ラグビー知的観戦のすすめ

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ラグビー知的観戦のすすめ
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ラグビー知的観戦のすすめ
出版社
定価
924円(税込)
出版日
2019年09月10日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「ラグビーって、こんなに面白いスポーツだったのか!」日本で初開催されたラグビーワールドカップを見て、そう感じた方も多いだろう。巨体がぶつかり合う迫力、パスとキックをからめたダイナミックなボール運び、鮮やかなトライ。ニュージーランド代表の「ハカ」や、複雑な歴史を反映したアイルランドのアンセム(応援歌)など、各代表チームが背負っている文化に興味を持たれた方もいるはずだ。

そう、まさにラグビーの本質は「多様性」にある。選手はポジションによって身体つきや性格が違うし、外国人だって代表になれる。観客も両チームが混ざって座り、試合後には互いに健闘をたたえ合う。

自分たちのチームが勝ちさえすれば、あるいは自分だけが良いプレーをすればいいというわけでは決してない。対戦するチームやレフェリー、観客とともに、感動するゲームをつくりあげたいという気持ちが強いのが、ラグビーの文化だ。この文化を身につけた人は、社会に出ても人に対してバリアを張らず、「この人のこういう良さを自分に引き入れれば、自分はもっと良くなるのでは」と考えられるようになるだろう。これもラグビーの持つ社会的な価値のひとつと言える。

本書はラグビーの競技としての魅力はもとより、その精神や文化が持つ面白さを伝えてくれる。たとえばスクラムの最前列に立つ選手をフロントローと呼ぶが、「結婚するならフロントロー」だという。それはなぜか? ぜひ本書をめくって、その答えを確かめていただきたい。

ライター画像
ヨコヤマノボル

著者

廣瀬 俊朗 (ひろせ としあき)
1981年、大阪府生まれ。ラグビーワールドカップ2019の公式アンバサダー。スクラムユニゾン発起人。5歳のときにラグビーを始め、北野高校、慶應義塾大学を経て、2004年に東芝入社。1999年度、U19日本代表、高校日本代表、2007年より日本代表。2012年から2013年まで日本代表のキャプテンを務める。2015年W杯では日本代表史上初の同大会3勝に貢献。通算キャップ28。ポジションはスタンドオフ、ウイング。

本書の要点

  • 要点
    1
    ラグビーの魅力は多様性であり、8人のフォワードと7人のバックスで構成される各ポジションの特性はその象徴だ。選手の性格にも、ポジションの特性は色濃く反映される。
  • 要点
    2
    ラグビーはボールを持って前に走るゲームであり、ボールを持った人が主人公だ。だから主人公の前ではプレーできないし、タックルされて倒れたらボールを離さなければならない。
  • 要点
    3
    ラグビー選手にとって一番重要なのは「品位」だ。身体をぶつけ合い、相手にケガをさせてしまうこともあるスポーツだからこそ、フェアプレー精神を持ち、相手をリスペクトすることが求められる。

要約

ラグビーをやっているのは、こんな人たちだ

フォワードの8人とバックスの7人

ラグビーは多様性のある競技だ。各ポジションの特性や特徴はまさに、その象徴と言える。身体の大きな人間にも小さな人間にも、足が速い人間にも遅い人間にも、力が強い人間にもそれほど強くない人間にも、それぞれの個性を活かしたポジションが用意されている。

チームは、8人のフォワードと7人のバックスの計15人で構成される。フォワードの8人は身体が大きくて力が強く、スクラムやラインアウトなど、ボール争奪戦で相手とひたすら身体をぶつけ合うプレーが魅力だ。フォワードが身体を張って獲得したボールをスペースに運び、相手のディフェンスを突破してトライに結びつけるのがバックスの力の見せどころである。

フォワードの8人は専門職集団
Photo and Co/gettyimages

フォワードの8人は、スクラムを組む。スクラムは攻撃側を前方として「3人・4人・1人」の形で組まれる。それぞれのポジションが専門職だ。

スクラムの最前列で相手とぶつかる3人をフロントロー(第1列)と呼ぶ。まず体重の重さが求められ、ラインアウトでも他の選手を持ち上げてボール獲得を助けることが多い。そのため試合中なかなかボールに触れない。

フロントローの3人に後ろから首を突っ込んでいるのが、セカンドロー(第2列)の2人だ。彼らはロックとも呼ばれる。ラインアウトや高く蹴られたボールの処理などで空中戦が多いため、身長も体重も必要なポジションだ。

ロックの両脇を固める2人と、いちばん後ろでスクラムを統率する選手は、サードロー(第3列)と呼ばれる。このポジションに求められるのは、身体を張ってボールを確保し、攻撃や守備の起点になることだ。

フロントローを務める選手は優しい大男が多く、セカンドローは無口なタフガイ、サードローは親分肌というふうに、ポジションによって選手の性格傾向もかなり異なる。

バックスという7人の個性
peepo/gettyimages

バックスの7人は、フォワードが獲得したボールをトライに結びつけるのが役割だ。おおまかに言うと、チームの真ん中にいるハーフバックスの2人、その後ろで攻撃や守備を組み立てるスリークォーターバックスの4人、最後の砦となるフルバックの1人で構成される。

ハーフバックスはチームの司令塔となるポジションだ。準備したゲームプランがハマっているか判断し、必要に応じてさまざまな手を打つ。

スリークォーターバックスはフィールドの中央にいる2人と、両サイドにいる2人でまったく役割が異なり、中央のポジションはセンター、両サイドのポジションはウイングと呼ばれる。センターの役割はバックス陣の状況を把握し、どこにボールを運ぶか、どんなプレーをするか判断を下すことだ。これに対して、ウイングは俊足を生かしてトライを取ることが期待されている。

フルバックに求められるのは安心感だ。高く上がったボールのキャッチやタックルを確実に決めて、相手の攻撃を封じることはもちろん、いちばん後ろから全体のバランスを見てコミュニケーションをとるのも重要な役割である。

【必読ポイント!】ラグビーはこう見ると、よくわかる!

なぜパスを放るのか

ラグビーはルールが難しいので面白くない、わかりにくいと言われることがある。しかしルールの「肝」となるふたつの事項を理解してしまえば、それほど難しくない。ひとつは「ボールを持った選手が一番先頭にいる」ことで、もうひとつは「立っている選手しかプレーできない」ことだ。

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