マインドセット

「やればできる! 」の研究
未読
日本語
マインドセット
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「やればできる! 」の研究
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マインドセット
出版社
定価
1,870円(税込)
出版日
2016年01月21日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

凡人には成し得ないようなすばらしい成果をあげている人を見ると、生まれつきの才能はあるものだとわたしたちは思いがちだ。しかし才能に恵まれている人がいつも成果をあげているかというと、かならずしもそうではない。生来の才能があっても正しいマインドがないために、その才能を生かせずに終わってしまう人も多いのである。その反対に、一見すると才能には恵まれていないように思える人が、コツコツと努力して、才能がある人間よりも大きな成果を生むこともある。

スタンフォード大学心理学教授であり、人間の思考様式を研究する著者は、人は変われるという信念のもと、「しなやかマインドセット」の重要性を説いている。人は変わらないし能力は生まれつき固定されていると考える「硬直マインドセット」の人は、生まれつきの優秀さを証明することに躍起になり、一度の失敗で挫折を感じてしまう。それに対して、しなやかマインドセットをもっている人は、能力は常に伸ばしていけると考えているので、自分の過失も正面から受け止めることができるのだという。

本書では硬直マインドセットの短所としなやかマインドセットの長所が、豊富な実例や科学的論拠を交えて解説されている。自分自身をもっと高めたい人、部下のやる気を引き出したい人、子供や生徒の手助けをしたい人に、強くおすすめしたい一冊だ。

ライター画像
池田明季哉

著者

キャロル・S・ドゥエック (Carol S. Dweck)
スタンフォード大学心理学教授。パーソナリティ、社会心理学、発達心理学における世界的な権威。イエール大学で心理学博士号(Ph.D.)を取得後、コロンビア大学、ハーバード大学で教鞭を執り、現在に至る。人間の思考様式への関心は30年来で、モチベーション、人間関係、メンタルヘルスに関する研究で大きな業績をあげてきた。

本書の要点

  • 要点
    1
    マインドセットには、人間の能力は生まれつき固定されたものだと考える「硬直マインドセット」と、人間は成長しつづけられると考える「しなやかマインドセット」の2種類がある。
  • 要点
    2
    マインドセットはその人自身や周囲、組織、人間関係から、ビジネスやスポーツなどの分野にいたるまで、あらゆる局面に影響力を与える。
  • 要点
    3
    マインドセットがしなやかになると、何事にも臆さなくなり、自分の才能を最大限に生かせるようになる。

要約

【必読ポイント!】「しなやかマインドセット」へのシフト

マインドセットには2種類ある
Rawpixel Ltd/gettyimages

人は一人ひとり違うし、それぞれの個性がある。それは自明のことだ。だが頭の良し悪しには、どの程度の違いがあるだろうか。

研究者たちの立場は大きく分けて2つある。知能はあらかじめ規定されていて変更が効かないという説と、訓練によって知能は伸ばせるという説である。最近の研究によれば、脳の発達の余地は存外大きいことがわかってきている。

こうした学問上の論争はさておき、どちらの説を信じるかによって、その人の人生は大きく変わってくるだろう。著者は人間のマインドセットについて、「硬直マインドセット= fixed mindset」と「しなやかマインドセット= growth mindset」の2種類があると考えている。

人間の資質は変わらないと考えている「硬直マインドセット」の人は、最初に配られた手札だけで戦っているようなものだ。そのため失敗を受け入れられなかったり、自分を必要以上に大きく見せたいという気持ちが生まれたりする。

その一方で、人間は成長しつづけられると信じる「しなやかマインドセット」の人は、失敗も成長に必要なこととして受け入れ、自分の現状についても正しく受け止められることが多い。

「硬直マインドセット」は他人からの評価に、「しなやかマインドセット」の人は自分を向上させることに興味をもっているといえよう。

しなやかマインドセットで、自分を賢く育てる

どちらのマインドセットを選ぶかによって、人生は大きく変わる。

能力を固定的にとらえると、一回の結果ですべてが決まってしまうと考えがちになる。そういうマインドセットをもつ人にとって、成功とは自分の賢さを示すことであり、優先すべきは他人に優秀だと評されることだ。すると困難な問題からは目を背け、短期的に解決可能な課題だけに取り組む傾向が強くなる。さらには才能さえあれば努力など必要ないと考え、自分の能力を完全に発揮できなくなることも珍しくない。しかし能力を流動的なものだと捉え、努力こそが人を賢くすると考える人にとって、失敗は自分を成長させる糧となる。

人はみな生まれた時点では、学ぶことが大好きだ。失敗を恐れないし、恥ずかしがったりもしない。ところが成長にともない硬直マインドセットが植えつけられると、たちまち失敗しないことにしか取り組みたくなくなる。そして成長が止まってしまう。

失敗を恐れずに果敢に挑戦し、欠点があれば直そうと試みる。そんなしなやかマインドセットがあれば、たとえ自信などなくても尻込みせず、気楽な気持ちで物事に挑戦できるようになる。

しなやかマインドセットがもたらす影響

天才の業績の裏に隠れた努力
SonerCdem/gettyimages

並外れた天才たちの業績は神話化されやすく、一人で突然輝かしい栄光を手にしたと考えられがちだ。しかし現実はかならずしもそうではない。

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