パッと書けてすぐに売れる 

稼ぐ人の「超速」文章術

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出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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定価
1,650円(税込)
出版日
2020年07月20日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

あなたはブログなどのある程度まとまった文章を書くとき、「おっくうだな」と感じることはないだろうか。先に白状しておくが、要約者は、書き出しがなかなか思い浮かばず、真っ白なパソコンの画面としばしにらめっこすることがしょっちゅうある。「上手く書けない」「書くのに時間がかかる」こんな文章の悩みをさわやかな春風のように吹き飛ばしてくれたのが、本書だった。

著者は「エンパシーライティング」の生みの親である中野巧氏だ。中野氏の著書『6分間文章術――想いを伝える教科書』で「エンパシーチャート」を知った人も少なくないだろう。この中野氏の発明品、“共感生み出し装置”は本書の中でも紹介されている。しかし、目玉はそれだけではない。SNS、ブログ・メルマガ、ランディングページのそれぞれにおいて、適した文章の型やテンプレート、事例が惜しげもなく公開されているのだ。

それにしたって「パッと書けてすぐに売れる」なんて、いかさまじゃないのか。慎重派のあなたは当然こんな疑問を持つだろう。確かに、文章表現は一朝一夕に上達するものではない。では、文章の「構成」はどうだろう。それがすなわち「型」であり、決まった「型」を習得することはさほどむずかしくない。だからこそ、どんな人でも、読み手の共感を誘う文章を書くことができるのだ。

ゲーム感覚で取り組めるのに、短時間でなぜかきちんとした文章に仕上がる、摩訶不思議な「超速」文章術。さあ、あなたも言葉を自由に操ってみたくはないか。

ライター画像
金井美穂

著者

中野巧(なかの こう)
共感を科学する「エンパシーデザイン・ラボ」主宰。
株式会社studio-K 代表取締役。
ビジネスにおいて「共感力」を磨くことが、文章力、マーケティング力、コミュニケーション力、企画力など、プロフェッショナルの仕事力を高めるという考えから、「共感」と「再現性」をテーマにした文章作成法「エンパシーライティング」を開発。ビジネスパーソンだけではなく、教育業界にも広く普及し、これまで5万人以上にエンパシーライティングを伝えてきた。
大学の建築学科を卒業後、積水ハウスで住宅の設計をしていたが、将来の独立には営業力が必須だと感じ、26歳でゼロからフルコミッション営業の世界に飛び込む。そこで従来型の売り込む営業をするが結果を出せず、“半年間の給料が25万円”のどん底営業マンとなり、あっという間に職を失う。
その後、業界最大手の通信会社の営業職に就いたのをきっかけに、顧客とは「共感によってやさしいつながりが生まれる」と気づく。それまでの売り込み営業を辞め、顧客に共感しながら、必要な情報をわかりやすく伝えることを徹底し、3か月後からは全国トップの営業成績を取り続けるようになる。
30歳を目前にウェブマーケティングの仕事で独立。その後、仕事の効率化のため、10年書き続けてきた独自の文章メソッドを1枚のチャートに結晶化し、エンパシーライティング・メソッドを開発。
エンパシーライティング講座は、即効性とわかりやすさに定評があり、毎回すぐに完売となり、キャンセル待ちが続く人気講座となっている。この日本発の共感メソッドが海を越え、世界に広まることで、世界に共感があふれ、共感によってつながる、やさしい世界に貢献できると確信している。
著書に『売れる文章術』(フォレスト出版)、『6分間文章術』(ダイヤモンド社)がある。

公式サイト https://empathywriting.com

本書の要点

  • 要点
    1
    文章スキルは、コツさえつかめば誰でも確実に上手くなるが、同時に速く書くことも求められる。
  • 要点
    2
    SNS投稿の書き方には、「キャラ展開型」や「共感ストーリー型」などの5つの文章パターンがある。5つの質問に対する回答を並び替えるだけで、5パターンの文章ができあがる。
  • 要点
    3
    手っ取り早く文章をアップデートするためには、主語を「あなた」にする、「?」を乱用しない、1文を50文字以内にまとめる、の3つが効果的だ。
  • 要点
    4
    共感される文章は人を動かす。読み手の気持ちに寄り添う文章を書くには、「エンパシーチャート」が役立つ。

