頭に来てもアホとは戦うな!
人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

未 読
頭に来てもアホとは戦うな!
ジャンル
著者
田村耕太郎
出版社
朝日新聞出版
定価
1,404円
出版日
2014年07月08日
評点(5点満点)
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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レビュー

ドラマや小説になった「半沢直樹」のような銀行員でなくとも、「アホ」と戦いそうになる局面に多くの人が遭遇していることだろう。大企業や官僚など、大組織に所属している場合にはなおさらだ。人にはそれぞれのインセンティブがあり、出世や給与アップを目的に、自分だけが際立った成果を上げられるよう、周りのライバルの評価も含めて操作しようとする困った人はどこにでもいるものだ。

ではそのようなアホと対峙することになったらどう振る舞うべきなのだろうか。著者によれば、決して戦ってはならず、まるで合気道のように、相手の力を利用して上手くことを運ぶ方策を考えるべきである。そのためには、一時的な怒りに身を任せることなく、一呼吸置いて対処策を立案し、相手をリスペクトしながらじっくりと対処しなくてはならない。

さて、自分自身はこのような対応ができるのか。様々な視点からアドバイスをくれるような信頼できる人がいれば、冷静な対処が行いやすいのかもしれないが、一人だったとしたら、わかっていても難しいことに違いない。恐らく、著者の忍耐力は政治家として勤める中で相当に鍛え抜かれたのだろうと感心する。

内向き思考が支配的になりうる組織は、売上成長が止まった大企業、ビジネスモデルが盤石で将来の不安が小さい銀行のような組織、官庁や弁護士などの専門組織、と世の中に数多く存在している。こうした組織で運悪くアホと遭遇してしまった方は、本書を読んで冷静に対処策を練ってみてはいかがだろうか。

大賀 康史

著者

田村 耕太郎
日本戦略情報支援機構代表取締役、国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授。前参議院議員(鳥取県選出、2期)。第1次安倍政権で、内閣府大臣政務官(経済財政・金融・地方分権担当)をつとめる。元参議院国土交通委員長。前大阪日日新聞代表取締役社長。エール大学、ハーバード大学、ランド研究所でも研究員を歴任。早稲田大学、慶應義塾大学大学院(在学中にフランス高等経営大学院に単位交換留学)、デューク大学法律大学院、エール大学経済大学院を各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

本書の要点

  • 要点
    1
    本書で想定するアホとはどんな人物だろうか? それはあなたがわざわざ戦ったり、悩んだりする価値のない人物であり、つっかかってくる相手の深層心理ではあなたのことが好きな可能性もあるので要注意だ。
  • 要点
    2
    次のような方はアホと戦う可能性があるため、あらかじめ対処策を考えておくべきだ。~正義感が強い/自信にあふれる/責任感が強い/プライドが高い/おせっかい~
  • 要点
    3
    「死ぬ瞬間の後悔」のトップは「他人の期待に応えようとするばかりの人生ではなく、自分が真に生きたいと思う人生を生きる勇気を持っていたかった」ということである。それゆえ、自分主体で信念を持って生きることをお薦めする。

要約

アホと戦うのは人生の無駄

他人とのいざこざで人生を浪費していた自分
KatarzynaBialasiewicz/iStock/Thinkstock

本書で想定するアホとはどんな人物だろうか? それはあなたがわざわざ戦ったり、悩んだりする価値のない人物である。そして目障りで、あなたの足を引っ張ってくる当たり屋のようでもある。それなのにあなたに強い関心を持ち、暇を持て余している。

表向きは気付いていないかもしれないが、深層心理ではその人はあなたのことが好きなのかもしれない。こういう人に対して、あなたが「嫌いオーラ」を送っている場合、向こうの愛は憎しみに変わる。そして決戦の火ぶたが切られるのだ。

著者が政界にいた際には、自分の未熟さゆえにそのような人々と戦っていたのだそうだ。30代で民間から政界入りして、まだナイーブだった著者は、時として嫌悪を感じるほどだったという。かえってアルコールで体調を悪くしたり、腹いせに悪口を言いふらして自分の評価を下げるようなこともあった。

冷静に考えれば、権力にすり寄るアホの努力は、さらに上に近づく最も大事な準備作業であるとも言える。そう考えれば、相手のことも理解でき、そのような人々と戦う必要なんて存在しなかったのだと気付く。

無駄な戦いを繰り広げる人の特徴

アホと戦う可能性がある人物の特徴は次のとおりである。

・正義感が強い

正義感の強い人とは、物事を判断するときに善悪を最上位に置いている人だ。現実は時代劇の大岡裁きが悪を何とかしてくれるようなことはない。アメリカでは有能な弁護士を雇う資金力があれば、どんな犯罪でも有利な判決を得られるという。お金で正義が買えてしまうのだ。善悪を最上位において、正義感を世の中に要求して戦っても、相手が勝つ場合が結構あることに留意が必要である。

・自信にあふれる

「自分が正しい」「相手を論破できる」「相手に権力闘争で勝てる」というような、色々な意味での自信のことだ。注意すべきは自信家が相手を論破するときほど、相手にとって屈辱的なことはないということである。自信のある人こそ、謙虚にそして危機感を持って事に対応すべきなのは、洋の東西を問わず言えるものだ。

・責任感が強い

責任感の背景にあるのは組織のための正義感であり、身勝手な正義よりレベルが高い。組織にとっては奇跡ともいえる存在で、身を挺して組織内のアホと戦う人である。しかしそれでもアホと戦う必要はない。相手を気持ちよくさせて組織のために誘導することが、より優れた対応なのだ。

・プライドが高い

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頭に来てもアホとは戦うな!
未 読
頭に来てもアホとは戦うな!
ジャンル
自己啓発・マインド
著者
田村耕太郎
出版社
朝日新聞出版
定価
1,404円
出版日
2014年07月08日
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