早起きがうまくいかない人や、早起きしているのになかなか成果を出せない人には共通点がある。それは、「優先順位のつけ方がわからない」「優先順位づけがまちがっている」「途中で目的を見失いがち」ということだ。
優先順位を正しくつけられない人は、生き方・キャリアの方向性がぶれてしまい、自分のすべきこと・したいことを後回しにしてしまう。その結果、チャンスを逃してしまったり、必要でないことに手を出して時間をムダにしてしまったりする。
この状態から脱するためには、朝、自分にとって最も重要なことをタスク化する「モーニングルーティン」がおすすめだ。これを実践すれば、いままでの生活習慣を見直し、睡眠時間をきっちり確保したうえで、朝の時間を使って大事なことに集中できる。
本書で紹介される「モーニングルーティン」とは、朝の1時間をかけて行う。前半の30分で1日の仕事に優先順位をつけ、後半30分では緊急ではないが重要な「種まき」案件を見極めて、それを進めていく。
「種まき」とは、自分が「こうなりたい!」と願う未来を実現する行動のことだ。自分の未来を変える重要なタスクだが、どこから手をつけていいのかわからず、後回しにしてしまう人も多い。
あなたは、時間があるときにキャリアアップや自分磨きのための勉強をしようと思っていても、いざ休日になると、ダラダラ過ごしてしまっていないだろうか。その原因は、「種まき」を具体的なタスクとして、すぐできる状態にしておかないことにある。
だから、「種まき」にすぐとりかかれるようにするには、「種まき」をタスク化しておくとよい。本書では、朝の時間を使って「種まき」をタスク化する方法が指南されている。
朝の1時間の前半30分では、1日の仕事に優先順位をつけて段取りをする。タスクを整理することで、人生にとって大切な「種まき」となるタスクを見つけて進めていくプロセスだ。
「種まき」をタスク化して一日で終わらせることができなければ、自分に何かが足りないことがわかるだろう。自分に足りないものが見えれば、補うべきものもわかってくる。自分でするのではなく、得意な人に依頼するという判断もできるはずだ。
では、どのようにしてタスクを仕分けていくか。毎日行うことは、3つのステップから成っている。(1)今日のタスクを頭の外に出し切る、(2)4色に色分けし「種まき」を見極める、(3)「種まき」を仕分けし、取りかかれる状態にする、だ。それぞれについて解説する。
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