「で、結局何が言いたいの?」と言われない話し方

未読
日本語
「で、結局何が言いたいの?」と言われない話し方
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「で、結局何が言いたいの?」と言われない話し方
出版社
日本実業出版社
定価
1,430円(税込)
出版日
2014年03月20日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

部下からこんな質問をされたらまずい。

「私に対して『コミュニケーション能力が足りない』って言いますけど、あなたの言うコミュニケーション能力ってなんですか?コミュニケーション能力をお持ちならその能力を用いて是非教えてください。」

私もつい使ってしまう「コミュニケーション能力」という言葉だが、これまで明確に定義をした経験がなく、なんとなく感覚で使ってしまうマジックワードのひとつである。いざ「定義を説明しろ!」などと問い詰められると、「そういう態度が、コミュニケーション能力がないっていうんだ!」と一蹴してしまいたくなるに違いない。

本書は語り口調からしてみても、ビジネスの経験が浅い新入社員~若手に向けて書かれた本であるが、多くの部下を指導する立場にある層にもお読みいただきたい内容であると私は感じている。

誤解を恐れずに言えば、熟練したビジネスパーソンにとって、本書に真新しいことは何もないだろう。しかし、本書の価値は、新しい情報というよりも、コミュニケーション能力について体系だって整理したフレームワークにこそあるのだ。

本書のフレームワークは大きく3つの構成に分かれている。1つ目がコミュニケーションの原理原則(第1章)、2つ目が具体的なコミュニケーションのやり方(第2章)、3つ目がプレゼンテーションや会議、飲み会といった場面別の応用方法(第3~5章)である。

本書を読めば、コミュニケーション能力の定義を明確に自分の中に持つことができ、部下に対しても適切な指導ができるようになるに違いない。

著者

金子敦子
東京大学文学部卒業。英国インペリアル・カレッジ・ビジネススクール(MBA)修了。
アクセンチュア(コンサルタント・マネージャー)勤務、MBA留学を経て、UBS証券会社株式調査部(アナリスト・ディレクター)として業績予想および投資判断レポートの作成、国内外機関投資家へのプレゼンテーション業務を行なう。
その後、武蔵野大学グローバル・コミュニケーション学部(専任講師)においてビジネス・コミュニケーションをはじめ、ビジネス英語、財務諸表分析・企業分析を担当。コンサルタント、アナリストとしての経験を活かした、実践的かつ汎用的な講義は人気を博し、担当ゼミは高い就職実績を誇る。

本書の要点

  • 要点
    1
    成果が問われるコミュニケーションには、以下3つの原理原則が存在する。1.コミュニケーションには目的がある 2.コミュニケーションは受け手が出発点である 3.コミュニケーションにはコストがかかる
  • 要点
    2
    コミュニケーションの「やり方」は以下3つの観点からそれぞれコツが存在する。1.中身を磨く 2.表現を工夫する 3.聞く・聞き出す

要約

【必読ポイント!】成果を出す話し方

目的を考える
monkeybusinessimages/iStock/Thinkstock

仕事において成果が問われるコミュニケーションでは、次の3つの原則を意識する必要がある。

1.コミュニケーションには目的がある

2.コミュニケーションは受け手が出発点である

3.コミュニケーションにはコストがかかる

上司が部下を問いただすシーンには共通して、上記3つのどれかが欠けているため生じるのだ。ここではこの3つの原則についてそれぞれ詳しく見ていく。

まずコミュニケーションの目的についてであるが、ここには大きく3つのポイントがある。

1つ目のポイントは、そのコミュニケーションが何を目指しているのか、「ゴール」を意識する必要があるということだ。ゴールには様々なレイヤーが存在するが、会社にとっての最上位の目的は顧客に価値を提供した結果、収益をあげることだ。その会社で働く個々人が、自分なりに会社の目的を理解して、それに沿って自分で判断し行動することが肝要である。それぞれのコミュニケーションは顧客への価値提供に繋がっていなければならないのだ。

2つ目のポイントは、表現だけではなく、中身も重要であるということだ。著者の経験から言うと、外国人投資家とコミュニケーションを取る際、発音や語彙が不十分であっても、話の中身に価値があればしっかりと聞いてもらえるのだという。仕事では、成果につながる話(中身)を、相手が理解できるように伝えられる人が評価されるのだ。

3つ目のポイントは、言わなくてもよいことは言わないということだ。思ったことを言葉で伝えることは大切だが、何でもかんでも言えばいいというものではない。言わなくてもいいことを言ってしまうのを回避するためには、「弱みではなく、強みに目を向ける」ということを心がければよい。弱みについて語るのは、もっとお互いの信頼関係ができてからにするべきである。

以上がコミュニケーションの目的に関わる3つのポイントである。

受け手が出発点
Todd Warnock/Digital Vision/Thinkstock

「マネジメントの父」として知られるドラッカーはコミュニケーションについて、①受け手が知覚しなければコミュニケーションは成立しない、②受け手は自分が期待することを受けとる、③コミュニケーションは受け手に負担を求める、④コミュニケーションは情報とは違う、という4つ特徴を挙げている。ドラッカーもコミュニケーションは受け手を出発点に考える重要性を指摘しているのだ。

本書で著者は、受け手を出発点に考えるときのコミュニケーションのポイントを3つに分けて解説している。

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