学びなおす力

新時代を勝ち抜く「理論とアート」
未読
日本語
学びなおす力
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新時代を勝ち抜く「理論とアート」
未読
日本語
学びなおす力
出版社
定価
957円(税込)
出版日
2019年08月30日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「学びなおし」というと、大学や大学院などの教育機関で勉強しなおすことをイメージするのではないだろうか。しかし、本書で提示される「学びなおし」は必ずしもそれだけではない。新しいことへの挑戦、新しい人との出会いなど、未知の分野へのアンテナを広げ続けることも「学びなおし」だというのが著者の考えだ。

「学ぶ」という行為は人をポジティブにする。ポジティブ思考の人は視野が広く、柔軟な発想をすることができる。一方ネガティブ思考の人は何でも否定から入り、成長しない。イノベーションも生まない。だから、ネガティブ思考の人は学び直しによってポジティブ思考に転換したほうがいい。

そこで、ビジネスパーソンが身につけるべき教養のひとつとして、本書ではアートが挙げられている。アートははっきりとしたひとつの答えを提示してくれない。自分で見て、感じて、考えなければならない。その体験が想像力や考える力を育ててくれるのだという。

今後、AIに人間の仕事が奪われる時代が到来するかもしれない。ロジカルなだけの考え方はAIにもできる。というよりも、それでは人間などAIにかなわなくなるときが来るだろう。そのとき重視されるのが、0から1を生む、クリエイティブ力である。それこそが人間にしかできない思考だ。

学校を卒業して久しい、第一線でバリバリと働くビジネスパーソンにこそ、本書を手に取ってほしい。すぐに結果が出るようなノウハウはいったん脇において、自分に本当に必要なものは何かを考えてみてはどうだろうか。

ライター画像
池田明季哉

著者

石川 康晴(いしかわ やすはる)
株式会社ストライプインターナショナル代表取締役社長
1970年、岡山市生まれ。岡山大学経済学部卒。京都大学大学院経営学修士(MBA)。94年、23歳で創業。95年、クロスカンパニー(現・ストライプインターナショナル)を設立。99年に「earth music & ecology」を立ち上げ、SPA(製造小売業)を本格開始。現在30以上のブランドを展開し、グループ売上高は1300億円を超える。(公財)石川文化振興財団の理事長や、国際現代美術展「岡山芸術交流」の総合プロデューサーも務め、地元岡山の文化交流・経済振興にも取り組んでいる。2019年3月に内閣府男女共同参画会議議員に就任。

本書の要点

  • 要点
    1
    ポジティブ思考の人は思考性のセンスがよく、いい結果を引き寄せる。「学びなおし」によって考え方をポジティブに変えよう。
  • 要点
    2
    アートはビジネスパーソンに必須の教養だ。アート鑑賞によって観察力や思考力が養われ、大局観が磨かれる。
  • 要点
    3
    おもしろい人やものとの出会いは、クリエイティブ力を高めてくれる。とくに異業種の人との交流はいい刺激になる。話題についていけなくても、逃げずに食らいつこう。

要約

新時代を生きる「学びなおす力」

「学びなおし」はポジティブ思考を生む
Benjavisa/gettyimages

著者は創業10年目を迎えたころ、「学びなおし」の必要性を感じ、社会人入試を経て大学に通い始めた。大学では、「学び、考え、身につき、試す」という一連のプロセスを繰り返し、大きく成長できたという。そして、次第に「もっと学びたい」という前向きな意欲が高まっていった。

「学ぶ」という行為は人をポジティブにする。ポジティブ思考の人は思考性のセンスがいい。新しい意見や現状を否定的に捉えず、前向きに考える思考力が、自分自身や会社の成長を促すのだ。

また多様な人間が働く会社の中では、とくにポジティブ思考が重要となる。たとえば「子どもが熱を出したので早退したい」という部下に対して、ネガティブ思考の人はすぐに否定から入ってしまうが、ポジティブ思考の人は「早く帰りなさい」と快く送り出すことができる。広い視野を持ち、目の前の業務のことだけではなく、長期的な視野で組織としてのベストを考えているからだ。自分とは違う考え方やライフステージの人を「理解できない」とネガティブに捉えるのではなく、視野を広くして前向きに考えれば、職場のコミュニケーションは円滑になる。

ネガティブ思考の人は、安定を求める。だからネガティブ思考の人が集まっている場所では、イノベーションは起きない。イノベーションを起こすには、失敗を恐れず、結果が出ないときも楽しみながら働くというポジティブ思考が欠かせないのだ。

現状に行き詰まりを感じているときこそ、学びなおしのチャンスだ。自分にできることからでいい。自分がやってこなかったことに思い切って挑戦すれば、ポジティブ思考への道が開けるだろう。

ビジネスの共通言語としてのMBA

MBA(経営学修士)は、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位だ。日本では「MBAは役に立たない」と言われることも多いが、MBAはビジネスの可能性を広げ、仕事のスピードを驚異的に上げてくれるものだ。

MBAのフレームワークは、国際的なビジネスの場での共通言語となる。それらを完全に理解して使いこなせなければ、グローバルに活躍するビジネスパーソンとは対等に話すことすらできない。世界に出て勝負するには、世界基準の「武器」が必要なのだ。

MBAの活用法としては、学んだことをすぐにアウトプットして試してみることが挙げられる。著者は「サービスのデータ化」の講義を受けたあと、会社に戻ってすぐに担当者を呼び、各ブランドの接客マニュアルを作り直してもらったという。

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