要約

文章スキルは武器になる

文章を書くことからはもはや逃げられない

あなたにとって、文章スキルにはどれほどの重要性があるだろうか。ひと昔前であれば、文章を書くのが苦手なら避けて通ることもできただろう。しかし、SNSやインターネットが私たちの日常に溶け込み、誰もが情報発信できる現代においては、そうもいかない。もはや文章スキルは、誰にとっても重要な必須スキルとなっている。

文章スキルを身につけると、文章で人を動かせるようになる。商品・サービスの価値を的確に相手に伝えることができ、成績や売上アップにつながる。さらには、伝え方が悪いために起こるコミュニケーションコストを削減できるとともに、文章を書くことや伝えることへのストレスがなくなる。

文章スキルはさまざまな場面で役立つ武器となり、あなたの未来の選択肢を広げてくれるのだ。

文章スキルの肝は「上手く書く」と「速く書く」
Sitthiphong/gettyimages

文章の重要性はわかっていても、思うように書けないもどかしさを感じている人もいるだろう。だが安心してほしい。文章は、コツさえつかめば誰でも確実に上手くなるからだ。

ただし、いくら文章が上手く書けるようになったとしても、それだけでは時代が求める文章スキルとしては不十分だ。必要なのは、上手い文章を「速く書ける」こと。スピードがともなわなければ、あなたの価値を高める文章スキルとはいえない。

本書で公開されているノウハウはすべて、スピードアップの観点から工夫がなされている。その内容は、SNSで役立つスキル、ブログ・メルマガで役立つスキル、そしてランディングページで役立つスキルだ。いずれにおいても、「上手く書く」と「速く書く」が両立できるようになっている。

今から実践できる文章のアップデート法

読みやすい文章を書くための3つのコツ

手っ取り早く文章をアップデートするためのコツとして、本書では5つのコツが紹介される。要約では、そのうちの3つを紹介しよう。

まず、主語を「あなた」にすることだ。自分視点ばかりの文章は、書き手が有名人やアイドルでもない限り読んでもらえない。大切なのは「読み手視点」の文章になっていることだ。

次に、「?」を乱用しないことだ。「?」を使うと楽に書けるが、乱用は禁物である。読み手に尋問されているような不快感を与えてしまうからだ。

最後に、1文は50文字以内にまとめることだ。1文が長いと、読み手を疲れさせてしまう。「1文=1メッセージ(1文1意)」を基本としてコンパクトにまとめよう。

文章に効く2つの心理効果
DjelicS/gettyimages

心理効果を利用して、文章をブラッシュアップするのもおすすめだ。本書では5つの心理効果が紹介されるが、要約ではそのうち2つを紹介する。

まず、最初の印象が後に大きく影響する「プライマシー効果(初頭効果)」だ。ブログやメルマガのタイトル(件名)で読み手の興味を引くことができれば、最後まで読んでもらいやすくなる。

次に、「リーセンシー効果(最新効果/親近効果)」だ。これは、人は最新情報(最後に触れた情報)に影響されやすいことをいう。

リーセンシー効果は、プライマシー効果と組み合わせるとより効果的だ。冒頭で結論を簡潔に述べて、ブログの最後に読み手の行動につながる一言を持ってくれば、格段に伝わる文章になる。

【必読ポイント!】読まれるSNS投稿の書き方

SNS投稿は5つの質問で作れる

SNSの投稿には、いくつかの文章の型がある。本書で紹介されるのは、5つの質問に答えて、それを組み合わせて5パターンの文章を作る方法だ。まず、著者による回答例を添えて、5つの質問を紹介する。

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要約公開日 2020.09.17
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