図解 モチベーション大百科

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出版社
サンクチュアリ出版

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定価
1,540円(税込)
出版日
2017年06月20日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

どこからともなくやってきて、いつのまにか消えてしまう「モチベーション」。しかしそれは雲のような存在ではなく、なにかの法則に従って私たちを動かしている。

モチベーションは、私たちが直面するあらゆる物事への原動力だ。目標を設定するのも、決断を下すのも、人との付き合いも、すべてモチベーションがかかわっている。

そんなモチベーションの解明に挑戦したのが本書である。ハーバード大学を始め、世界トップレベルの研究機関で実施された行動経済学、実験心理学の研究結果をもとに、人はなぜその行動を取るのかを見事に解き明かしていく。動機づけや人材育成、目標設定など、様々なモデルケースが紹介されており、なんとその数は100にも及ぶ。さすがは「大百科」といえよう。

本書で紹介されている研究はもともと、ビジネスシーンを想定しておこなわれたものではない。しかしそこは著者の腕の見せどころ。豊富なビジネス経験をもとに、私たちのニーズと絡めてうまく説明がなされている。具体例も多いため、読み終えた瞬間から実践で活用できるようになるだろう。

「モチベーションが上がらない」と嘆く人は多い。しかし、モチベーションを上げるための方法はこんなにもたくさんある。本書を開けば、自分にとって最適な方法がきっと見つかるはずだ。

ライター画像
二村英仁

著者

池田 貴将 (いけだ たかまさ)
株式会社オープンプラットフォーム代表取締役。リーダーシップ・行動心理学の研究者。早稲田大学卒。
在学中に渡米し、世界No.1コーチと呼ばれるアンソニー・ロビンズ本人から直接指導を受け、そのノウハウを日本のビジネスシーンで活用しやすいものにアレンジ。感情と行動を生み出す心理学と、人間力を高める東洋哲学を統合した独自のメソッドが注目を浴び、そのセミナーはコンサルタントやビジネス作家などのプロも受講することで広く知られている。
著書に『覚悟の磨き方 超訳吉田松陰』『動きたくて眠れなくなる。』(サンクチュアリ出版)、『未来記憶』『心配するな。』(サンマーク出版)、『がんばらないほうが成功できる』(PHP研究所)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    目標達成の可能性を高めるには、ゴールまでの距離を見るのではなく、現在までどれだけ進んだかという「前進度」に意識を向けることが大切だ。
  • 要点
    2
    モチベーションを上げる目標とは、(1)難しいけど可能であり、(2)そのための手順がわかっていて、(3)客観的な言葉で書かれているものである。また、目標を設定したら、締め切りを設けることも必要不可欠だ。
  • 要点
    3
    目標に対して悲観的になることが、モチベーションアップにつながることもある。悲観的になることは、目標達成に向けた戦略のひとつである。
  • 要点
    4
    人は基本的に自分自身にしか関心がなく、自分を理解してほしいと思っている。だからこそ、相手の関心事を優先させること。これがコミュニケーションのポイントである。

要約

モチベーションの仕組み

ゴールまでの距離とモチベーションの関係
NicoElNino/iStock/Thinkstock

コロンビア大学がおこなった、とある実験を紹介しよう。コーヒーショップのスタンプカードを使い、(A)コーヒーを10杯飲むと1杯無料になるパターン、(B)コーヒーを12杯飲むと1杯無料になるが、あらかじめスタンプを2つ押しておくパターンを用意した。すると、Bパターンのカードを渡された人の方が、圧倒的に多く無料のコーヒーを手に入れた。

人は、ゴールに近づけば近づくほどモチベーションが上がる生き物だ。スタンプがはじめから2つ押してあると、「すでに6分の1も進んでいる」という意識が生まれ、モチベーションが高まる。たとえ、無料の1杯を手に入れる条件が同じであっても、だ。

物事の継続をむずかしく感じる一方で、終わりに手が届きそうな物事についてはなかなかやめられない習性が、人には備わっている。実験では、スタンプの数が増していくほど来店頻度も高まったそうだ。

これをビジネスに置き換えるなら、ゴールまでの距離を見るのではなく、現在までどれだけ進んだかという「前進度」に意識を向けることが、ゴール達成のためには重要だということになる。

報酬の活用

モチベーションを上げるために自分へのごほうびを用意するのは大切なことだ。しかし、これを応用させ、より効果的にする方法がある。

ブレダ応用科学大学の研究によると、消費ゴール(ごほうび)は人を幸福にするものの、それを手にした後はほとんど効果がないという。一方で、たとえば報酬を旅行に設定する場合、計画している段階ですでに人は幸福感を覚え、それが8週間持続することがわかっている。

このことから、報酬は2カ月後というタイミングであたえることが、モチベーションを上げるうえでは最も効率的だと導き出せる。あらかじめごほうびが用意されているからこそ、人は幸福感をもって物事に取り組むことができるのだ。

自分自身のマネージャーになる

「お願いします」と言われると、たとえ丁寧な口調だとしても拒否したい気持ちが生じてしまう。私たちは、命令されることを苦手としているからだ。しかし、「お願いできますか?」という疑問形で語られると、積極的に検討する気持ちになるだろう。重要なのは、承諾するか否かを相手に選択させることである。

このテクニックを自分自身に使えば、モチベーションの向上に役立つ。その際、まるでマネージャーであるかのように、「できそうか?やってみるか?」と自分自身に伺うことが大切だ。そして、「できそうな理由」を紙に書くのである。そうすれば、やるべきことに対して、今より積極的になれるだろう。

スムーズに行動開始するために
Wavebreakmedia Ltd/Wavebreak Media/Thinkstock

人は、必要な手順が少ない活動を優先する傾向がある。隙間時間にいつもSNSばかりチェックしてしまうのは、必要な手順がスマートフォンにタッチするだけだからだ。逆に、手順が増えると、行動スピードは落ちてしまう。したがって、意図的に手順を増減させれば、習慣をつくりかえることもできるはずだ。

たとえば、何かに取り組みたい場合は、行動開始までの手順を減らそう。朝ジョギングをするなら、前日の夜はジョギングウェアを着て寝る。そうすれば、朝起きたとき服を着替えるという手順を一つ減らすことができ、実際にジョギングをする確率も高まる。

一方で、止めたいことや遠ざけたい物事に対しては、ステップ数を増やすことが対策になる。

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