーダーのための月刊誌。1984年創刊の「日経ベンチャー」が生まれ変わって2009年に誕生。毎号の特集では現代の名経営者の発想、高収益企業の独自ノウハウなどを徹底的に取材し、わかりやすく解説する。業務効率向上の具体策、失敗事例の研究などの連載も充実。日経BP社発行。

本書の要点

  • 要点
    1
    組織を蘇らせるリーダーは、企業の立て直しに本気で取り組み、現場感覚を大事にしながら率先垂範して前向きに行動すると同時に、リーダーの考えをわかりやすく社員に伝えることで、社員の本気度を高めている。
  • 要点
    2
    中小企業は、安いコストでブランドを作り上げるために、事業を狭い領域に絞り、ニーズを深耕する必要がある。ブランド構築は自社商品やサービスのファンを増やす上で非常に重要である。
  • 要点
    3
    長寿企業は危機をバネに、スピード感をもち、自社の強みと弱みを分析し、時代に合わせて変革を続けることで存続してきた。

要約

率先垂範のすすめ

ハウステンボスを復活させた突破力
Anatoliy Babiy/iStock/Thinkstock

赤字続きで閉園の危機にあったハウステンボスを黒字化させたエイチ・アイ・エスグループの澤田社長。彼の突破力の秘訣は一体何か?

澤田社長は「明るく元気に」というメッセージを社員に投げかけ、ハウステンボスで1カ月の大半を過ごし現場主義を徹底した。現場にこそ顧客の真のニーズや不満を探るヒントがあると考えたためだ。社員にはテーマパークの顧客から見えないところまで目を配るように注意喚起をした。率先垂範を端的に示す例は、クリスマスイブに社長自らがサンタに扮してキャンディーをお客に配ったことである。社長が前向きに働く姿を社員に見せ、さらに入場料の値下げや、季節ごとの集客ターゲットの明確化、夜間のイルミネーションなど、次々に改革にも着手し、ハウステンボスは開業以来初の黒字を達成した。

澤田社長の側近は社長を「大胆かつ慎重」と評する。また、部下へのフォローアップを欠かさず、問題が起これば部下に対策を求め続けることで、部下の気持ちを上手くマネジメントしているというのだ。業界の常識がおかしいと気づいたら、とことん切り込んでビジネスチャンスに変えていく。

社長の突破力は次の5つに支えられている。

① 「スピード」:意思決定は即断即決。早く決断すれば、結果も早く表れるし、失敗時の軌道修正も早められる。

② 「任せる力」:社員に手本を「見せる」段階から、有能な人材に「教える」段階を経て、育てた人材をリーダーにして「任せる」段階へと進むという、育成のサイクルを作っている。

③ 「慎重さ」:チャレンジのためにリスクを検討し、入念な準備を怠らない。

④ 「夢を語る力」:世界を見る目を養い、ビジョンを浸透させていく。

⑤ 「顧客目線」:顧客が喜ぶアイデアは先入観なく取り入れ、細部にまで顧客の不満がないよう気を配る。

どんな窮地においても、前向きなリーダーのパワーこそが、社員を鼓舞し突破口を開ける原動力になっていくのだ。

トップの考えを浸透させるには
mommayap/iStock/Thinkstock

経営において突破力を発揮するためには、経営者の考えを浸透させ、同じ方向を向いた社員育成が不可欠だ。

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