マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術

「速さ」は最強の武器!
未読
マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術
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マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術
出版社
定価
847円(税込)
出版日
2023年07月05日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書では、著者、大嶋祥誉氏がマッキンゼーで働く中で学んだ、仕事の質とスピードを上げるためのノウハウが紹介されている。

要約者は本書を読む中で、マッキンゼー社員のような「デキるビジネスパーソン」は、仕事のさまざまな場面で使える“型”をたくさん持っているのだと認識した。何事もゼロから発想するのではなく、“型”をもとに仕事にあたれば、効率的に処理できるのだ。

たとえば企画書については、さまざまな企画に応用できるフォーマットを用意しており、常にそのフォーマットに沿って企画書を作っているのだと紹介されている。プレゼンでも同様だ。仕事が遅い人は我流でプレゼン台本を考えようとする一方、仕事が速い人は、プレゼンのストーリーを考案するための“型”を使うというわけだ。

本書では、企画書とプレゼンのほか、仕事環境・ツール、発想、会議、行動習慣と、合計6つの章にわたって、デキるビジネスパーソンの仕事術が紹介されている。それぞれの仕事術の冒頭には、「仕事が速い人は朝型」「仕事が遅い人は夜型」といったふうに、その項で紹介される仕事術がコンパクトにまとめられており、読み進めやすい仕立てとなっている。

本書で紹介されている “型”を習得し、忠実に実践すれば、生産性は間違いなく上がるはずだ。仕事量が多すぎると嘆く前に、まず本書を読んでみてほしい。

※本要約は、過去に作成した要約を最新版にあわせて一部再編集したものです。

著者

大嶋祥誉(おおしま さちよ)
エグゼクティブコーチ/作家/TM瞑想教師、センジュヒューマンデザインワークス代表取締役。米国デューク大学MBA取得。シカゴ大学大学院修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社を経て独立。現在、経営者やビジネスリーダーを対象にエグゼクティブコーチング、ビジネススキル研修のほか、人材開発コンサルティングを行う。また、TM瞑想や生産性を上げる効果的な休息法なども指導。
著書に『マッキンゼーで叩き込まれた 超速フレームワーク』(三笠書房)、『マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』(SBクリエイティブ)、『マッキンゼーで学んだ最高に効率のいい働き方』(青春出版社)など、累計発行部数は40万部超。自分らしい働き方を探究するオンラインコミュニティ『ギフト』主宰。

本書の要点

  • 要点
    1
    人間が十分に覚醒して仕事に取り組めるのは、起床後12~13時間までだ。17時間を超えると「ほろ酔い状態」と同じくらいまで集中力が低下する。思考力が求められる仕事は、思考がクリアな時間帯に取り組むとよい。
  • 要点
    2
    発想の質とスピードを上げるには、既存のアイデアを掛け算するのが効果的だ。
  • 要点
    3
    プレゼンにおいて大切なのは、相手の同意やリアクションを引き出すことだ。プレゼンの冒頭で、仮説を「質問」という形で投げかけてみよう。

要約

仕事環境・ツール

朝型
Nutthaseth Vanchaichana/gettyimages

生産性が高いのは、「朝型」と「夜型」のどちらか。一般的には、朝型だとされている。

実際、オーストラリアの研究グループが、これを裏付ける研究結果を報告している。人間が十分に覚醒して仕事ができるのは起床後12~13時間までで、17時間を超えると「ほろ酔い状態」と同じくらいまで集中力が低下するというのだ。

つまり、朝6時に起きれば18時には集中力の限界がやってくる。さらに23時まで残業すれば、ビール中びん1~2本、もしくは日本酒1~2合を飲んだのと同じような状態になってしまう。

この研究結果を踏まえると、思考がクリアなうちに集中して仕事をこなし、定時に切り上げるのが理想的だとわかる。著者は夜22時までに眠り、朝は日の出前後に起きて、太陽の光を浴びて瞑想するのが習慣だ。午前中から太陽が南中し少し傾くまでは思考力が必要な業務に集中し、16時ごろからは事務処理系の仕事に移行する。時間帯ごとに取り組む業務の種類を変えることで、成果を最大化しているのだ。

短時間で休憩を取る

仕事ができる人は、自分の集中力がどれくらい続くのかを把握している。20分が限度なら、「20分仕事をしたら5分休憩する」というサイクルを繰り返せばいい。

一般的に、人間の集中力の限度は15~30分程度だとされている。60~90分集中することも可能だが、集中が切れた場合の反動が大きくなり、再びペースに乗せるのが難しくなる。調子がよくても小まめに休憩をとることが、生産性アップにつながるといえるだろう。

まずは、自分が集中できる時間の長さを知っておこう。そわそわしたり気が散ったりするのは、集中が途切れたサインだ。

発想

優先順位をつける

仕事の効率を上げるには、優先順位づけが重要だ。好きで得意な仕事から着手して勢いをつける人もいるが、やはり重要な仕事から取り掛かるのがいいだろう。

優先順位づけには、「緊急度と重要度のマトリックス」というフレームワークが役立つ。縦軸に「重要度」の高低、横軸に「緊急度」の高低を示したマトリックスをつくり、仕事を割り振っていこう。

マトリックスをつくったら、まず右上の「重要で緊急」に分類された仕事を処理する。その後は、「重要ではないが緊急」→「緊急ではないが重要」→「重要でも緊急でもない」の順に片づけていく。

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要約公開日 2023.07.28
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